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原田知世と村治佳織の最近のアルバムを聴いた [音楽]

原田知世の「恋愛小説2 若葉のころ」を聴いた。
ポタCDの光出力+Hugo+HD598SEを最初に使ってみたのだが、音数が多すぎて騒々しい。
HD598SEはオープンエア機の割には、ちょっと密閉機みたいな鳴り方をするところもある。
もっとスッキリ音が広がりをもって漂う感じじゃないと、このアルバムには駄目なよーだ。
K712proに替えてみると、音の広がり(とゆーか音数の多いところを上手くほぐしてやる能力といふべきか)は上々なのだが、中低音がスッキリしすぎて、今度は高音優勢が気になる。
ヒトそれぞれだが、ワタシはVocal曲には高音優勢よりも胴間声に近いほうが肉声っぽくて好きだ。
音の広がり・ほぐれ方に優れていて、中低音の腰がシッカリしたものは……
そうなるとHD800だね。
Hugoなら十分に鳴らせることも分かってるし。

と、よーやくハードの選択が済んで「恋愛小説2」を聴いてみたのだが、上述のとおり音数が多いのは凝った編曲をしてるとゆーこともあり、それが原曲のよさをスポイルしてると思わざるを得ない。
秘密の花園、木綿のハンカチーフ、キャンディ、異邦人といったあたりは好きな曲なのに、いや好きな曲であるがゆえに、「恋愛小説2」バージョンに違和感を禁じ得ない。
荻野目洋子版のキャンディなんて原曲よりも好きなカバーもあるので、カバーじゃいかんってことではないのだがねぇ。
でも、11トラックのいちょう並木のセレナーデなんてのは、とてもよい出来。

口直しに未聴のままだった村治佳織の久々の新譜「ラプソディー・ジャパン」を聴いた(ヘッドフォンはHD800のまま)。
楽曲としては、実弟と合奏の表題曲や東日本震災復興支援ソングのギター版も悪くはないが、村治の手によるオリジナル曲が好印象。
表題曲や復興ソングが「癒やし」を前面に出してるのと対照的で、ドロドロっとしたエモーショナルなところも曲調に包含していると聴き取れた。
全曲オリジナルのアルバムを次にはお願いしたいところ。
録音に関していえば、松本市のホール収録とある。
ちゃんとホールらしい残響はあるけど、なんだか整い過ぎてる聴こえ方がする。
十数年前に「Transformations」を録音した英国のホール、そこの硬質な直接音+豊かな残響+近くを飛んでいたであろう鳥のさえずりがよかったんだけどなぁ…
体調の問題がなければ、次はまたあのホールで!

原田知世(と伊藤ゴロー)の4枚 [音楽]

昨日Amazonから届いたばかりの原田知世の新譜「恋愛小説」。
朝イチでリッピングして通勤往路で聴くことにした。
伊藤ゴローのプロデュースする原田作品ではアコースティックな響きを大事にしている録音であることが多いんで、聴くハードウェアの組合せもそのようにしやう。
そう考えて選んだのは、C4+AH-MM400。

昼休みには前作「noon moon」、通勤復路では原田・伊藤の第1弾「music & me」を聴いた。
ここまで聴くと、1枚だけ聴き残すわけにはいかないとゆーことで、帰宅後は「eyja」も。

とまぁ同じハードウェアで4枚聴いてみると、原田のVocalの心地よさ(でも、時折、静かな凄味もチラホラ)に圧倒される。
その観点で言えば、今回の新譜「恋愛小説」は、他のアルバムに比べると、原田の声そのものへの加工が多めに聴こえる。
洋楽カバーアルバムのためなのかなと思わんでもないが、この加工風味は惜しいと思う。
もっともAH-MM400の重めの音が影響している可能性もある。
これは他のヘッドフォン・イヤホンで改めて聴き直してみたいところだ。

と、「恋愛小説」には少々の留保を付けたままでの感想だが、4枚の中ではずば抜けているのはやっぱり「music & me」かな~。
他のジャンルの音楽と単純に比較できないので、「死ぬまでに女声Vocalものは1枚しか聴いてはいけない」と難題をふっかけられたら「music & me」を選びたい。
今日のところはそんな気持ちにさせられた。

土日にマーラーをPONO+イヤホンで [音楽]

