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「タップス」、「終戦クーデター」、「日本のいちばん長い日」 [映画・テレビ]

蕁麻疹のせいで睡眠不足だった分を取り返すべく、昨夜は22時台に就寝。
暑くて4時間で目が醒めたけど、なぜかアタマはスッキリ。

さて、木曜のお供は、C4+Edition8。
クソ暑くなることは分かっていたが、オーバーヘッドのヘッドフォンで聴きたかった。
せめて涼やかな音にしてみよーかとゆーことで、上記の組合せを選択。
この組合せだと、ボヨヨ~ンとした弾力のある低音にカリカリの中高域が乗っかるバランスになることは分かっていたけど、暑苦しい音にはしたくなかった。
ムラヴィンスキーのショスタコーヴィッチ交響曲5番(1984年ライヴ)では金管が煌びやかではあるが、金属の厚みに欠けて少々安っぽい。
大編成は諦めて、ワルターのベートーヴェン交響曲6番は好印象。
カリカリの音には違いないけれども、それを上回る音場の見通しのよさ、各楽音の位置関係の立体表現が気持ちよい。

金曜のお供は、荷物を軽くしたかったので、オーベーヘッドを運用するのには最小の組合せとゆーことで、C3+ESW9。
木曜とうって変わっての暖色系の音色だ。
金曜も外気はクソ暑かったので、歩きながらヘッドフォンを装着することは避けて、行き帰りの電車の中だけで運用。
ダグ・アシャッツのガーシュインピアノ曲集と、ベルティーニのマーラー交響曲4番を聴いた。
形成される音場が小ぶりであること、細かい情報量はネグられてること、音のキレは甘いことなどを短所として挙げることは可能だが、そんなことは分かった上で、不快な音は出ないことによる聴き心地のよさに浸るほうが幸せに愉しめる。
いわゆる「こまけぇーことはいいんだよ」って姿勢で聴けばイイ。

木曜・金曜の映画
木曜はWOWOWで「エアポート80」を視たが、もはや「大空港」シリーズにカウントすることさえ躊躇われるほどの出来(の悪さ)。
ツッコミどころ満載で、ここまで非現実的なハナシをするのなら、先日も言及したパロディ映画「フライング・ハイ」のほうが誠実ささえ感じてしまう。
結局、このシリーズは「大空港」と「エアポート75」の2本だけで十分だった。
金曜はBSプレミアムの録画で「タップス」。
おそらく十数年ぶりに視る映画なんで、HD画質で視るのは初めてかな?
刑事コロンボ「祝砲の挽歌」と同様に、私立の陸軍幼年学校の廃校が事件の発端となっている。
「軍=国民の敵」とゆーステロタイプな表層的平和主義を朝日・岩波・NHK・日教組に叩きこまれたヤポンスキィーには受けなかった映画だが、米帝では素直に「国民のための軍」と「経済的非効率の象徴たる軍」の葛藤がドラマとして普遍性を持ってるのかな?
ワタシは、軍をめぐる葛藤を正面から描いたとゆーことのほかに、滅びゆく種族へのもの悲しい目線を好ましく思う。

木曜・金曜の読書
「終戦クーデター 近衛師団長殺害事件の謎」読了。
角田房子「一死、大罪を謝す」、半藤一利「日本のいちばん長い日」、小堀桂一郎「宰相 鈴木貫太郎」などの著書で、阿南陸相は至誠の忠臣であり、終戦が御前会議で決まる直前まで抗ったのは「腹芸」だという見方が定着しているが、本書では、8・14クーデター未遂事件の黒幕は阿南だと断ずる。
なるほど少壮の参謀(佐官クラス)がやらかした割には大掛かりなクーデター未遂なのかなとゆー気がしてくる。
また、映画「日本のいちばん長い日」では参謀たちに騙されて兵を出動させた近衛師団の芳賀連隊長が無天組(陸大非卒業者)であるがゆえに将官に出世できないことの不満がクーデターに積極的な協力をさせたって視点も新鮮だ。
映画「日本のいちばん長い日」フリークスは、演じた役者の容貌で印象操作をされてしまっているので、ついつい実在の人物関係について誤解しているところが多いのかもしれない。
本書冒頭の登場人物一覧には陸士を何期で卒業したのかが記載されており、映画での印象を訂正するのに有益だ。
上記の芳賀連隊長(大佐・陸士28期・無天組)と上司の森師団長(中将・陸士28期・天保銭組=陸大卒業者)は陸士同期であるとか、阿南陸相(大将・陸士18期・天保銭組)は森師団長よりも10期上の大先輩であるとかは、映画の中の役者の容貌でマスキングされてる事実であることが分かる(この登場人物一覧だけで30分以上愉しめる)。

続いて、有川浩「空飛ぶ広報室」(幻冬舎)に着手し、半分まで。
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