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安心できる組合せ [「クラシック名録音究極ガイド」実聴]

今日のお供は、CK4+SR-71A+MH334(オヤイデリケーブル)。
SR-71A+MH334の組合せは純正ケーブルでは足どりが重めでクドイところがあったが、オヤイデのゼンハイザー用ケーブルにリケーブルしてみるとバランスがよい。
これなら何を聴いても破綻はなかろうと安心して、「クラシック名録音究極ガイド」掲載の曲を実聴。

昨日聴いたラフマニノフP協3番をもう1度聴いた。
3楽章の壮絶なオケはヒステリックな鳴り方の寸前でギリギリ踏みとどまったが、迫力のある分だけ奥行きは感じにくく平面的に聴こえたのは惜しい。
大型のヘッドフォンで聴くべきなのかもしれん。

2枚目は野島稔「ノジマ・プレイズ・リスト」。
ピアノとゆー楽器の録音は、1.ハンマーがピアノ線を打撃する音、2.響き板で共鳴する音とゆー2つの音の要素を、A.近距離のオンマイクで収録、B.離れたマイクセッティングで収録とゆー2つの手法で録るのかなと思っている(2通り×2通りのマトリックスで、1A、1B、2A、2Bの4通り)。
このアルバムは基本的には2A。
スタインウェイらしい豊かな響きがダイレクトに収録されているよーに聴こえた。
だが、無響室で録ったよーな味気ない音というわけでもなく、なかなか絶妙だなと思った。
「……ガイド」によると近距離マイク2本と距離をとった無指向性マイク2本(後者はアンビエンスを収録か)の組合せで録っているとのことで、なるほどなと納得。

3つめのアルバムは、レオ・ドリーヴのバレエ音楽「シルヴィア」(フィストラーリ・LSO)を聴いたが、実のところ、この曲も、指揮者も初めて聴くものだ。
だから、演奏のよし悪しは判断がつかない。
それでも、録音上の特質みたいなもんは分かる。
フツーはDレンジとゆーと、小さな音から大きな音までの範囲を指す言葉だが、このアルバムについては、音の柔らかさ・しなやかさのレンジが特徴的だ。
冒頭の前奏曲は、ワタシがこれまで聴いたオーケストラの音で最も柔らかな音だった。
曲が進み、クライマックスになると激しくも硬質な音が飛んでくる。
「飛んでくる」と表現したが、この録音では形成される音場の左右の間隔は広くないものの、奥行きは深く、その深いところから聴き手で飛んでくるとゆー感じだ。

今日の読書
徳田八郎衛「間に合わなかった兵器―もう一つの第二次世界大戦」(光人社NF文庫)に着手し、半分まで。
日本の兵器開発のチグハグな失敗はよく言われるところだが、これをオペレーション・リサーチをキーにして解き明かすところが面白い。
このニーズとシーズの組合せの失敗って、旧軍の兵器開発だけじゃなくて、現時点の日本の会社の色んなとこに転がってそーなハナシだなぁと。
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