早めの休養で復調。
とはいえ、風邪がぶり返すのも困るので大人しく過ごす休日。
まぁ、本を読んだり、テレビを視たりしつつ、眠くなったらコロッと寝ちゃう。

と、まぁそんな体調なんで気楽に聴く(つもりだった…)
昨日はPONO+K3003。
ラトル・BPOのマーラー交響曲10番は病み上がりには厳しいほどのオドロオドロしい演奏と録音。
K3003でこんなに体に響くよーな低音が体感できるとは思ってもみなかった。
今日はPONO+MH334(バランス・Black Dragon IEMリケーブル)。
最初は333(シングルエンド・Supernovaリケーブル)でサラリと聴こうと思ったけど、やっぱり333にはDX90jのほうが合うし、PONOにはMH334が合う。
キース・ジャレット「Standards in Norway」はワイドレンジながらも気負わずに聴けた。
次いで、聴いたのはブーレーズ・VPOのマーラー交響曲6番。
1楽章だけ聴こうと思ってたのに惹きこまれて全曲を通すことに。
何だか演奏の場の空気が濃厚な感じがして、その空気に飲まれたみたいで、途中で聴くのを止めることができなかった。
久々に聴いたが、凄い録音だと思う。

しかし、まぁ、なんで「気楽に聴く」つもりで2日連続でマーラーを選曲しちゃうのかね?
自分でも不思議だなぁと思うけど。

それと、風邪っぴきの勢いでってことじゃないが、ヨドバシでAUDIOQUEST NightHawkをポチリ。
一時期情報として出てた6万円(為替レートを考えたら無理筋な値付け)よりも1万数千円高くなるけど、それでも他社ハイエンド機に比べれば悪くない値段だと思う。


昨日・今日の読書
赤井三尋「翳りゆく夏」(講談社文庫)読了。
WOWOWのドラマで今日が最終回の同名ドラマの原作。
5話のウチ4話まで視てたところで、先が知りたくなって原作に着手。
ドラマ最終回放送の数時間前に読了。
事件の真相が明かされて以降の展開(ドラマ最終回相当部分)は原作のほうが圧倒的に緊迫感のある表現ぶり。
これはドラマより先に読めてよかった。

最近購入したCD(その2) [音楽]

1つ前の記事の続き。

ベーム・VPOのベートーヴェン交響曲4番(69年ライヴ・ORFEO盤)。
同じくベーム・VPOのベートーヴェン交響曲2番と7番(80年来日ライヴ・Altus盤)。
どちらもDX90j+ESW9LTDで聴いてみると、腰くだけ感が…
柔らかい音色、音像強調よりもフンワリした雰囲気といったポジティヴに捉えられるべき要素も我慢しがたいほどにタルい。
いくらベームでもそこまでヌルくないはず。
ハードウェアにも問題ありそーだなと思い、DAPをC4に切り替えてみる。
そしたら腰砕け解消。
さらにヘッドフォンもK712proに替えてみると上記の美点だけが残る。
どーやらハードウェアを選ぶソースだったやうだ。

一方、同じベーム・VPOでもR・シュトラウス「英雄の障害」(76年・DGG盤SHM-CD)はハードを選ばない優秀録音。
DGGなんでマルチモノっぽい録音のはずなのに、聴いてみるとそんな不自然さは感じない。
K712proで空気感重視の再生もイイし、ESW9LTDで音像の明瞭度を重視するのもイイ。
この曲についてはカラヤン・BPO(85年・DGG盤)を聴いてたが、録音演奏ともにベームのほうがイイわ。

最後はJazz。
キース・ジャレットとチャーリー・ヘイデン「LAST DANCE」。
2人の前作「JASMINE」に比べると力が抜けた演奏(チョイ抜き過ぎかも?)。
ベースが膨らみ気味であることがそーゆー印象をもたらしてる可能性もある。
ハードウェアとの相性でいえば、自宅内スタジオでの録音ぽさを上手く再現していたのはESW9LTDの方だ。
小型密閉型のこもり加減が丁度よかったんだらう。
もともと自宅内スタジオでの録音だとゆーことを抜きに考えるのなら、K712proのサロンでくつろぐよーな雰囲気も悪くはない。
力の抜け具合から考えもK712proでのサロン風な聴こえ方が狙いなのかもしれん。


最近の読書
佐藤大輔「皇国の守護者7 愛国者どもの宴」(中公文庫)読了。
嗚呼、あと2巻を残すのみか……

続いて、一橋文哉「餃子の王将社長射殺事件」(角川書店)読了。
あいかわらずの一橋節炸裂(どこまでが真実なのか?)
満州の因縁恐るべし。

最近購入したCD(その1) [音楽]

