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今年最後の散財(ALO CDM) [オーディオ]

今年最後の散財としてALOのContinental Dual Monoを中古で買った。
発売時にも買おうと思ったのだが、国内価格が思ったよりも高くて断念(その代わりにHugoのB級品を買った)。
Hugoの音に満足して、CDMのことは忘れることにした。
ところが、アナログ接続のPHPA送出機=LINE OUT付きDAPとしてN5を導入したところからハナシは変わってきた。
N5には2.5mmBalance出力が付いているのだが、このBalance出力直刺しの音を聴いてたら、その効用が分かるとともに、もうひと息の改善を欲するに至った。
具体的には、イヤホン(LyraとSE846)ではN5Balance直刺しで相当な満足を得られたものの、ヘッドフォン(PM-3)については低音の量感がもう少しだけ欲しくなったのだ。
となると、2.5mmBalance出力ができるPHPAとゆーことになるのだが、案外に機種は限られている。
それなら一度は断念したCDMを再び入手したいと思うのも自然なこと。
とはいえ、新品価格はちょいと高い(冬ボーナスがあるんで買えないことはない)。
なら、発売から数か月を経て中古も出まわるだろーと見当を付けた。
Fujiyaのサイトを時折覗いていてもSOLD OUTばかりだったが、先日折よく中古の出物があった。
じゃ、買うわな、これは。

昨日納品されたばかりなので、まだ十分に使いこなせていない。
ディジタルの送出しとしては、PC(foobar2000)、iPod Touch6G(KaiserTone)、iPhone6PLUS(Neutron)、廃品スマホZ1f(HF Player)を試してみた。
PC送出しでは自然な佇まいの音で、他のポタ送出機とは異なる音調。
スーッと広がる音場はポタ送出機では得られない。
では、これで決まりかというと、なかなかそうとも言えないのがオーディオの面白いところ。
なんか自然すぎて耳に残るとゆーか聴き手に引っかかるところが希薄に思えた。

Hugoとの組合せでなかなか好結果だったZ1fはCDMとの相性はよろしくない。
やたらとキンキンした音になってしまう。
たぶんオーディオ用に作られたわけではない廃品スマホの応用としては、今回のCDMによる結果がまっとうであって、Hugoが送出機の違いを凌駕する性能のDACとゆー異例なものなのだと解すべきだらう。

iPodとiPhoneはほぼ互角。
ワタシにとってはKaiserToneが使いやすいので、CDMへの送出機としてはiPod Touch6Gでよさそうだ。
Lightning - USBカメラアダプタ+雑誌付録microUSBケーブル(エイム製)でつないだ。
これはCDMの付属品であるmicroUSBでも悪くないものであったが、長さが短くて使いやすいのは雑誌付録の方だったから。

と、環境が整ったところで音出し。
本命のPM-3による音出しはまだちゃんと取り組んでいないが、イヤホンでの音出しに収穫があった。
実のところLyraについては、N5のBalance直刺しとiPod+CDMとで音の差は大きくない。
だが、もう1つのCampfireのイヤホンJupiterでは大いに違った。
Jupiterは上流に過敏に反応するので、なかなか決め手となるDAPやPHPAが見つからず、モヤっとしていたのだが、CDMはまさに決め手。
透明感のある見通しのよい音場、スッキリしているのに明確な音像、そして程よい温度感。
元祖Continentalもそうだったが、真空管だから暖かみがあるとゆーわけではなく、ちょっと聴きにはスッキリした音のために温度感は低く感じかねない聴こえ方。
でも、Vocalや木管を聴くと決して冷たいわけではなく、「程よい」ということが分かる。

最後に気になることが2つ。
1つは残留ノイズだ。
ハイゲインポジションでイヤホンを使うとかなり気になる。
Jupiterの場合にはローポジションで十分な音量を得られるから問題はなかったが、Lyraでは曲によってローポジションのままでは音量が取れない場合があり、ハイポジションにすると無音部で結構なノイズ感。
もう1つはDAC部のハイレゾ対応だ。
輸入元のwebサイトには「「iPhone 6 + Camera Connection Kit(Apple社純正)」と「Continental Dual Mono」を組み合わせてデジタル接続した場合のハイレゾ音源再生に関して、例えば「96kHz」の音源を再生したとしても、仕様上「44.1または48kHz」にサンプリングレートがダウンコンバートされて再生します」とあった。
でも、ワタシがLightning - USBカメラアダプタで試すと、ハイレゾソースもアップサンプリングしたソースを再生すれば、ちゃんとCDMのインジケータは96KHzとか192KHz(176.4KHz)を表示した。
なんなんだろ?
まぁ、再生できるはずのものが再生できないってわけじゃないからイイんだけどさ。


それにしても、iPod Touch6G(KaiserTone)+CDM(2.5mmBalance)+Jupiterの音は素晴らしくワタシの好みだ。
この記事を書いている今もハイティンク・コンセルトヘボウのチャイコフスキー交響曲4番を聴いているが、もう年末の最後の最後にこんな音が聴けるなんてと感慨深い。

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