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水木楊の新作は大傑作! [ミステリー]

今日のお供は、iPodTouch3G+solo+STEPDANCE+Edition8。
ノラ・ジョーンズ「Not Too Late」ではEdition8のチョイ高域がきつめのところもヴォーカルの艶につながり好印象につながった。
上原ひろみ「Voice」のピアノの音はキレイにコロコロと転がる。
ただ、オケもの(ブーレーズのペトルーシュカ、フェドセーエフの悲愴)では中低域の量が不足しているため、ときどき白っぽい音になってしまう。
ただ、soloを使うことで、音調としては深々とした腰の強さを感ずることができるので、もうチョイで補正できそう。
明日は、同じ組合せでmini-miniケーブルをノイマンにしてみよう(今日はAugPtツインだった)。

今日の読書
水木楊「謀略海峡」(文藝春秋)読了。
これは傑作!
帯には「壮大なスケールで描く迫真の台湾侵攻劇」とあるが、それだけでは本作の魅力は現わせない。
1)第1級のポリティカルフィクションである。
大陸(中共)の「作戦」と、台湾(国府)の「作戦」の2つがどのよーに進行し、いかなる決着を見るのか?
2)日本の枠組みを超えた男の冒険小説である。
主人公(元空自パイロット・現秘密工作員)の冒険譚であり、作品最後に仕掛けられる最大の冒険とは?
3)現在の支那事情をふんだんに盛り込んだ情報源である。
作者が上海生まれであることも影響しているのか、既刊の「北京炎上」といい、本作といい、大メディアが書こうとしない支那の状況が読みとれる。

ぶっきらぼうな文体も魅力的だ。
冗長じゃない分だけ、読み手を先へ先へと読み進めるように促してくれる。
律儀なまでに敷かれた伏線は、ことごとくキチンと風呂敷を畳んでくれるところも好感が持てる。

内容も小説としての完成度も申し分ない傑作だ。
ワタシの思っている「水木の書くものにハズレなし」は本作でも記録更新。
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