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E・クライバーのフィガロの録音が凄い [「クラシック名録音究極ガイド」実聴]

昨日は体力回復のために午後半休。
狙いとしては3.5連休のつもりだったが、14時に会社を出て、ゆっくり立読み、喫茶店で読みさしの文庫本を読んでなどとグダグダしながら帰ったら、家に着いたのが16時半過ぎだったから、半日休んだ気分にならず。

昨日のお供は、C4+MH334(オヤイデリケーブル)。
ヘッドフォンとの相性の問題のある盤はあったが、これまで「クラシック名録音究極ガイド」に紹介されてるディスクにハズレはなかった。
だが、昨日1枚目に聴いたハチャトゥリアン交響曲2番「鐘」(ハチャトゥリアン・VPO)の録音には小首を傾げる。
曲はショスタコを彷彿とさせたり飽きさせないし、弦や木管の個々の音を聴くとVPOの音なのに全体を聴くとVPOらしからぬ粗野さも感じられて演奏も面白い。
しかし、録音は全体に歪みっぽく聴こえた。
う~ん、ラウドスピーカーで聴いたら別の印象になるんだろーか?

2枚目はリフキンが弾いたジョプリンのピアノ・ラグ集。
クラシックとゆーよりも昔のポップスの原型みたいな曲なのだが、驚くべきはリフキンの集中力。
まったくぶれない。
即興演奏と対極にあるよーなもんなんだが、親しみやすい曲なので少しも飽きない。
飽きさせずに聴かせる要因は録音にもある。
ハンマーが叩く音を直接拾うよーな録音ではなく、少し距離をおいたマイクで周囲の残響成分とともに収録。
ピアノ線から発せられる音がボケることはなく明瞭そのものなのに、冷たいキンキンした音ではなく、とても暖かい(曲調のおかげもあるかな?)
曲調と演奏が相乗効果を上げているイイ例。

3枚目は、エーリッヒ・クライバーとVPOの「フィガロの結婚」のdisc1。
モーツァルトはあまり聴かないし、1955年の初期ステレオ録音だったしで、あまり期待せずに聴き始めたが、これが驚愕の出来。
自然な音場、オケと歌唱のバランス、ヒトの声の自然な響き等々いくらでも賛辞を献呈したくなる。
「……ガイド」によると、当時は6ch入力2ch出力のミキサーしかなかったので、歌唱に無指向性マイク3本・オケに単一指向性マイク3本しか使えなかったとゆーことだが、これが奏功したんだろう。
テラークがオーディオファイル向けの高音質レコードを出すマイナーなレーベルだった頃の録音も無指向性3本のみで録っていたことを思い出す。
80年代のテラーク云々はともかく、70年代のメジャーレーベルよりも遥かに素晴らしい録音だね。

夜になって、疲れが出たのか体調不良。
三半規管がおかしいのか、イヤホン・ヘッドフォンで音を聴いてると、軽く船酔いみたいな気分に。
無理してまで音楽を聴き続けてもよろしくないんで、日テレで「海がきこえる」を視て、それから「……ガイド」で未入手の残りを注文。
元々所有していたものも含めると、106のうち85のアルバムを入手。
残り21アルバムの目処は立ってないが……
注文を終えたら早々に就寝。

昨日の読書
浜田文人「覚悟 S1S強行犯・隠れ公安Ⅲ」(ハルキ文庫)読了。
本シリーズと著者の公安捜査シリーズが合流しそうな端境期が舞台であるため、未回収の伏線がモヤモヤするなぁ。
次巻での展開に期待。
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