SSブログ
映画・テレビ ブログトップ
前の10件 | -

3度めのシン・ゴジラ [映画・テレビ]

木曜の晩に3度めのシン・ゴジラ鑑賞。
アイマックスでの上映を観てなかったが、先月末からリバイバル(?)アイマックスが始まったので早速。
アイマックスでは座る場所にもよるが、視野とスクリーンの画角がほぼ同じになる。
このためスクリーンの端っこでの情報は視野に入っているけど、ぼんやりとした認識になったり、意識をスクリーンセンターから端っこの方に移さないと認識できない。
この辺りがリアルっぽいのかな。

3度も同じ映画を見たのだが、イチバン愉しかったのは何度目か?
フツーは最初に観た時ってことに思われるかもしれん。
だけど、シン・ゴジラでは3度めがイチバンよかった。
1度めは映像とセリフの情報量に圧倒され、2度めは1度めに見落としたとことか、ボンヤリとした印象のシーンの答え合わせに気が取られた。
3度めは情報はほぼ過不足なくアタマに入ってる状態で、じっくり作品を愉しめた。
次はブルーレイソフトが発売されてから観ることになるんだろーなぁ。
ま、上映最終日にもう1回行っちゃう可能性も否定出来ないけど……

ほぼネタバレなしのシン・ゴジラ感想 [映画・テレビ]

金曜日は休みを取って「シン・ゴジラ」を封切日に鑑賞。
怪獣のプロレスでもなく、近代兵器品評会でもなく、特殊な原因による大規模災害への対処シミュレーション映画。
風味としては、岡本喜八「沖縄決戦」「日本のいちばん長い日」とか、森谷司郎「日本沈没」みたいな感じもある。
昭和、平成、ミレニアムのゴジラシリーズよりも「宇宙大戦争」「世界大戦争」「妖星ゴラス」のやうなSF特撮シリーズの映画の方が近い印象かも。

面白かったのは音楽の使い方。
鷺巣詩郎の新曲はスケールたっぷりのステレオで、伊福部昭の伝統的な曲は控えめの音量でモノラルっぽく流すセンスのよさ。
伊福部節をフルボリュームでドンチャカ流すのは劇伴じゃないと思ってたんで、控えめの音量であるのがよい。

小ネタとしては、鉄道の軍事的利用方法として、輸送や列車砲のほかに、こんな使い方も(対怪獣用としては)あったのかと。
いちばんツボったかもしれんわ。

近いうちにもう1度行こうかなと思わせた出来だわ(で、いつ行こう?)

ショスタコヴィチってのは、社会主義リアリズムの音楽における最高の成果なんだ [映画・テレビ]

土曜から謎の肩こり。
特に重たい荷物を方からかけて行軍したよーな記憶もなく原因不明。
既に患ったことのある五十肩みたいな痛みじゃないから我慢はできるが、酷いと気持ち悪くなる。
そのせいで書いておきたいネタが溜まってしまった…

金曜は1時間早退けをして神保町シネマにて大島渚の「日本の夜と霧」(1960年、松竹)を鑑賞。
今回の件名は作中の台詞の一部。

この作品は何度かハイビジョンで放送されてるので、その録画を自宅のプラズマディスプレイで何度も観ている。
ハナシも画像の細々としたとこも承知しているつもりになってたのだが、ふと思い立って、映画館のスクリーンで観ておきたいなと思った。
スクリーンで観るのは何年ぶりだらう。
たぶん四半世紀前のことかもしれん。

で、実際に久々のスクリーンでの鑑賞は実に刺激的。
大島と松竹の本作をめぐる確執とゆーか、醜聞についてはwikiででも読めば分かるとおりだが、それに起因しての台詞のトチリも撮り直しせず長回しを多用しているところが舞台演劇的だなぁと思っていた。
その印象は一面で正しいけど、それだけではキャメラの視線の移動の映画らしさを無視した印象だ。
スクリーンで観てそのことを思い知った。
眞鍋理一郎の音楽による観客の不安の煽り立て方も自宅のテレビじゃ分からんかったし。

1時間47分の作品ながら観る者を非常に興奮させる一作。
機会あらば、またスクリーンで。

2つの「日本のいちばん長い日」、編年体と紀伝体 [映画・テレビ]

