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Jupiterの鳴らし方(N5+PHPA編) [オーディオ]

1つ前の記事にも書いたとおり、Jupiter自然体のキャラクタで、言い換えればストレートな音。
ここ3日間で試した限りでも、このストレートさが面白かった。

①ストレートな音とソース
ストレートなキャラクタのJupiterで聴くと、1950年代後半~1970年代のアナログ録音によるソースがとても新鮮な再生音で愉しめる。
ハイフェッツのシベリウスVn協奏曲、バイロン・ジャニスのラフマニノフP協奏曲3番、三木敏悟「Back To The Sea」といったあたりが吃驚するくらいの夾雑物のないフレッシュさ。
評論家ならマスタテープを聴いてるみたいとか言いそーだが、生憎とワタシは自分の生録音源以外にはマスタテープなんて聴いたことがないから、そーゆー表現が適切なのかどーか分からん。
自分の経験で言えば、フォノカートリッジをOrtofon SPU Referenceに換えて聴き慣れたアナログ盤をかけた時のことを思い出す。
SPU Referenceのレプリカント100と呼ばれる特殊な形状の針先は、特殊な形状が故に、音溝のそれまでに擦り減らされた場所と異なる箇所をトレースするからフレッシュな音を得ることができるといわれている。
まぁ、フォノカートリッジのハナシはともかく、Jupiterで得られる出音のフレッシュさは凄くイイ。

②PHPAとの組合せ
PHPAへの送出しにはN5(LINE OUT)を使用した。
SR-71Aで音に艶っけを与えることは、Jupiterに対しては持味を損なうだけ。
そーゆー艶っけとは無縁のそっけない音のPHPAとして最初に思いついたのは、E12DIY(AD8620+BUF634)。
確かにE12DIYで聴くと何の衒いもなく素直な音が得られたので、その点では狙いどおりだが、最初に聴いたSR-71Aに比べると音の品位の面では聴き劣りする。
次に聴いたiQube(v1)は、変な色艶のない素直さと音の品位の両方を満足させるもの。
だが、Jupiterは効率が高すぎるせいで、ディジタルアンプ特有のホワイトノイズがハッキリ聴こえる。
楽音が鳴り始めればホワイトノイズが気になることはなんだが……
小さいPHPAでまとめてみよーかとゆー観点で選んだのはQUICKSTEP。
QUICKSTEPでは艶っけの付加とゆー副作用はなく、非力な感じもしないし、品位の面でも問題ない。
更によいこととして、音の溜めとか弾み方のメリハリが効いていて、闊達な音に聴こえるのも悪くない。
ただ、高音方向にほんの少し帯域が狭く聴こえて、窮屈に聴こえる。
と、まぁ、ここまでどれも一長一短。
本命のP5を使ってみると、上記の機種で感じられた欠点はどれも感じられない。
低音の量は変な強調感はないが、電源の充実のおかげなのか、他機よりも低音がグンと沈み込んでくれる。
電池の持続時間の問題を除けば、これが決定版かな。
それにしてもJupiterのストレートさはPHPAそれぞれの特色をハッキリと提示するなぁ……

③mini-miniケーブル
N5とP5をつなぐmini-miniケーブルには何がよいか?
この組合せでは赤ベルデンを常用してきたが、Jupiterも込みでの出音を聴くと、ちょっと肩に力が入りすぎかとも思われた。
もう少し気楽に聴けるための微調整として、他のmini-miniケーブルを試してみた。
S/A Labの線材を用いたケーブルは、適度に力が抜ける。
HPC-MSSも同様に適度な脱力感が得られる。
肩に力の入らないこの二者を比較してみると、情報量の面でHPC-MSSに軍配が上がる(大きな差があるわけではないが)。

④イヤチップ
デフォルトで付いてるイヤチップ(黒いフォームチップのMサイズ)では耳が痛くなることが多い。
時折耳への取り付け角を動かすことで痛みは緩和できるものの、イヤチップ交換で耳の痛みがきにならなくなるのなら、それにこしたことはない。
ワタシの耳の穴は大きめなので、交換の対象となるのは、シリコンチップのLサイズと黒いフォームチップのLサイズだ。
試してみると、どちらのLサイズチップともに耳の痛くなる機会は激減してくれる。
Mサイズで耳が痛くなるとSサイズにすればいいってわけではなく、Lサイズのほうがクッションの役割を果たしてくれるよーだ。
出音への影響では両者に違いがあり、シリコンチップでは少しだけ低音が薄くなり、相対的に高音が強いバランスに聴こえる。
黒いフォームチップのLサイズでは、デフォルトの同Mサイズとほとんど変わらないので、これを採用することにした。


今週後半は色々なDAPでJupiterを鳴らしてみよう。

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