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Campfire Audio Jupiterの第一印象 [オーディオ]

BA型はダイナミック型よりもエージング効果はないといわれているが、実際のところはそれほど単純ではなさそう。
複数のBAユニットを使ってる限りはクロスオーバーネットワークが入ってるであろうし、ケーブル部分もある。
これらについてはエージング効果があってもおかしくない。
ただ、数十時間を要するダイナミック型よりもエージングに要する時間は短くて済みそう。

で、Jupiter。
正真正銘の卸したての状態では音場が寸詰まりのやうな聴こえ方だったが、1~2時間ほどでほぐれてくれた。
以下は1~2時間を経過してからの印象。

左右方向の音場の広がりには不自然な強調感はなく、スーッと自然に広がるいのだが、奥行き感はかなりのもの。
音場感とはちょっと違うのだけれど、演奏の強弱の違いがハッキリしており、演奏による遠近の演出が分かりやすい。
その意味ではモニターっぽい聴こえ方だ。

低音や高音の伸びも強調感のない自然体。
でもナロウレンジではない。
Jazzのシンバルはジャキーンってゆー強めの聴こえ方ではなくシャキーンとかチャキーンって感じなのだが、明瞭に聴こえる。
ディジタル系のホワイトノイズも他のイヤホンよりハッキリ聴こえる(それがイイのか悪いのかは別として)。
楽音を聴くと低音の量感は控えめに聴こえる。
しかし、低周波に近いノイズ(ショルティのマーラー交響曲5番冒頭の外を走る自動車のエンジン音)は他のイヤホンよりもハッキリ聴こえるから、かなり下の方まで再生帯域が伸びているのだらう。
これまたモニターっぽい。

音場も帯域バランスも、Jupiterの特徴を現すキーワードは「スーッと」とか「自然体」。
それでいてモニター用(検聴用)に使えるよーな音の正確性の高さ。
ディジタル録音初期のオケ曲を聴くと、音がフレッシュで、それまで聴こえなかったところまで聴き取れるよーな気がしてくる。
そーゆー印象をラウドスピーカーで例えると、B&Wの800シリーズみたいな感じ。

Jupiterの上流機器との相性だが、上記のやうな特徴を踏まえると、低音をゴリゴリ言わせるほどの強調感のあるPHPAとかは使わないほうが持味が活きる。
今日聴いた中で好印象だったのは、C4(6.3mm口)、iPod Touch6G(KaiserTone)+Hugo、N5(2.5mm Balance)。
なお、N5の2.5mm Balance接続には、Estronではなく付属のALO製ケーブルを用いた。

あ、一つだけ難点もあったっけ。
筐体が大きいので、耳介の溝の形状によっては、筐体が耳介にあたって痛い。
角度を上手に調整していけば、痛くない(痛みがイチバン弱い)ところが見つかるはずではあるが。

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