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MBA-1S 主犯説は冤罪 [オーディオ]

今日のお供は、HM-602+SE535。
この組合せは、HM-602の音が軽い(冷たくはない)ところをSE535で補えば、バランスが整うので結構気に入っている(聴感上のSN比が他のDAPよりも悪いには目を瞑るとして)。
ショルティ・CSOのマラ1は同曲の中でもDレンジが広い録音だと思うが、フォルティシモでも音は破綻せず、美しさを保って再生された。
HM-602は高域が少し五月蝿いので、フィリップス録音など穏やかな録音にはよいのに対して、DECCA、DGGの先鋭な録音にはキツさを増長させるところがある。
今日の再生が上手い具合に嵌ったのはSE535のおかげかな。
続いて、グリモーのバッハ集。
オーディオ的にとらえれば、DGGらしからぬハイ落ちの録音であることが高音聴取能力が劣化してきているワタシの耳でも分かる。
しかし、ナマっぽく聴こえるからOKだね。
ホールで聴くピアノの音って耳に刺さるよーなとこないからね。
オーディオ装置で再生したときにホールで聴こえるバランスになるよーに狙ってるとしたら、その録音の企図はアタリだろう。

と、まぁHM-602の音は組み合わせる機器とソースを選べばイイ線行くことが実感できたのだが、「商品」としてはどーなんだろってことも2つ。
1つは充電用のACアダプタが購入して2か月も経ってないのに使えなくなった。
これほどアッという間に壊れるACアダプタも珍しい。
輸入元にクレイムすれば交換品を送ってくれるだろーけど、この付属していたACアダプタってHM-602の差し込み口と口径が合っていないところを口径変換アダプタを噛ませてるだけだったり、その口径変換アダプタの工作が悪いためHM-602には斜めに刺さったりと、褒められたもんではない。
手持ちのアダプタの中から代用品(5V2Aで極性が合ってるもの)を探してみたら、iHP-120用のアダプタがピッタリ合致した。
トラブルその2は、使ってたら選曲がでたらめになった。
再生したいファイルを選択してもPAUSEのままで、もう1度選択ボタンを別の曲が再生される。
1つ先、1つ後の曲に移動させようとしてみると、全然違うアルバムの曲に飛ぶ。
RESETをかけたら、ちゃんと作動するよーになったけど。
ま、2つのトラブルともに結果オーライではあるものの、「商品」としてはどーなのかね、コレって。
支那クォリティか…
連中が「差別語」と称する呼び方を好き好んでするつもりもなかったが、これを「世界の真ん中の華」って呼ぶ気にはとてもなれんわ。

帰宅後は、LCD-2で。
昨日の記事では、据置バランスアンプMBA-1Sよりもシングルエンド接続のDACportのほうがいいところもあると書いた。
MBA-1Sの能力(の一部)がDACportよりも劣っているかのようにも読めるね、昨日の記事は。
でも、それって冤罪だってことがわかった。
今日は気まぐれで、iTransport+ST2(96/24)+MBA-1Sで鳴らしてみたら、音場の中抜けにはならずに、かつ、力強い音像も得られた。
力強さはDACportを凌駕。
どーやら、LCD-2での音場が時折中抜けになってたのは、mDAC-2vが原因だった模様。
同じMBA-1Sでのバランス駆動でもHD800の場合には、mDAC-2vのほうがワタシには好ましい音でなってくれるので、mDAC-2vが性能の劣るDACだとゆーことではないのだが。
mDAC-2vの音の見通しのよさがHD800(silverdragonでのバランス接続)のホログラフィックな音場提示にはドンピシャだが、音場よりも音像に特徴のあるLCD-2には向かなかったとゆーことかな。

そうなると、LCD-2の場合にはPCオーディオについてもST2(96/24)を使いたくなってくる。
ST2にUSB入力を追加するには12万円のグレードアップがアナウンスされている。
これだと、ゴールドムンド開発の(←ホントか?)USB基板の音を聴くことができるが、さすがステラ・ボッタクリ価格のよーな気もする。
DDC経由のほうが安く済む。
hiFace Evoでも上記グレードアップの半額以下だし、Evoの登場でhiFaceが値崩れしてくれるかもしれない。
ま、焦ることもないんで、もうチョイ様子見。

今日の読書
浜田文人「隠れ公安―S1S強行犯」 (ハルキ文庫)読了。
作者の公安捜査シリーズからのスピンオフとゆーか、発展形?というべきかな。
公安捜査シリーズの主人公「ハマのホタル」が行方不明で、元公安で捜一に所払いされた香取が本作の主人公だ。
解説(杉山正人)で著者浜田の言葉として「警察組織をしっかり描こうとするとき、主人公はホタルより香取信介のほうがふさわしくなってしまった」とある。
また、同じく香取を評して「会社のデスクにはいつもいないし、出世欲がないから上司に平気でたてをつく。でも、仕事はちゃんと、文句のつけようはなくこなしている、多くのサラリーマンの夢の姿じゃないですかね」とも。
前者の言葉の意味は本作では片鱗を見せるだけで、続編も併せて読んではじめて真意が分かるんだろーな。
だが、後者の香取評は本作だけで十分同意できる。
会議すっぽかし、上司を虚仮にし、実績抜群、う~ん夢だなぁ~。
思うに、昨今の警察小説ブームって、往年のサラリーマン小説に代わる位置づけなのかも。
現実のビジネスが、製造業でさえ為替差益がどーの、貸し渋りがこーのと、金融小説になってしまって、開発プロジェクトの成功譚みたいなハナシが少なくなってしまった。
捜査(≒開発プロジェクト)と刑事・公安の葛藤(≒社内派閥抗争)は往年のサラリーマン小説のアナロジーかなと思ってしまう。

さて、心配なことは続編がちゃんと出せるのかどーかだ。
明らかに創価学会・公明党をモデルとした存在と警察上層部との癒着が描かれている。
角川春樹事務所が信濃町の圧力に屈することのないことを日蓮上人にお祈りするばかり。
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