昨日の夜に購入したまま放置してたCDをまとめてリッピング。
今日から聴き始める。
古い録音を含んでいるんで、あまりシビアな環境で聴くと苛つくことになりかねないんで、DX90j+ESW9LTDという組合せで。

まずは、ベーム・VPOの77年来日ライヴでベートーヴェン交響曲6番と5番。
この6番はワタシにとって最も馴染みやすい録音の田園だ。
緩い演奏の雰囲気に包まれる感じが心地よい。
コレに馴染みがあるってことは77年当時にコレを聴いたんだろーか?
あの頃はステレオFMチューナーもTV音声多重もなかったんで、聴いたとしたらモノラル環境だったはず。
一方、5番のほうは少々聴くのがツライ。
この溜めに溜めまくったかのような演奏の運命は、聴き手に忍耐を要求する気がする。

次は、Jazz Vocalで中本マリのソロデビューアルバム「アンフォゲタブル」(73年)。
ちょっと値段の高い中古CDを購入したけど、先般、ブルースペックCDでリリースされたので買い直した。
で、音の方はといえば、ややベースが膨らみ加減かなと思うところもあるが、録音年代を感じさせない水準。
さすがはTBMレーベルの録音だと思う。
当時、中本はまだ20代だったはずだが、イイ意味で若い歌声ではない。

最後は「bellissima! years The Best of COSA NOSTRA」。
COSA NOSTRAは好きなグループなんだが、アルバムの音の面では関心したことがなかった。
ところが、このベストアルバムはとても聴きやすい。
愛聴盤になりそーだな。


今日の読書
「国鉄改革の真実 宮廷革命と啓蒙運動」読了。
国鉄関連法案成立までの過程はまるで小説でも読んでるかのよーなスリリングさ。
一方、JR東日本との確執や新幹線鉄道保有機構の欺瞞については経営者としての本音がズバリ。
本書を通じて他の2者を批判的に直接言及しているところはないが、なんとなく何かがあったことは読み取れる気がする。
葛西だけが国鉄改革3羽ガラスの中で唯一無傷でいることも納得。

チック・コリア・トリオの続き [音楽]

DX90jを高く評価したら糞耳と罵られそーだが、DX90j+333の組合せの出音はホントに愉しい。
特に通勤の電車の中で聴いてると実感。

昨日は、チック・コリア・トリオ「TRILOGY」(2枚目・3枚目)を聴いた。
1枚目が演奏・録音ともに充実してたんで、期待して聴いた2枚目の一部の曲では録音が……
いろんな場所でのライヴの寄集めなんで、コンディションのよくない会場もあったんだらう。
ノイズが入ってるのは脳内フィルターで除去(ノイズなんか気にしないで演奏に集中して聴くだけ)が可能だが、位相が狂って聴こえるところはツライ。
ちょっと凹みつつ3枚目に移ると、コレは3曲とも抜群によかった。

チック・コリアを知ったのはゲイリー・バートンとの1979年ライヴ「In Concert」(当時の邦題「クリスタル・サイレンス・ライブ」)だった。
でも、それ以上に印象深いのはSTAX工業(株式会社時代の旧STAX)の広告。
Λだったと思うが、コレでモニタリングしてるとチック・コリアが語ってたよーな広告だ。
さらに後年の独逸の自動車会社のモニタリング(エンジンノイズの検聴用?)に採用されたって広告よりも、ミュージシャン自身にモニターとして使えるよって広告のほうがインパクトは大。

チック・コリア・トリオを聴き終えたところで、仕上げにキース・ジャレット「LA SCALA」。
ピアノソロによる即興だが、ケルン・コンサートほど聴き手に緊張感を強いることなく、丁寧に滲み入るよーな演奏が心地よい。
1日の仕上げにピッタリ。


昨日の読書
「海賊とよばれた男」下巻1/2まで。

アリス=紗良・オットとチック・コリア・トリオを聴いた [音楽]

本日、人間ドック受診。
これまで胃はレントゲンで診てもらってたが、今年は胃カメラ(経口)にしてもらった。
昔よりも楽になったと聞いてたんで、たかをくくってたが、初めての胃カメラは結構苦痛だった。
でも、撮影直後に画像を見ながら説明を受けられるのはなかなかよい。
来年も胃カメラにしよう。

