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「蟲師」降幕 [コミックス]

昨日のお供は、iPod6G + iQube + SHE9850。
今日のお供は、iMod + iQube + ESW9。
ER-4Sとtf10とSA6のかげに隠れてるSHE9850、ESW10のかげに隠れてるESW9、ともに使ってやらないと機械は拗ねるから、ときどき使いませう。
なんていうほど考えて選んだ訳じゃなくて、今日はESW10を手にしたつもりでESW9を持ち出してた。
家を出て、鳴らしてみて、あらら音が違うって気がついた。
ESW9は寝起きが悪いらしく、慣らしはじめの20分は冴えない。
音が不明瞭に遠く、低域が薄い(そのうちいつもの音に戻ったけど)。

コミックスまとめ買い。
植芝理一「謎の彼女X(4)」、本そういち「夢幻の軍艦大和(Ⅶ)」、今井哲也「ハックス(1)」、とり・みき「冷食捜査官①」、そして漆原友紀「蟲師(10)」。

冷食捜査官は、食品統制(自然食材による食品は禁止)後40数年を経た世界で、唯一入手可能なご禁制の品・冷凍食品のヤミ市場と、それを摘発する捜査官の話……と書いちゃうとチープな話なんだか、シリアスなSFなんだか分からないが、本質はパロディだ。
ハードボイルドのパロディを軸に、とりが得意とする映画とかの小ネタ満載の作品で、あとがきにとり自身が書いちゃってるけど、こういうのって読み手よりも書いているほうが楽しいんだろうなぁ。
ストーリーは単純明快で速読が可能だが、ここはひとつジックリと作風を愉しみながら、随所に散りばめられた小ネタを探しつつ、時間をかけて読むのが正解。

蟲師は、アニメ化されてものを視てから読み始めた作品だ。
アニメは土曜深夜にCXで放送されてた(20話までは地上波で放送されたが、残りはBSフジのみでの放送)。
第1話を偶然見て、ハイビジョンで丁寧に作製されたアニメは素晴らしかった。
淡い色使いで、ピカピカした効果は使っていないのに、光の奔放な流れに魅惑された。
近世江戸期の空気を残した明治初期(または、江戸と明治が入り混じった汽水域みたいな架空の時代?)を舞台にしてるところ、合理性と非合理性の入り混じった雰囲気も素晴らしい。
たしか、アニメ放送時点ではコミックスは6巻まで出てたと思うが、まとめ買いして読んだ。
その後も雑誌ではなく単行本が出るのを待って読んでたもんだから、作品が終わってしまうことは不知。
この第10巻の帯にとびきりの太文字で「降幕の刻。」とあるのを見て驚愕。
買ったのは昨日のことなんだけど、すぐには読めませんでしたねぇ。
気を落ち着かせて今日読んだ。
何かに決着をつける終わり方ではなく、主人公ギンコの長い長い放浪のうちある時点からある時点までをスパッと切り取って見せたのが第1巻から第10巻までの世界観で、その前にも蟲をめぐって放浪してたんだろうし、その後にも放浪は続くんだろうと含みのある締め方。
そういう終わり方でも欲求不満はなく、読み手に委ねられたその後を想像することも可能であることで作品に膨らみが増す。
「終幕」ではなく「降幕」としたのもそういうことなんだなと思う。

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