昨日は、ありがたいことに、曇天で過ごしやすい天候。
どーしよーか迷ってた「日本のいちばん長い日」(2015、松竹、原田監督)を封切り日に観に行くことにした。
近所のシネコンではかかってなかったんで(松竹はしょーがねぇーなぁ)、丸の内ピカデリーに。
帰りに遅い昼飯で坂東太郎(養殖鰻の最高峰らしい)を喰らおうと思ったが、営業時間が上手く合わずに断念。
デリーにてランチB(サラダ、ラッサム、タンドリーチキン、カレー(ベジタブルを選択)、ドリンク(マンゴーラッシーを選択))にしたが、1人客に嫌そうな顔をするところを除けば、極めて高CP。

さて、原田版「ーいちばん長い日」だが、どーしても岡本喜八監督版(1967、東宝)と比べてしまうのは仕方のないところ。
岡本版は時間軸の進み方がほぼリニアで、何に時間がかかり、何がアッサリ片付いたのかが現実の時間軸の進み方と相似なんだろーなって印象。
いわば編年体だ。
これに対し、原田版は阿南陸相を主人公とした紀伝体。
阿南については自宅での家族との会話、官邸での安井国務大臣(予備役の将官で阿南の陸士同期)とのやりとりなど、岡本版で描かれなかった描写を加えて阿南の人物像を膨らませようとしている。
また、「ーいちばん長い日」を彩るエピソードも、取捨選択やら所謂「ハナシを盛ってる」演出を施して、物語性を高めよーとしている。

フツーに考えたら、平板な編年体とメリハリの効いた紀伝体とゆー対比になるはず。
しかし、実際に観てみると、圧倒的にドラマティックなのは編年体的な岡本版。
どーしてこーなった?
ま、役者の保有熱量の違いなのかねぇ?
それとも監督の熱量の引き出し方の違いなのか?

ひとつ気になったところは、阿南陸相の立ち位置。
以前から、阿南の本音は徹底抗戦派で、聖断と本音の間で呻吟していたとする説と、省部(陸軍省と参謀本部)にはびこる不満をうまく抑えつつも、はなっから終戦推進のためにうごいていた腹芸説があった。
岡本版には明示的な描写はないが、徹底抗戦・呻吟説だったやうに思える。
一方の原田説は、あからさまに腹芸説(前述の安井とのエピソードで明示的に描写)を採用。
だが、どーして腹芸をするに至ったのかが描かれずにいるので、欲求不満。
原田なら、阿南の死の直前の「米内(海相)を斬れ」発言になにがしかの解釈を示すのではないかと密かに期待してたのだが、全面的な腹芸説採用がゆえに無視されてしまっている。

ま、いろいろ文句は書いたが、それなりに愉しめた。
ただし、原作本又は岡本版を熟知していないと、原田版での登場人物の言動とか理解しにくかったんじゃないのかなとは思う。


昨日の読書
「新編日本中国戦争 怒濤の世紀 第一部中国異変」読了。

再び神保町シアターで田宮二郎 [映画・テレビ]

今朝は吐き気が止まらず1時間遅参。
胃酸を抑える薬が早々に効いてよかったが、何とも締まらない。

昼過ぎにmailをチェックしたら、ヨドバシから悲報。
予約中のAudio QuestのNIGHTHAWKの入荷が6月中旬になるだとさ。
現在予約すると7月入荷のようなので、ワタシの予約分6月まで遅れるものの、入荷第1弾には入ってるってことか……

いろいろ気落ちすることもあったんで、終業後は気分転換に再び神保町シアターへ。
今日は「犯罪作戦NO.1」(63年、大映)を観た。
先日観た「背広の忍者」と公開年・配給は同じだが、本作はカラー。
フィルムの汚れは微小ながら、色彩はノッペリとしており、いかにも古い映画を観てるなぁと風情を感ずる。
作風も(背広の忍者に比べて)ハチャメチャな破綻ぶりで、いかにもB級。

さて、問題は来週水曜の「不毛地帯」だ。
ディジタルでの上映なので、光学フィルムでの風情はないだろーが、久々に大画面で観てみたい気もする。
しかし、問題は終映が22時半ってこと。
平日だからなぁ…

神保町シアターで田宮二郎 [映画・テレビ]

今夕、神保町シアターの田宮二郎特集でかかってた「背広の忍者」(63年、大映)を観てきた。
ハナシ(ストーリー)に言及するのも無粋なんで、周辺的な感想を。

劇場は99席と小ぶりながら、ゆったりとしたシート、広いピッチ、適度な傾斜のついた床面で快適。
音響も上々(もちろんソースのほうが歪んでたらそれまでだが)。
予告の上映など余計なもんはないので、スクリーン前のカーテンが開くと、いきなり大映のトレードマークから始まるのだが、カーテンが9割かた開いた段階で上映が始まるのも風情があってよい。
画質はといえば、本作は16mm光学フィルムによる上映だが、粗さは気にならない(ニュープリントなのかな?)。

