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開放型ヘッドフォン、イヤホン型イヤスピーカーで聴く [「クラシック名録音究極ガイド」実聴]

今日も「クラシック名録音究極ガイド」実聴は続く。
が、せっかく通勤時の制約がない休日なんで、家の中でも外でも開放型で。

まずは、シュタルケル、ドラティ・LSOのドヴォルザークVc協奏曲からスタート。
C4(SPDIF、88.2KHz出力)+ST2(24/96)+MBA-1Sは固定して、肝心のヘッドフォンをどうしようか?
音場感に優れたHD800か、音の質感がリアルなLCD-2か?
聴かせどころの多い終楽章で両者を比較したところ、HD800では「美しい音」という方向に音を整えて再生するのに対し、LCD-2では録音そのままをポンと提示する。
「演奏はイイんだけど、録音がどーも……」とゆー場合ならHD800しかない。
しかし、名録音の名録音たるところを実聴しよーとゆーことなら、LCD-2だ。
LCD-2でアタマから聴くことにした。
嶋は「…ガイド」でドラティの統率によるLSOとシュタルケルのVcのハーモニーを聴きどころとして紹介している。
確かにそうだが、もう少しLSOがはっちゃけちゃってもよかったかな~と。
しかし、終楽章のコンマスのVnとシュタルケルの掛け合いを聴いちゃうとコレで正解なのかとも思えるんで、悩ましい。
C/Wのブルッフ「コル・ニドライ」では悩ましいところなく、奔放なまでにムンムンと香りを立てるかのような暴れっぷりのLSOとVcソロの対決が心地よい。

さて、散歩(実際には早々にエクセルシオールへ避難)のお供には、CK4+SR-001mk2を起用した。
開放型のイヤホン型イヤスピーカーなので、通勤には使えないが、まぁ、喫茶店で使う分には問題ないと判断。
で、ショルティ・CSOの田園を聴き始めたが、これはあまりよろしくない。
SRM-001mk2は中域を張り出させて、大音量を出さなくても音楽の骨格が痩せないよーに音作りがされてるとワタシには感じられるのだが、その音作りと田園(の曲?この録音?)が合わなかった。
伸びやかさが感じられず、オケを無理やり狭いステージに押し込んでしまったよーな聴こえ方。
この録音にはカラッとした音調のヘッドフォンじゃないと、よさが活きないなぁとゆーことで、1楽章で中断。

SRM-001mk2の音に合うような曲を選ぼうとゆーことで、神谷郁代のベートーヴェン・ピアノソナタ。
ピアノのハンマーが鋼線を叩くアタック感はリアル。
ホールトーンも豊かに収録されている。
ただし、(SRM-001mk2で聴く限りでは)響板の効果が聴き取りにくかったり、逆に混濁気味に聴こえたりする。
たぶん、これは録音の瑕疵ではなく、SRM-001mk2の限界なんじゃないかと思う(その証拠に、帰宅後に上記ドヴォルザークで使用した機器で再聴したところ、そのような瑕疵は聴こえなかった)。
それにしても、あれだけの強打を明瞭に録音しているのは気持ちイイほどだ。

続いて、SRM-001mk2に合いそうだなと選んだのは、ドラティ・LSO「ウィーン1908-1914」。
ポンポンと楽音が音場の空間から飛び出してくる様を上手に再現。
このため、オケが絶叫するような箇所でなくとも、音の飛び出してくる場所の違い(ステージの手前か奥か、右か左か)により音場のスケールの巨大なことが理解できる。
さて、絶叫といえば、このアルバムに収録されているベルクのルル組曲だ。
伯爵令嬢の絶叫とそれに続くオケのフォルテシモのところは、さすがにSRM-001mk2では再生しきれず。
まー、これ以外はあの小さな振動板のイヤスピーカーと単3電池2本のドライバーアンプで破綻なく再生できたのだから、大したもんだとゆーべきなんだろうなぁ……
素人の勘だが、振動板は現状のままでもドライバーアンプを設計し直せば、完全に破綻のない再生も可能であるよーな気がする。
どこかのガレイジメイカーでSRM-001用ドライバーアンプ(ポータブル)を作ってくれないかなぁ……

今日の読書
読みかけの「刑事のまなざし」読了。
元・心理職の法務技官(鑑別所勤務)が我が子が植物状態にされてしまった傷害事件をきっかけに刑事に転職した、こーゆー変わった経歴の主人公。
東野の加賀シリーズを素朴にしたような感じで、なかなか好感触。
さて、本作のラストで我が子を手掛けた犯人が判明してしまう。
その過程で主人公は刑事としての眼差しを会得した。
その過程を描くのが趣旨なら続編はないんだろーが、刑事になりきった後の活躍も読んでみたい気がする。
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