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2台目のCampfire Audioへの期待 [オーディオ]

さて、まだ師走にも入ってないのだけれど、今年のエポックメイキングは何かと考えると、間違いなくCampfire AudioのLyraだ。
エージングを済ませた後なら、あの価格帯ではイチバン魅力的に感ずる。
ただ、エージング前のLyraと同価格帯のIE800の比較試聴みたいな企画では、明瞭度が凄いけど中音が凹んでるとゆー評価になってIE800に軍配が上がってしまってたのは残念とゆーか、アンフェアに思った。

ワタシにとっては何がエポックメイキングなのかといえば、Lyraが回春剤になって再びポータブルオーディオへの熱量が上がったってこと。
その前に買ったポタヘッドフォン(ESW9LTD、PM-3、MM400)はどれもそれぞれにイイ音なのだが、ポタ熱再発を呼び起こす回春剤ではなかった。
で、何を師走になる前にLyraのことをクドクドと書いてるかと言えば、Campfire Audioには脱帽したよってこと。
Lyraはベリリウムを使ってるからあの音が出たってだけではなく、Campfire Audioの音造りのセンスも要素としてあったはずだよなぁと。
そんなわけで(?)、同社のJupiterも買ってみた(ってゆーか、この記事を書いてる途中で佐川急便で届いた)。
Lyraで見せたCampfire Audioのセンスがまぐれ当たりなのか、実力なのか、その判別はJupiterで問われるだらう。



先週の読書
「加賀騒動」読了。
昭和26年の毎日新聞に連載された本作で、巷説(大槻謀叛人説)をひっくり返したとされる。
読んでみると、これ見よがしの史料読み解きではなく、実に粛々とした筆運びだ。
悲劇的な結末であるのにどこか爽やかささえ感ずる。

濱嘉之「ヒトイチ 画像解析 警視庁人事一課監察係」(講談社文庫)読了。
シリーズ2作目もイイ出来。
お得意の公安モノっぽいとこや、公安びいきのところもあるけど、それすらもイイ意味でのアクセントになってる。

架空戦記1本読了。

先週の組合せの中から2つ [オーディオ]

先週聴いた組合せの中から気になったものを2つ。

①N5(line-out・mini-miniは赤ベルデン)+P5+ESW9LTD
以前からたびたび書いてるところだが、ESW9LTDはESW9(オリジナル)とESW10の中間でESW10寄りの音。
ESW10寄りとするのは、流麗で繊細な高音が故。
半面で、DAPやPHPAといった上流機器(の電源周り?)が弱い場合には、抜けの悪さとか軟弱さが前面に出てしまふ。
そこで今回はバカみたいに電源大喰らいのP5を投入。
なんといっても9.6V230mAhのPOWEREX(2個使用)で2時間~2時間半程度しか持続しないんだから、「バカみたいに電源大喰らい」だ。
さて、その組合せでの出音だが、雄渾で輪郭がバッキバッキにクッキリしている。
マーラー、ショスタコーヴィッチの交響曲やワーグナー指輪の管弦楽曲を音量大きめで聴くと気持ちがいい。
村治のギターは力み過ぎにも聴こえなくはないが、これまた聴いてて気持ちいい。
ただねぇ、ESW9LTDの繊細さは何処へ?
ESW9LTDの出音の振り幅の広さは上流機種の能力へ追随する適応力の高さを示すものではあるのだけれど、ESW9LTD本来の持ち味を活かすのなら他のPHPAを持ってくるか、C4一発で鳴らすほうがよいのかもしれん。

②N5(line-out・mini-miniはオヤイデHPC-MSS)+SR-71A+Lyra
Lyraのエージングが済む前にSR-71Aと組ませたときの出音はよろしくなかった。
音のキャラクタが真逆で、しかも低音と高音が好き勝手に動き回って位相が狂ってるよーな有様。
だが、Lyraはエージングにより、ドンシャリの陰に隠れてた中音が出て低音から高音への一体感が表現できるよーになり、上流機器への適応力が高まった。
そこでかつては相性最悪だったSR-71Aを再投入。
で、得られたのはなかなか面白い音。
Lyraのシャッキリ高音やドスが効いた低音(やや出過ぎ)は殺されることなく、SR-71Aのヌットリとした感触が音にコーティングされる感じ。
一つひとつの楽音にシットリとした潤いがあるのならベストだが、今回の出音は「シットリ」ではなく「ヌットリ」って感じだし、楽音そのものの潤いではなく人工的に表面へコーティングでもされたかのよーな聴こえ方。
PHPAによる音造りとか、演出感といった概念を説明するには恒例の組み合わせ。
でも、その演出が不愉快ではない。
Lyraを鳴らすメインの組合せには選び難いが、たまにはちょっと変わった味付けで聴きたいとゆーときにはイイ。

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