喉の麻酔が切れるまでは飲食禁止なんで、水も飲めず呻吟。
DX90j+333でアリス=紗良・オットほか「SCANDAL」を聴いて過ごす。
彼女のアルバムはリリースされれば必ず買ってきたが、ショパン集以外はあまり感心できるものではないと思ってきた。
チャイコとリストのP協やベトのソナタは演奏は悪くなさそうに思えたけれども録音のホコリっぽさに閉口。
展覧会の絵のピアノ版は演奏も退屈。
だけど今回の「SCANDAL」は演奏も録音も闊達で、聴いてて実に愉しい。
今回の連弾の相方であるフランチェスコ・トリスターノの曲はあまり面白くなかったが、春の祭典、シェヘラザード、ラ・ヴァルスは大変結構。

1枚聴き終わる頃には麻酔も切れて、朝飯兼昼飯。
空腹のあまり中村屋のチキンカレー缶詰(2人前)を炊立ての米飯1合とともに一気食い。
腹が満たされたのと、睡眠不足のため、ちょっと午睡のつもりが4時間グッスリ。
目が醒めたところで、DX90j+HD414でチック・コリア・トリオ「TRILOGY」(3枚組のうち1枚目)。
穏やかで軽妙な展開は聴いてても飽きない。
まっとうに音楽に向かい合うよーな聴き方をしてもよいし、小さめの音量でラウドスピーカーから音を出して食事や珈琲のBGMにしてもよさそう。


今日の映画
日本映画専門チャンネルで「日本の黒幕(フィクサー)」(降旗康男・1979年・東映)。
児玉誉士夫と田中角栄の関係をモデルにしてるところ多々あれど、終幕に向かってはハチャハチャなほどにヒトが死んでいく。
物語をぶち壊すのが目的であったかのよーな展開だなぁ…


今日の読書
「海賊とよばれた男」上巻読了。
下巻をどこにおいたのか分からずで(←ボケたか?)、続きが読めない…

C3で女声Vocalをたっぷりと [音楽]

今日は餃子が喰いたくなって、スヰートポーヅへ。
相席の先客の水餃子も美味そうだったもんで、中皿ライス(焼餃子12)+水餃子をオーダー。
明らかに食べ過ぎだった。
水餃子も食うなら、焼餃子は小皿でちょうどよかったみたい。

さて、今日のお供はC3+リモールドtf10。
エージングも兼ねてSU-AX7を連投してたんだけど、充電し忘れてたんでC3の出番とあいなった。
夏場に持って歩くには、このミニマムな組合せがイイかも。
C3はFAT32でフォーマットしたmicroSDXCなら問題なく読み取るんで、先日入手した128GBを仕込む。
なんかね、この小ささで128GBってだけで妙に浮かれ気分になる。

C3のF特はワイドレンジではなく、ほどほどのレンジで欲張らずに上手音をまとめている。
こーゆーので大編成オケを聴いて、フォルテシモで低音が活躍するよーなところの再生がイマイチかななどと言うのは野暮。
Vocalを聴いて、C3の美味しいとこを活かすほうがよい。
とゆーこで、聴いたのは次の5枚。
・斉藤由貴「ripple」(1987年)
・岩崎良美「Weather Report」(1981年)
・中森明菜「フォーク・ソング2 〜歌姫哀翔歌」(2009年)
・原田知世「music & me」(2007年)
・久保田早紀「エアメール・スペシャル」(1981年)
どれも大好きなアルバムで、ワタシにとってはハズレなしの名盤。

喰い過ぎた餃子の消化のため、喫茶店で食休みをしてたおかげで、いつもより聴いた量は多め。
たっぷりと堪能できたわ(餃子が?Vocalが?)

シュタルケルのコダーイ無伴奏チェロ・ソナタを巡って [音楽]

今日の買出しと珈琲のお供もHM-901+SE846(ADLリケーブル)。

聴いた曲は、先日カメラータ・トウキョウからCDで復刻されたシュタルケルのコダーイ無伴奏チェロ・ソナタ(オリジナルは日本ビクター)。
表題曲のコダーイは長谷川陽子の演奏をよく聴いてるが、それと比べるとゴリゴリ感は控えめで、沈み込むよーな低音の深みが強い。
演奏は勿論シュタルケルによるほうが低音の渋めの響きから溢れ出る焦燥感みたいなもんがよく表現されてて文句ないところ。
でも、オーディオソースとしては、長谷川のゴリゴリ感は捨てがたい。
どちらもJVC録音だからとゆーわけでもないが、故人ゆえかなわぬことと分かりつつも、シュタルケルが現代のJVC録音陣の手により再録音されてたらどんなアルバムになっただろーかと妄想してしまふ。