63年はワタシの生まれた年なんだけど、当時の中産階級の家の中の様子や、拉麺や饂飩は店に行くより出前を取るのが当然みたいなとこが分かったりで、興味深い。
惜しむらくは、当時の映画の編集がラフで、BGMのつながりを無視してつなぐよーなとこもあって、作曲家(池野成)も苦笑しそう。
とりわけラスト間際のとこで、「お、ラヴェルっぽいじゃん」と感心したところで音楽ぶった斬りなのはちょっとねぇ。

金曜の夜にかかる「犯罪作戦NO.1」(これまた63年、大映)も見に行こうかしらん。

昭和な気分 [映画・テレビ]

会社の友人から券が余ってるのでとゆー理由で、映画「くちびるに歌を」(ガッキー主演)と舞台挨拶を見に新宿へ。
映画の前に昼飯をと思い、新装の中村屋を覗いてみたが、えらい混雑ぶりで退散。
もう1つの老舗、紀伊國屋地下のモンスナックでコロッケカレーを食す。
中村屋のコールマンカリーに比べれば半値以下の価格だし、それなりのもんなんだが、これはこれで満足。

さて、映画。
往年の「がんばっていきまっしょい」の合唱部版みたいな感じか…
ま、こーゆーハナシは嫌いじゃない。
ただ、画質はよくない。
せっかくの田舎(長崎県の五島)の風景なのに、奥行きが感じられないノッペリとした画質で残念。
音のほうもナロウレンジで、昔の映画みたいな感じのサウンド。
画質と違って、このよーな音はなかなかに風情がある。
果たして狙った上での音造りなのか、たまたまのことなのかは分からんけど。

舞台挨拶の方は、そこそこ遠い席だったので、ガッキーの表情その他詳細は分からず。
その場にいたとゆー雰囲気だけ堪能。

映画と舞台挨拶の後で、煙草を一服と思ったが、ガストに至るまで満員。
しょうがないから帰るかと思ったら、昭和の薫りを残した昔ながらの喫茶店は空いててた。
ウィンナコーヒー500円はブレンド400円に比してお値打ちで、まことに結構。
レジ台の脇に置かれてる黒電話にも驚愕。
かなり面白い店を見つけたなぁと思う。

帰宅後も昭和の風情を味わうべく、日本映画専門チャンネルで録画した劇場版「カムイ外伝」を視た。
粗っぽい線のセルによるリミテッドアニメを堪能。
いまの技術でリメイクしても、このよーな味わいは出ないだらう。

映画のサウンド、喫茶店、古いアニメと、今日は1日懐古趣味だったなぁ…

ゴジラな土曜と宇宙大作戦の日曜 [映画・テレビ]

土曜はゴジラ。
日本映画専門チャンネルで2本とBSプレミアムの特番。

「ゴジラ モスラ キングギドラ 大怪獣総攻撃」と「ゴジラ☓メカゴジラ」はどちらも好きな作品。
前者は平成ガメラの金子監督らしさが東宝ゴジラとして異色な印象。
キングギドラが地球(日本?)の守り神として扱われてることへの違和感はあるものの、怪獣=大東亜戦争の戦没者の残留思念とゆー設定は大胆なよーでいて、ゴジラのもともとの反戦映画としての性格に意外と忠実。
ま、そんな屁理屈よりも前田愛・亜季姉妹の出てくる1シーンでホッコリ。
後者はひたすらに機龍(メカゴジラ)と運用部隊の格好のよさが見もの。
グラドルとしても役者としても、さほど好きではない釈由美子が本作では軍人を佳演している(本作とTVの「スカイハイ」での釈由美子に限り高評価)。

BSプレミアムの特番はあまり期待せずに視てたが、想定外に面白かった。
日系人らしき米国の歴史学者が「怪獣王ゴジラ」(1作目の海外公開版)の功罪を語るところは真面目な感じだったけれど、テレビでゴジラ映画が見放題だった頃のハナシをするところがノリノリだったのが微笑ましい。
大森一樹が「キンゴジ」、「モスゴジ」とゆー略称をフツーに使ってるところも同様。

で、今日からWOWOWでスター・トレック。
オッサンのワタシにはそんな小洒落た呼び方よりも、幼少のみぎりにテレビで視ていた「宇宙大作戦」って言い方のほうがしっくりくる。
いま、劇場版第1作を視てるところだが、むかしレンタルビデオ(VHS)で得た印象よりもはるかに好ましい。
映像が大変綺麗でVHSソフトとハイビジョン放送の差が歴然。
加えてレンタルソフトは字幕付きの英語版であるのに対して、今日の放送は吹替版。
宇宙大作戦世代にとっては吹替版でカーク=矢島正明じゃないとね。

