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Jupiterの鳴らし方(PHPA補遺) [オーディオ]

①QUICKSTEPの電源周り変更
1つ前の記事でN5の2.5mm Balance出力でのJupiterの音が、N5(LINE OUT)+QUICKSTEPの音とちょっと似ていると書いた。
たまたま友人とSTEPDANCEの外部ACアダプタについてメイルのやりとりをしていたので、自分でも試してみた。
DX100の充電に使っているACアダプタ(12V2A)が極性も口径もQUICKSTEPに使えるので流用。
リチウムイオン電池(公称9V実質8.4V)使用時に比べて、高音と低音が伸びる。
Jupiterで聴くと、帯域制約的なところは払拭されるのだが、デメリットもあって少々騒々しく聴こえる感じもする。
8.4Vと12Vの中間位がイイのかな?
で、思い出したのはニッケル電池のPowerex。
これは9.6Vで、まぁ8.4Vと12Vの大体中間と言って言えなくもない。
早速使ってみると丁度よさそうだ。
QUICKSTEPなら嵩張らないんで、N5との組合せはなかなか使い勝手のよいかもしれん。

②The Continental(v1)
The ContinentalとJupiterの相性はどうか?
Campfire AudioがALOの系列ブランドだから悪くないんじゃないかとも思えるし、The Continentalの高音強めの音調はJupiterの自然体な音調と合わないかもしれないとも思えた。
想像ばかりしてても意味はないので実聴。
驚いたことに高音強めのところは気にならず、帯域は丁度よいと感じられた。
音のヌケは大変優れている。
悪くない組合せだ。


先週の読書
門田隆将「日本、遥かなり」(PHP研究所)読了。
中東の紛争時における邦人保護の無策ぶり。
真のタイトルは「日本外交、愚かなり」なんじゃねぇか、これ。

続いて、竹内明「マルトク 特別協力者 警視庁公安部外事二課 ソトニ」(講談社)に着手し、半分まで。
ただ、筐体がひたすらデカいんで、常用するには躊躇いがあるけど。

Jupiterの鳴らし方(DAP直刺し編) [オーディオ]

先週後半は、JupiterとDAP直刺しの組合せをアレコレ。

①C4(6.3mm口)
C4の3.5mm口と6.3mm口ではゲインも音調も異なる。
6.3mm口はハイゲインで音の抜けがよい。
Jupiterは高能率なんで6.3mm口では結構音量調整を絞り込むことになるが、幸いにして左右chのバランスが崩れることはなかった。
デフォルト再生では音が耳に近いよーな聴こえ方だったので、CD音源では4倍アップサンプリングにしたところ、音場の広がりが得られて塩梅がよいようだ。
他のヘッドフォン・イヤホンでは、4倍サンプリングで音が細すぎる印象があって2倍サンプリングにとどめていたが、Jupiterでは4倍で丁度よい。
C4のアップサンプリング機能はデフォルトから結構音が変わるので、絶妙な(もしかするとビミョーな)音質コントロールに使える。

②DX100(ゲインはLo)
C4に比べて、イイ意味で肩の力が抜けた音。
迫力のある音とゆーよりも、音の立上りと減衰がなだらかな美音系。
力みが少ない分だけ、音抜けも良好だし、細かいところの情報量も多いことが分かりやすい。
大編成オケ曲の一部を除いては、Jupiterの相方にはDX100がイチバンかなと思う。
ただ、ワタシの大好きな大編成オケ曲、具体的にはショスタコーヴィッチの交響曲(ムラヴィンの5番(1984年)、ハイティンクの8番、ビシュコフの11番)では音にもう少し緊張感がほしい。
同じオケ曲でもモントゥーのベートーヴェン交響曲7番とかハイティンクのチャイコフスキー交響曲4番とかはDX100でイイんだけどねぇ…
ショスタコのときだけDX100のLINE OUTからP5をつないでみると丁度よい(奇しくもiBasso同士だ)。
なお、DX100では①のC4と違い、アップサンプリング機能を働かせても、音の印象はあまり変わらない。

③N5(2.5mm Balance)
DX100よりも音に溜めと弾みがつく。
しかし、低音・高音ともに帯域制約的で、やや窮屈な聴こえ方。
なんだか聴いた覚えがある特徴だなと思ったら、N5+QUICKSTEP(8.4vリチウムイオン電池使用)と似てるんだな。

④PONO(Single End)
N5よりもさらにナロウレンジになってしまうのではないかと懸念したんだが、聴いてみると存外に悪くない。
まあ、帯域バランスはナロウレンジなんだろーけど、ザックリとした音調と鳴りっぷりのよさで乗り切っちゃったって感じかな。
でかいDAPやN5+PHPAといった嵩張る荷物がイヤな場合には、③のN5直刺しよりもこのPONO直刺しのほうが聴いててストレスが溜まらなくて済みそーだ。


