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名録音の要素は色々 [「クラシック名録音究極ガイド」実聴]

今日のお供は、iPod touch 3G+solo+The Continental+ESW10 の定番組み合わせ。

以前、MH334で聴いた「ノジマ・プレイズ・リスト」は、ピアノの響き板で共鳴する音を近距離マイクで捉えたダイレクトな印象だったが、今日の組み合わせではもうすこし間接音成分が増えて、リスニングポジションとの距離も離れた聴こえ方になる。
同じソースなのにモニターっぽい聴こえ方が音楽鑑賞的になったのが面白い。

次は、ライナー・CSO のシェヘラザード。
第1楽章を聴き始めた段階では、ワタシの大好きなヤンソンス・LPOの耽美な鳴らし方に比べるとVnソロが即物的に聴こえる。
だが、聴き進めるに従い、緊張感が高まっていく。
「クラシック名録音究極ガイド」によると、終楽章は編集なしのワンテイク一発録りだとゆーことだが、まさに演奏現場の張り詰めた空気をそのまま記録した、文字通りの「レコード」なのだなと思う。

最後は、ショスタコーヴィチ交響曲第1番・第9番(マルティノン・LSO)。
音場の広さは最新録音並みの優秀さだが、音色が何とも柔らか。
羽毛で耳をくすぐられるような心地よさだ。
ピアノや打楽器を先鋭に録ることの多い最近の録音との違いがこの音色だろう。
ナマの演奏をホールで聴けば、楽音が耳に刺さることは滅多にないことから考えると、さて、この1957年の録音と最新録音のどちらが忠実度が高いといえるのか考えさせられる。
と言っても、ナマで聴けないよーな鮮烈さを味わうのもオーディオの愉しみの一つなんで、どちらのスタンスが正しいのかなんて決めつけられないことだが。

今日の読書
古川愛哲「原爆投下は予告されていた」(講談社)読了。
久々のバカバカしいほどのトンデモ本だった…
書証、人証は無く、状況証拠と「旧軍幹部は庶民を意図的に犠牲にする悪辣な集団に違いない」という妄執だけで、単なる仮説を真実と言い張る。
竹島どころか対馬もKoreaのものだとゆー何処ぞの妄説と同レベル。
大筋が出鱈目なら、ディテールの軍事知識も間違いが多い。
自称郷土史家の自費出版並みの内容なのに、よくこんなもんが講談社の企画会議を通ったなぁ。
その方がよほど歴史の謎だ。
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popculture

こんばんはー!
昨日はESW10JPNでアドバイスをいただき、ありがとうございました!
おかげさまで、今日テクニカのサービスセンターに修理依頼をしました(ドライバー交換をしてもらおうかと)
良い音が戻るといいなと、すごく楽しみにしております!
というわけで、お礼のしるしにNiceをポチっと押しておきます・・・
by popculture (2011-08-17 23:19) 

ms061027

ありがとーございます。

画像見て「あれ?なんか違うな」って思ってコメントしたのですが、修理依頼に向けて背中を押すことができたよーで。
戻ってきたときの音が好みに合うとイイですね!
by ms061027 (2011-08-18 00:07) 

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