いま放送中の1作目は高をくくって録画するのを忘れてた。
次の放送は英語版のよーだが、9月以降にもう1度吹替版を再放送するときには忘れないよーにしないと。


金曜以降の読書
白河三兎「総理大臣暗殺クラブ」(角川書店)読了。
場面場面で面白いところもあるのに、連作を通じての印象はどうかというと、あまり乗れなかった。
う~ん、読み手(ワタシ)の年齢の問題かしらん。

口直しに架空戦記1本読了。

1970年代後半の作品で映画三昧 [映画・テレビ]

WOWOWの録画で「ワイルド・ギース」。
ハリウッドの騒々しいまでの明るさと一線を画し、英国映画らしいシットリ感のある画質に魅入る。
この点ではPioneerのプラズマ(初代KURO)にしてよかったと思う。
液晶の鋭敏な光の表現はハリウッド映画(とその模倣の最近の邦画)には合うかもしれんが、奥行方向に向かって沈み込むよーな表現はプラズマに敵わない。
いま使ってるKUROが死んじゃったら代替機はあるのかなと不安になる。

ワイルド・ギースの中では傭兵部隊の中で参謀的な役目を果たした将校を演じたリチャード・ハリスがイイ味。
女好きのパイロット(ロジャー・ムーア)よりも人間的な背景(子供との生活)が描かれたこともあって、エピローグも含めて本作の背骨はリチャード・ハリスだったんじゃないかと思う。

続いて、リチャード・ハリスつながりで「カサンドラ・クロス」。
これも非ハリウッド(英伊合作)。
陰影のある(悪くいえば薄曇りの)映像が視ていて落ち着く。

前2作と内容の関連は全くないけど、ワタシのBDレコーダのHDD上で「カサンドラ・クロス」のそばに保存された(要は録画時期が近かった)「不毛地帯」の後半も視た。
川又空将補の自死のシーンで列車轢死体を「マグロ」と称することを知ったんだったっけ。

3作とも1970年代後半の作品で、ワタシが中学生の頃の封切作品。
家族に連れられてではなく、1人又は友人と連れ立って映画を見に行くよーになった頃だ。
そのせいもあって、この時代の映画には思い入れがあるなぁ…
戦争映画の洋画で言えば、「遠すぎた橋」、「ミッドウェイ」、「鷲は舞い降りた」等々。
政治謀略ものなら「大統領の陰謀」、「コンドル」、「カプリコン1」。
SFなら「未知との遭遇」、「スター・ウォーズ(EpisodeⅣ)」かな。
う~ん、タイトル書いてるだけでヨダレが出る。

ハンフリー・ボガートの名演技に見惚れた [映画・テレビ]

今日はC3+リモールドtf10。
まぁ、とりたててのハナシもないけど、この組合せでイマイチだったのはプレヴィンのショスタコーヴィッチ交響曲10番で、大変よかったのは中本マリ「Voice」。
たいていは電車の中で本を読みながら聴いてるけど、今日の中本マリは本を膝の上において謹聴。

帰宅後に、BSプレミアムの録画で「ケイン号の叛乱」。
たぶんHD画質で視るのもノーカット版で視るのも初めてかもしれん。
大昔に地上波(当時はアナログ放送)で、しかも平日昼間か深夜枠で1時間半少々に短縮されたのを視ただけだと思う。
今回のは2時間チョイのノーカット版で長く感ずるかと思ったら、引きこまれてアッという間だった。
艦長役のハンフリー・ボガートの表情がすごいわ。
パラノイアで、パニック中には心神喪失状態で、法廷では不安定そのもので、まぁ、見事なもんだなと見惚れた。
叛乱者である副長はちょっとアンフェアな手法で軍法会議に勝訴した。
実はそのアンフェアなとこはどこかとかどーでもイイって感ずるほどの名演技ぶりに見蕩れてた。

視たあとでネットで検索したら、原作と映画でラストは違うらしい。
読んでみたいが、もはや絶版。
古本をAmazonで買おうかどーしよーか…


今日の読書
「天の光」読了。
本作のテーマである仏性(ぶっしょう)については決着をつけつつも、生身の人間としてはほろ苦い結果。
余計なことをべらべらと長口上しないラストの余韻やよし。
前の10件 | - 映画・テレビ ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。