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アンプ遍歴(8)B-2301Lでスケールアップ(変則セパレート④) [オーディオ]

1986年に就職し、群馬県に赴任した。
まぁ、3~4年のことなんで、アナログ関係とZero-1000は実家に置いたままで、赴任先には「CDP-552ESD+DAS-702ES(可変出力)+B-5+CELESTION SL-6」とゆーラインナップを持っていく。
となると、実家の方にはパワーアンプがない状態になるので、アナログ関係を残置した実家ではヘッドフォン(STAX)しか聴くことができない。
群馬県は比較的近県なんで月に1~2回は週末を実家ですごしてたが、Zero-1000を全く聴けないんではもの寂しい。
つなぎでパワーアンプ(Nakamichi PA50改)を調達したものの、無色透明すぎてもの足りない。
B-5もクセのない出音のアンプだったが、PA50改に比べれば、耳障りのよい音のきめ細やかさとゆーキャラクタがあるんだなと分かった。
まぁ、そんなことを愚痴ってもしょうがない。
次のアンプ調達に移ろうと気を取り直す。

この頃は飲み会に行っても先輩が奢ってくれることがほとんどだったこともあって、ボーナスとか結構貯まってた。
つまりは散財用の予算はタップリある。
それに定価ベースで20万級からグレードアップするなら50万円級を狙う。
白羽の矢が立ったのはSANSUI B-2301L。
他のメイカーのアンプも色々あったんだが、一度は使ったことがあるんで(AU-D907Limited)、ハズレがないところから選択。
今にして思えば、別のキャラのアンプに挑むよーなことをしてもよかったのに…

B-2301Lで一聴してわかるのはヴォーカルの暖かみ。
コレはD907Limitedと共通してる。
他社のアンプでは出しにくい持ち味だなぁと感心したり、Zero-1000の素の音が中音の張り出しとの組合せの妙だななどと思ったり。
じゃ、D907Limitedの延長線の音かといえば、低音の馬力が断然違う。
ウーハーの口径が一回り大きくなったとゆーよーなボワっと低音量が増えたとゆー感じではなく、振動板をグワッと鷲掴みにして駆動してる印象。
オケ曲を聴いても、Jazzのベースを聴いても、深みが凄い。
一方、高音は大変穏やか。
その意味では派手さはないかもしれない。
こうした特徴の結果として、Zero-1000の出音は弾むよーな表現よりも沈み込むよーな音の展開となり、JazzにもClassicにもよく合う。
総評すれば、価格帯が1ランク上がったことを実感させるスケール感ってことだ。

この組合せの音は大変よかったのだが、1989年までは土日に実家へ戻った時しか聴けなかったし、東京勤務となった1989年からもメチャクチャ残業の多い部署に配属されたため、やっぱり土日にしか聴けなかった。
そのせいもあって、コントロールアンプなしのフェーダーで音量を調整するだけの変則セパレートアンプのままでの運用が続いた。
内心ではコントロールアンプを加えたらどんな音になるんだらうと思いながら。

ここ2日間の読書
堂場瞬一「傷」(講談社)読了。
堂場の得意とする警察ものとスポーツもののコラボかなと思ったが、中味は思った以上に警察小説だった。
捜査員として駆け出しの刑事と生意気な女性新聞記者の組合せは、掛け合い漫才風で面白く読めたのだけれど、実際には刑事と記者が共同戦線を張るなんてのはリアリティに欠くなぁとも思った。
続いて、今野敏「アクティブメジャーズ」(文藝春秋)読了。
公安警察ものだが、なかなか緻密な設定に感心。
この倉橋警部補を主人公とするシリーズは4作目のよーなんで過去の作品も読んでみよーかと思わせるほどの出来。
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