LyraにせよJupiterにせよ、DX100との相性のよさに驚いている。
まだまだ現役だな(筐体の大きさは、まぁ、時代遅れだけど)。


Jupiterの鳴らし方(N5+PHPA編) [オーディオ]

1つ前の記事にも書いたとおり、Jupiter自然体のキャラクタで、言い換えればストレートな音。
ここ3日間で試した限りでも、このストレートさが面白かった。

①ストレートな音とソース
ストレートなキャラクタのJupiterで聴くと、1950年代後半~1970年代のアナログ録音によるソースがとても新鮮な再生音で愉しめる。
ハイフェッツのシベリウスVn協奏曲、バイロン・ジャニスのラフマニノフP協奏曲3番、三木敏悟「Back To The Sea」といったあたりが吃驚するくらいの夾雑物のないフレッシュさ。
評論家ならマスタテープを聴いてるみたいとか言いそーだが、生憎とワタシは自分の生録音源以外にはマスタテープなんて聴いたことがないから、そーゆー表現が適切なのかどーか分からん。
自分の経験で言えば、フォノカートリッジをOrtofon SPU Referenceに換えて聴き慣れたアナログ盤をかけた時のことを思い出す。
SPU Referenceのレプリカント100と呼ばれる特殊な形状の針先は、特殊な形状が故に、音溝のそれまでに擦り減らされた場所と異なる箇所をトレースするからフレッシュな音を得ることができるといわれている。
まぁ、フォノカートリッジのハナシはともかく、Jupiterで得られる出音のフレッシュさは凄くイイ。

②PHPAとの組合せ
PHPAへの送出しにはN5(LINE OUT)を使用した。
SR-71Aで音に艶っけを与えることは、Jupiterに対しては持味を損なうだけ。
そーゆー艶っけとは無縁のそっけない音のPHPAとして最初に思いついたのは、E12DIY(AD8620+BUF634)。
確かにE12DIYで聴くと何の衒いもなく素直な音が得られたので、その点では狙いどおりだが、最初に聴いたSR-71Aに比べると音の品位の面では聴き劣りする。
次に聴いたiQube(v1)は、変な色艶のない素直さと音の品位の両方を満足させるもの。
だが、Jupiterは効率が高すぎるせいで、ディジタルアンプ特有のホワイトノイズがハッキリ聴こえる。
楽音が鳴り始めればホワイトノイズが気になることはなんだが……
小さいPHPAでまとめてみよーかとゆー観点で選んだのはQUICKSTEP。
QUICKSTEPでは艶っけの付加とゆー副作用はなく、非力な感じもしないし、品位の面でも問題ない。
更によいこととして、音の溜めとか弾み方のメリハリが効いていて、闊達な音に聴こえるのも悪くない。
ただ、高音方向にほんの少し帯域が狭く聴こえて、窮屈に聴こえる。
と、まぁ、ここまでどれも一長一短。
本命のP5を使ってみると、上記の機種で感じられた欠点はどれも感じられない。
低音の量は変な強調感はないが、電源の充実のおかげなのか、他機よりも低音がグンと沈み込んでくれる。
電池の持続時間の問題を除けば、これが決定版かな。
それにしてもJupiterのストレートさはPHPAそれぞれの特色をハッキリと提示するなぁ……

③mini-miniケーブル
N5とP5をつなぐmini-miniケーブルには何がよいか?
この組合せでは赤ベルデンを常用してきたが、Jupiterも込みでの出音を聴くと、ちょっと肩に力が入りすぎかとも思われた。
もう少し気楽に聴けるための微調整として、他のmini-miniケーブルを試してみた。
S/A Labの線材を用いたケーブルは、適度に力が抜ける。
HPC-MSSも同様に適度な脱力感が得られる。
肩に力の入らないこの二者を比較してみると、情報量の面でHPC-MSSに軍配が上がる(大きな差があるわけではないが)。

④イヤチップ
デフォルトで付いてるイヤチップ(黒いフォームチップのMサイズ)では耳が痛くなることが多い。
時折耳への取り付け角を動かすことで痛みは緩和できるものの、イヤチップ交換で耳の痛みがきにならなくなるのなら、それにこしたことはない。
ワタシの耳の穴は大きめなので、交換の対象となるのは、シリコンチップのLサイズと黒いフォームチップのLサイズだ。
試してみると、どちらのLサイズチップともに耳の痛くなる機会は激減してくれる。
Mサイズで耳が痛くなるとSサイズにすればいいってわけではなく、Lサイズのほうがクッションの役割を果たしてくれるよーだ。
出音への影響では両者に違いがあり、シリコンチップでは少しだけ低音が薄くなり、相対的に高音が強いバランスに聴こえる。
黒いフォームチップのLサイズでは、デフォルトの同Mサイズとほとんど変わらないので、これを採用することにした。


今週後半は色々なDAPでJupiterを鳴らしてみよう。

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