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シンガポールから来たもの(HD-414、Edge、USB AUDIO DAC) [オーディオ]

昨夜アップしようと思ってたのに、またもや睡魔に負けた……

昨日 Jaben からよーやく荷物が届いた(注文から40日後)。
その間、メールで問い合わせ5回(全部返信なし)、PayPal経由で照会(やっぱり返信なし)、PayPalにクレイム申し立てで、よーやく返事が来た。
やっぱり決済機能を取り上げられるかもってのは零細企業には効き目があるね。
で、買ったもんと使用1日目の印象は以下のとおり。

1)ゼンハイザーHD-414
世界初のオープンエア型として、というよりも余りにもチープな見てくれで有名なヘッドフォン。
とっくにディスコンになってたんで、ヤフオクで探してみても、なかなか出物がなかったり、ヲイヲイって言いたくなるよーな値段だったりで、入手できなかったが、Jabenのオンラインショップでよーやく発見。
①低音
昔使ってたときの記憶どおり低音不足。
ベースの音なんかは胴が鳴いている音は聴こえず、弾いている弦の音だけ聴こえる。
このためジャズのピアノソロはいいんだけど、トリオになると物足りないバランスの音になってしまう。
②中音
中音はハッキリしているのだが、少々張り出し過ぎかな?
低音不足と相俟ってヴォーカルは「カーカー」って感じのメガホン音。
中域が充実してても必ずしもヴォーカルに好適というわけではないという一つの例。
③高音
刺さるよーなとこは皆無で聴きやすい。
たぶんハイエンドは丸まっているかなと思うが、ヒスが目立つところもあるので、8Khzあたりにピークがあるかもしれない。
④音場
昔持ってたときには余り音場とか空間表現に着目した聴き方をしてなかったので、音場の広さについて意識して聴くのは今回はじめてなんだが、音の抜けのよさも相まって、音場の広さはかなりよい。
⑤能率
ベラボーに低能率。
インピーダンスは公称52Ωなんでハイインピってわけではないが、ハイインピ機(HD25-13Ⅱ、HD-250、ER-4S)並みに鳴らしにくい。
HM-801につないでフルボリュームにしてもBGM程度の音量にしかならない。
アンプのゲインが必要なんで、据置機のヘッドフォンアンプか、ポタならSR-71Aを使うことが必須だが、HD-414は音がダダ漏れのオープンエアなんでポタでの使用は考えなくてもいいと割り切ることは可能。
⑥曲との相性
これまで聴いたところ、村治のギター曲はよかった。
ヴォーカルやジャズとの相性は低音、中音の項に書いたとおり。
低音が足りないので、オケはダメかなと思いきや、コントラバス、大太鼓、ティムパニーが前面に出る曲でもない限りは悪くない。
総じて穏やかな音調で、低音楽器も倍音がシッカリ出てればそれなりに聴こえるということだろう。
⑦HPAとの相性
DA10のヘッドフォンアンプ部は中域をしっかりと鳴らす、押し出しが強い音調であるため、HD-414の音調とダブり、ヴォーカルがメガホン音となる傾向を強めてしまい、不適。
MBA-1Sはシングルエンドで使ってみたが、音場の広さはこのアンプと組んだときがイチバンだが、その分音像が希薄かなという印象もある。
意外な伏兵で Edge は音場の広さと音像の明確さのバランスがよく、よく合う。
⑧ケーブル
純正ケーブル(HZD26/OFC/3m/5,040JPY)で聴く前にカルダスのケーブルから試してみたが、正直、これは合わなかった。
DA10をアンプで使ったときの印象と同様に中域の張り出しを強調してしまう。
それで、純正ケーブルに戻してみたが、こっちのほうがはるかによい。
⑨見た目
チープなのは分かってたことだが、イヤパッドが黄色のスポンジではなかった。
左chは青スポンジ、右chは赤スポンジというツートンカラーで、まぁ何とも毒々しい色彩。
黄色スポンジが地味だとは言わないが、青・赤ツートンは室内で使ってても自分がキチガイにでもなったよーな気分になるんで、早々に黄色スポンジに換装予定(アキバで黄色スポンジを店頭に置いてるとこあるかな?)

