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1本1,000円なら映画もイイね [映画・テレビ]

昨日は仕事を早々に片付けて、午後から半休。
TOHOでは毎月1日は1,000円で映画を愉しめる。
「ゼロ・ダーク・サーティ」を視るつもりだったが、退勤後の食事時間と移動時間を計算すると、上映スケジュールがうまく合わずに、2時間強暇になってしまう。
1,000円なら、もう1本視るかと思って、スケジュールを確認すると、丁度「ストロベリーナイト」を嵌めこむことができた(「ストロベリーナイト」終劇の10分後に「ゼロ・ダーク・サーティ」開始とゆータイミングのよさ!)

「ストロベリーナイト」劇場版は表題シリーズの「インビジブルレイン」が原作。
原作では主人公(♀)とヤクザ(♂)のそれぞれの過去に抱えたものは何か、そこから産まれた他人の死への渇望感=闇、闇の克服の方向性が真逆であること等々を丁寧に描いた上で、和合し、別離する。
事件の本筋と離れた登場人物のバックボーンの描写に尺を割けなかったのか、映画では薄っぺらいアタマの悪そうな女と男のラヴシーンになってしまった。
その点を割り引いたとして、まぁ、1,000円なら及第点かな。
でも、竹内結子の容姿が年々よろしくなっていってるのを確認できたのは大変よかった。
10年ほど前のドラマ「白い影」のときよりも、5年前の「チーム・バチスタの栄光」でのほうが綺麗だったし、さらに本作のほうが「バチスタ」のときよりも綺麗。
加齢により容姿が衰えるのがフツーなのに、ときどきこーゆー魔女体質の女優がいるから困ったもんだ(いや、別に困らんけど)。

さて、本命の「ゼロ・ダーク・サーティ」だが、CIAの若手女性スタッフがビン・ラーディンの居場所を見つけ、米海軍特殊部隊がこれを暗殺するまでを淡々としたトーンで描いていく。
捕虜への拷問、地道な探索作業、突然にふりかかるテロの恐怖等々の個々の描写は、静かな筆致ながらもシッカリ画角に切り取った感があり、画面にはヒタヒタと忍び寄ってくるよーな迫力がある。
ただ、約2時間40分の上映時間は長い。
う~む、短くしちゃったら上記の「忍び寄ってくるよーな迫力」が希薄化しそうな気もするんで、一概に尺をもっと詰めればよいとも言えないのだが。

それにしても米帝のビン・ラーディン殺害ってのは、法的に評価するとどうなるんだろ?
指名手配犯の逮捕とゆー警察行為でもない。
戦争に準ずる行為だが、相手が主権国家とはいえないアルカイダでは国際法上の戦争でもなさそうだ。
諜報機関主導(実行は軍)の非合法諜報活動の一環ってことになるのか?
ま、ビン・ラーディン一派の排除とゆー正義の前には法的評価もへったくれもないってことか。
法律的な解釈といえば、3・11以降の米帝における拷問の許容(の世論・風潮)と、それに対する法的評価に関し最近読んだ論文が面白かった(愛敬浩二「国家緊急権と立憲主義」(平25 奥平・樋口編「危機の憲法学」(弘文堂)175頁~203頁))。
公法学の論文を趣味で読むよーな物好きにはオススメ。

音楽の方は、通勤時間や移動時間にiPod Touch3G(FLAC Player)+UE900(ADLリケーブル)でエディ・ダニエルズのブラームス「クラリネット五重奏曲」、スザンヌ・ヴェガ「Beauty & Crime」を気楽に聴いた。

昨日の読書
「そして、警官は微睡る」読了。
正統派警察小説の要素とコメディの要素の配合割合が絶妙。
コメディ要素を含んだ場合には警察小説の描写や設定の詰めがデタラメなことがままあるけど、本作はちゃんと真面目なとこは真面目に描いているところに好感。
日明の「警官」シリーズ3作目のよーだが、前作・前々作は未読なので、これらも読んでみようかなと。
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