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昨日の聴きもの・読みもの [音楽]

昨日のお供は、T51+STEPDANCE+tf10(Luneリケーブル、K3003用チップ)。
チップをK3003用のものを流用するようになって、カスタムチップ使用時に比べると低音の量が増加したように感ずる。
この状態であれば、STEPDANCEとの相性も悪くない。

聴いた曲は、ストコフスキーのチャイコ5番、ブリテンのモーツァルト25番・29番、スザンヌ・ヴェガ「Close-Up Vol.1」の3枚。
ストコのチャイコの5番は30年以上前からヴィニール盤で聴き親しんだ演奏。
昨日聴いた印象としては、正直、新しい発見はない。
だが、悪い意味ではなく、イヤホンで聴いているとゆーことを忘れて、慣れ親しんだ音が耳に入ってくるとゆーことだと思う。
モツ嫌いのワタシでも聴き惚れるブリテンの演奏は昨日の組合せでも想定通りのパフォーマンス。
さて、想定外によかったのはスザンヌ・ヴェガ。
ひねくれた聴き方だが、ヴォーカルよりもギター弾き語り曲についてはギターに着目して聴いてみた。
パルス成分が少しスパイシーなところも含めて、とても美しく鳴ってくれた。
胴鳴きの豊かさと弦からくる直接音のパルス成分の両者のバランスの問題だ。
このあたりが昨日の組合せの巧みさだと思う。

帰宅後は、一昨日購入したアコリバにリケーブルしたSRH-840を聴く。
ショルティのマラ5(1楽章)、井上道義のマラ6(1楽章)などを聴いてみた。
ツルッと美音になるようにコーティングされたビニールをはがしたようなクリさ。
これにより、ざらついて然るべき録音は、ちゃんとざらついてくれるところも強調しておきたい。
だが、冷静になって考えてみると、リケーブルでユニットの持ち得る性能を目一杯発揮させることは可能であっても、ユニットの性能そのものがよくなるわけではない。
SRH-840のユニットにも限界はあるわけで、フォルテッシモで音場が平板になってしまうところは、残念ながらリケーブルした後も聴き取れた。
ただ、音調が常用の他機(HD-800、LCD2等)とは違った暖かみを持ったものなので、ヘッドフォンアンプの選択などでもう少し詰めていきたい。

昨日の読書
北村薫「玻璃の天」(文春文庫)読了。
一昨日に引き続いての「ベッキーさん」シリーズ2作目。
皮相で粗暴な国粋主義者への批判は前作以上に鋭くなっていく。
読んでて、「次郎物語」の4部・5部を思い出した。
wikiで次郎物語を引いてみると「下村湖人による日本の長編教養小説である」とあるので、耳慣れないことばである「教養小説」も調べた。
「(多くの場合幼年期から成年にかけて)主人公の精神的、心理的、または社会的な発展や精神形成を描く小説のこと」とある。
本シリーズも(そして同作者の「円紫師匠」シリーズも)教養小説の系列に属するものと見ることもできるのではないかと思う。
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