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ESW9 の籠り感が合う曲 [オーディオ]

最近、自宅では HD800 とか、それに触発されて STAX とか、透明性の高いヘッドフォンを使うことが多いが、それで気づいたのは、曲によっては、あえて籠った音が合う場合というのもあるってこと。
そーゆーときには、ESW9。
ESW10 が透明性志向を持たせようとして、かえって気難しいキャラになってしまったのに対して、ESW9 はその籠った感じも含めて深々とした中低音が素のキャラなんだと理解すれば、大変使いやすい。

今日のお供は、iMod + SR-71A + ESW9。
まずは、ワルターのマラ1(リマスタリング盤)。
これもリマスタリングでクリアさが増したCDだが、ESW9 のおかげで自然なホールトーンに感ずる。
典型的な「足して2で割る」みたいな結果なんだが、これは成功例。

1曲聴いたところで、SR-71A のバッテリー切れで、ここからは直刺し。
直刺しだと、iMod である意味はないので、iPod5G を PHPA なしで聴いたということと同じだ。
これが ESW9 と相性がいい。
性能のよい PHPA を通して聴くと、ESW9 の低域に濁りがあるのが検知されるんだが、iMod(iPod5G)の直刺しではツルンとした触感が加味されて、濁りが目立たない。
オーディオ的には情報量が減ったという評価だろーが、音楽を聴くにはメリットだ。
上原ひろみ「Place To Be」を聴くと、転がるような音がまろやか。
尖がったところを聴こうとするのにはよろしくないが、ホールで聴くとこんな感じだよなぁと思う。

続いて、最近、友人が中古盤を入手したと知らせてきたことに触発されて芥川管弦楽曲集(芥川指揮・新響)を聴く。
この FONTEC の CD は収録音量が低いので、直刺しではゲインが足りないことがあるが、5G と ESW9 の組み合わせでは大丈夫。
これも適度な「籠り」感が気持ちよく、ライヴ収録らしさを演出してくれる。

帰宅後に、「筒美京平HISTORY」第1集・第2集から数曲ずつ聴いた。
相当に古い録音も含めて「HISTORY」なんだが、20bit リマスタリングを謳い文句にしている。
ここで2とおりの愉しみ方を試してみた。
一つは、情報量がシッカリしているところを前面に打ち出して、Edition9 を使ってみる。
どの(古い)楽曲も、低域にシッカリと芯が通る。
ヴォーカル(概ね中低域~中域)が力強くなる。
高域が付加されるようなところはないが、低域~中域が補強されて、この時代にマスターテープにはここまでの情報量が収められていたのかと、ちょっと感激する。
もうひとつは、ESW9 で暖かみのある音を狙う。
Edition9 のような音のクッキリ感や力感向上はなく、昔から聴いてた音はこんなんだったようなぁと懐かしさを感じさせる。
ちょっと音が丸過ぎるかなぁとも思ったが。
両者は一長一短だが、「あの頃」を思い出すには ESW9 かな?

今日の読書
あまり進捗せず、「太陽を曳く馬」(下巻)の半分まで。
仏教論は電車の中で読むには重いなぁ……
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