SSブログ

「悪の教典」一気読み [ミステリー]

今日は書留郵便が来ることがあらかじめ分かっていたので、半日、郵便配達人を待つ。
書留受領後、HM-801のアンプカードをグレードアップのために発送。
たぶん次の週末には戻ってくるのかな?
今までのHM-801のハイ落ちな音も味のうちと理解して、結構愉しめたのだが、ハイ落ちなイヤホン・ヘッドフォンとの相性の悪さは悩ましかった。
新しいアンプカードで組合せの範囲が広がるとイイなぁ。

それこれの雑用を済ませてから遅い昼飯。
何をお供にするのか考えるのが面倒だったので、DAPはc200v2のママでイヤホンだけ換えてみた。
てなことで、今日のお供は、c200v2+IE8になった。
聴いたのはエリン・ボーディの2枚のアルバム、アリス=紗良・オットのチャイコP協など。

今日の読書
さて、今日は久々に「読んだぞー」って言いたくなるほど読んだ。
貴志祐介「悪の教典(上・下)」(文藝春秋)の計850頁近くを一気呵成に読了。
今日は上巻、明日は下巻と配分を考えてたんだが、上巻を読み終えた段階で、「止まらない」状態に突入。

上巻が心理的にキリキリと締めつけてくるよーな展開だったのが、下巻では一転して「バトル・ロワイヤル」並みのアクティヴな恐怖に。
後者も十分面白かったが、ワタシとしては前者のキリキリ感が気に入った。
こーゆー悪漢ならピカレスクものも悪くないねぇ。
前半を読んでると、正義の理念を超える快感を疑似体験できたよーな感じだ(流石に後半の大殺戮に共感を覚えるほど狂っちゃいないが)。

「狂う」と言えば、本作で数か所「キチガイ」を「キ●●●」と表記していた。
これって、文藝春秋の規制?著者の自主規制?それとも著者の皮肉か?
ワタシはこれを皮肉ととらえたい。
サイコパスの実相の前には言葉狩りが無力であることを暗黙裡に宣言する意図なんじゃないのかなと。

さて、恒例の(笑)脳内キャスティングは、次のとおり。
・サイコパスな教師(主人公):谷原章介
・表面上は強気なくせにサイコ教師にメロメロな女子生徒:矢島舞美
・カンが鋭く教師の正体を見抜く女子生徒:福田麻由子
・ホモセクシャルな美術教師:手塚とおる
・猿のよーな淫行体育教師に弄ばれる女子生徒:小野恵令奈
女子生徒の配役は全くの趣味の問題だが、主人公と美術教師は結構いいキャスティングと思うのだが……

まぁ、新刊のミステリのネタばれは無粋なんで書かないが、これだけの大部を一気読みさせるだけのことはあると断言。
読後に、文藝春秋のwebに設けられた本書の特設サイトを読んでみた。
著者インタビューを読むと、これほどに著者がサイコパスについて考え抜いたうえで書かれたのなら、本書の面白みも伊達ではないなと納得させられる。
事前にインタビューを読むのは面白みを減殺してしまうので要注意だが、読後にはインタビューも併読することを推奨したい。

とにかく面白かった!!
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。