2)CrossRoads Edge(据置ヘッドフォンアンプ)
これは欲しくて買ったというわけじゃなくて、JabenがHD-414の単売をしておらず、このアンプとのバンドルで$229の抱き合わせ販売をしてたので購入したもの。
国内でほとんど出回っていないのか、ググっても日本語のwebに情報なし(英文情報はHead-fiとかに少々)。
期待も事前情報もない中で聴いたのだが、驚いた。
バンドル価格が約20K円なんで、HD-414(新古品ストック)を8K~10K円とすれば、Edgeは10K~12K円相当なんだろーが、その値段で考えたら、これは立派な音だ。
電源は外付けのACアダプタのみなので、筐体は小さいがポタには使えない。
そのACアダプタを見ると、出力は24V0.5Aとあるので、なるほどタップリ電気を流してやることも音に貢献してるのかなと想像。
PHPAではオペアンプの電圧の下限かそこらで駆動することが多いのと好対照かな?
HD-414との相性もよいが、SRH-840、アレッサンドロMS-PRO(バランス化済みなのでアダプタ経由)、ゼンハイザーHD-800(シングルエンドの純正ケーブル使用)との相性も良好。
SRH-840は価格帯で考えてもちょうどよいところなんだが、意外なことにEdgeには不釣り合いに高額なMS-PRO、HD-800もちゃんと鳴らしてくれる(かなり好ましい再生音で!)
SilverDragon にリケーブルして、MBA-1Sでバランス駆動したHD-800は、ヘッドフォンで聴くことを忘れさせる音場の広さと音像の明確さがメチャクチャ高いレベルでバランスしている。
これに対してEdgeでシングルエンド駆動のHD-800はバランス駆動に比べて音場が少しこじんまりとするものの、音場と音像のバランスが取れてるので、なかなかのパフォーマンを示す。
バランスで聴くHD-800は「どこから音が飛んできたんだ?」と吃驚させるが、Edgeで聴くHD-800は伝統的なヘッドフォンリスニングの範疇での音だから(それでも相当に音場は広い)、人によってはEdgeで聴くほうが落ち着くなぁというかもしれない。
特筆すべきはMS-PROとの相性のよさ。
MS-PROは抜けのよさ、音のキャラクターは積極的で、THE BANDを聴くときはコイツがイチバンなんて思ってるんだが、低音の量感が得られにくいところがある。
しかし、Edgeで聴くとシッカリとした低音が感じられる。
その点だけで言えば、MBA-1Sによるバランス駆動のMS-PROよりもいいかもしれない。
Edge は気に入らなければ友人に譲っちゃえばいいやと思ってたが、予想外の高音質なんで自分で使うことに決めた。
S:Flo2のラインアウト → Edge → HD-414で気楽に聴けて高音質のサブシステムというところかな。

3)Go-Vibe USB AUDIO DAC
これはPayPalでクレイムにエスカレートした直後に来たメールで「出荷が遅れたお詫びにCrossRoadのUSB DACをオマケするよ」と言ってきたが、次のメールに添付されたインヴォイスのスナップショットには「Ordnance DAC-1」と書かれていた。
そして、実際に送られてきたのはGo-Vibe USB AUDIO DAC。
3つのUSB-DACはどれも同じものなんだろーか?
バックにminiUSB入力、フロントにヘッドフォン出力(3.5mm)があるだけのとても小さな筐体だが、中身はバーブラウンのPCM2702らしい(と言ってもPCM2702がどの程度のグレイドのもんだか知らんのだけどね)。
ヘッドフォン出力と言っても音量調整機能は付いていないので、PCの再生ソフト(ワタシはfoobar2000を使ってる)で音量を絞るしかない。
実際に使ってみると、ゲインが足りないので、能率がよいヘッドフォンを使わないと、再生ソフトの音量を最大にしても音量不足になってしまう。
その場合にはヘッドフォン出力をラインアウトとみなして、これをヘッドフォンアンプにつなぐ必要があるが、それではこのDACの小ささ(38mm×20mm×57mm)を活かすことができない。
手許にあったヘッドフォンではHFI-780なら音量が十分取れそうなんで、これを使って何曲か聴いてみた。
オマケでもらったもんだし、とても小さな筐体の機械なんで、音質にはまったく期待してなかったのだが、出てきた音には驚いた。
ちゃんとオーディオレベルで聴くことができる音が出てきたよ!
もちろん本格的なヘッドフォンアンプの音には負けてるかもしれないが、PCにライター程度の小箱をつないだだけだと考えると驚異的といってもよい。
太くて深みのある音が愉しめた。
太い音であることのメリットはリッピングした音楽の再生だけではなく、youtubeとかニコ動とか音が著しくヒョロヒョロした音声部を補正するのにも最適(PCのUSBにつなぐためのDACなんで、あえてそーゆーキャラに音づくりをしてるのかな?)
これほどの音が出るなら、出張かなんかで荷物を減らしたいときには、ネットブックにこのUSB-DACを付けてヘッドフォンを持ってくなんて使い方でもいいかなぁ(いや、出張がほとんどないポストなんで妄想だけだけど)

昨日の読書
海堂尊「マドンナ・ヴェルデ」(新潮社)読了。
「ジーン・ワルツ」の続編なんだが、はて?
ワタシは「ジーン・ワルツ」読んでたかどうか記憶が怪しい。
あとで立ち読みして確認しよう(読んでなきゃ順序は逆になるが慌てて購入することになりそう)。
本作はヤンキーな青井ユミというキャラクターがいい味を出してる。
コイツの台詞がイチバン印象に残る(主人公たちが人間性を喪失してることとの対比だな)。
ワタシの脳内キャスティングは、主人公の女医は戸田菜穂(映画「ジーン・ワルツ」では菅野美穂)、ユミは田中れいな(映画では桐谷美玲)だが、先日のドラマ「臨月の娘」の出来を考えると映画の桐谷はとてもよいキャスティングかなと思いなおした。
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