この復刻CDのC/Wはボッタームンドのパガニーニの主題による変奏曲が2テイク(全曲版・杉並公会堂録音と抜粋版・スタジオ録音)収録されている。
前者は嶋護が名録音の折紙を付けている菅野沖彦録音だ。
この録音は菅野レコーディング・ベスト・サウンド・セレクションにも収録されている。
同曲・同録音・違マスタリングとして、復刻CDと菅野レコーディング・ベスト・サウンド・セレクションを比較してみると、後者のほうが圧倒的に、いや異様なほどに鮮度が高い。
しかし、微弱部~無音部分では空調音のようなノイズが左chからのみ出てきて、やや落ち着かないとゆー欠点も。
その点では復興CDでは、マスタリング段階でそのようなノイズを十分に抑制してあるので聴きやすく、音楽に浸るとゆー目的では復刻CDのほうを取る。

復刻CDに収められたスタジオ録音テイクはヴィニール盤LPには収められていないもので、テープが発掘されたから収録できたとゆー幻の録音。
全曲版か抜粋版かの違いを抜きにしても、この幻の録音は、杉並公会堂での菅野録音に比べると随分と素っ気ない。
やはり残響の違いなんだろーか?
それともJVCオリジナル録音陣と菅野沖彦(オーディオラボレーベル)録音陣の録り方の違いなのか?

シュタルケルの復刻CDが鮮度は十分高いものの、ややハイ落ちのバランスに聴こえたこともあって、帰宅後にSE846のフィルターを交換してみた。
デフォの青ノズルからブライトの白ノズルへ交換。
これでシュタルケルのコダーイの輪郭が一層ハッキリしてゴリゴリ感が再現できないかなと期待しての交換。
だが、この白フィルターにすると、倍音成分の存する高域だけではなく、中高域も強め(公称では標準より+2.5db)になってしまう。
ジャズやヴォーカルでは、音場が広がったよーに聴こえて、白フィルターも「アリ」かなと思ったけれど、クラシック(オケも器楽曲も)を聴くと全然ダメだった。
全体域にわたって薄口になってしまうのがダメなところ。
好みの問題かもしれんが、音が安っぽく感じられて仕方ない。
結局、フィルターは元に戻したが、強めにする帯域をもっと高域部分のみに寄せ、中域の厚みを維持してたのなら、評価も変わるかもしれんが……

今日の読書
川崎草志「疫神」(角川書店)に着手し、半分まで。

久保田早紀のハナシをもう一丁 [音楽]

昼飯のお供はHM-901+333で、久保田早紀「夢がたり」をもう一度聴いてみた。
フツーにイイ音だったが、K3003で聴いたときのよーな高揚感はなかった。
う~ん、初聴きだったから感興一入だったのか、本質的にK3003のほうがよかったのか?

帰宅してみると、Amazonからもう1枚注文してあった久保田早紀「AIRMAIL SPECIAL」のリマスタリング盤が届いてた。
早速リッピングして、HM-901+333とHM-901+K3003で比べながら聴いてみた。
どフォークからポップス寄りに転じたこのアルバムではリマスタリングのご利益は「夢がたり」の場合よりも薄い。
まぁ、そーは言っても、ヴォーカルの張りとかピアノのナマっぽさはリマスタリング盤のほうがよいので、旧盤から買い換えた意味がないわけではない。
で、333とK3003の比較だが、ポップス色の強い「AIRMAIL SPECIAL」では圧倒的にK3003で聴くほうが愉しい。
ただ、須山用のバランスケーブル(MOON AUDIO)がもうじき届くので(現在、成田まで来てる)、バランスの333とシングルエンドのK3003ではどうなるのか、再戦が楽しみだ。

B-10のセッティングは未だに電源ケーブルが発見できず。
もう少し捜索を続けるが、ダメなら何か買おうかな。
C/Pの良好なオヤイデあたりで物色するか…

今日の読書
赤田祐一+ばるぼら「消されたマンガ」(鉄人社)読了。
手塚治虫のロボトミーの意味を誤って使ってたことを著者自身が認識して封印した場合はともかく、言葉狩りのよーな理由での封印には疑問を持たざるを得ない。
現在では使われていない表現を含んだ作品はなかったことにしませうって態度が気に食わん。
出版社側のクレイム回避策ってことなんだろーけど。
差別問題にはデリケートなところがあるから「気に食わん」とか一刀両断しちゃいかんのかもしれんが、原作者と作画(漫画家)の感情的な諍いとでもいうべき状態に陥った「キャンディ・キャンディ」については呆れ果てて絶句するしかない。

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