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「僕はお父さんを訴えます」の爽やかな読後感 [ミステリー]

今日のお供は、C4+ESW11。
ESW11が低音多めなので、音が重たくならないよーに、C4で4倍の176.4KHzにアップサンプリングして聴く。
4倍アップの副作用として音の線が細くなってしまうことを利用してESW11の低音過剰を補正することについては以前にも書いた。

最初は聴き慣れたところでキース・ジャレット・トリオ「tribute」(2枚組)の1枚目で。
朝寝ぼけてたわけでもないのに、どんな音だったか記憶に残っていない。
まぁ、少なくとも「イヤな音」は出さなかったんだらう。
続いて、バーンスタインのフランク・交響曲。
1981年録音の初期ディジタル録音のDGG盤だとゆーのに、左右方向の音場を強調したマルチモノっぽい音とは真逆の奥行き方向に深く、間接音成分をタップリ含んだ好録音。
音がスゥーッと引いていくところの表現をよく収録してることに感心。
3枚目はキース・ジャレットとチャーリー・ヘイデンの「Jasmine」。
このアルバムの後半はなかなかの熱の入り方で聴き応えがあるが、前半はややダルく聴こえるのが常だった。
でも、今日の組合せでは前半からメリハリの効いた出音だ。
その代わり後半ではクドいかな~って聴こえ方になってしまうのは痛し痒し。

今日の読書
「碧空のカノン 航空自衛隊航空中央音楽隊ノート」読了。
肩の力が抜けたご気楽作品だが、舞台を空自の音楽隊に設定したせいなのか、「有川浩」もどきになってしまった。
福田和代はシリアスな路線に徹したほうがよいんじゃなかと。

続いて、友井羊「僕はお父さんを訴えます」(宝島社文庫)読了。
巻末の解説でも言われていたが、読んでる途中で飼犬撲殺事件の裏側で何が起きてたのかってゆー肝心なとこはほぼバレてしまう。
裁判の中で驚愕の事実が判明ってゆーよーな「どんでん返し」は成功したとはいえない。
だが、エピローグがとてもよい。
悲惨な事件を描いているし、主人公や周囲の人物の心に大きな傷痕が残るはずなのに、立ち直りの希望を強く感じさせてくれるから、読後感として爽やかさが残る。
これだけで読む価値は十分あり、簡単にネタバレする瑕疵は気にならなくなるとゆー一冊。
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