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The Continentalで聴くスペインとハルサイ [「クラシック名録音究極ガイド」実聴]

solo+The Continental+ESW10の組合せが相当に気に入った。
今日、外に持ち出すに当たっては、携帯性重視で母艦をiPad2からiPodTouch3Gに変更。
持ち出す前に、この環境で同じ曲をALAC(iPodのmusic機能)とFLAC(アプリ:FLAC PLAYER)で聴き比べてみた。
これまではカッチリと輪郭のハッキリするFLACに優位性を感じていたが、The Continentalのクッキリ感とキャラが重畳するFLACよりもALACのほうが聴きやすいようだ。
iPad2でも同じかどうかは試していないが、iPodTouch3GについてはALAC主体で運用することにしよう。

今日も「クラシック名録音究極ガイド」紹介曲を聴いていく。

1枚目は「古代ギリシャの音楽」で有名なパニアグワ率いる古楽合奏団を瑞典BISが録音した「ラ・スパーニャ」。
文字どおりスペインの古楽なんだろーけど、ハッキリ言って、曲は全然知らない。
だが、鮮烈な音の連続で、聴くこと自体が愉しい。
鮮烈な音だが、電子楽器のような単調さではなく、時として耳にザラッとくるよーな音も入っている。
これが非常にナマナマしい。
と、このナマナマしさに耳が慣れてきたなぁと思ってたら、終盤のパーカッションが飛びぬけて攻撃的なんで驚くこと請け合い。
調子に乗ってボリュームを上げると、80年代の民生用スピーカーだったら、ドームトゥイーターが断線するだろーなぁ(「古代ギリシャの音楽」ではJBL L40のトゥイーター033を飛ばしたことがある)。

2枚目はスペインんつながりで、アルヘンタ・LSO「スペイン!」。
スペイン奇想曲(R・コルサコフ)などが入っているので、スペインの音楽とゆーわけでもなく、スペインを題材にした音楽集。
音場全体にオケが広がりつつ聴き手に迫ってくる。
「……ガイド」によるとステレオ録音のデモンストレーションによく使われたソースらしい。
演奏の方は、「ヲイ!アルヘンテ、下手くそ!!」とヤジが飛びそうなとこもないわけでもないが、アタマから終わりまで迫力勝負で押してくる。
ここまで徹底していると脱帽。

次は、「春の祭典」。
「……ガイド」には同曲についてショルティ・CSO(DECCA盤)とムーティ・フィラデルフィア(EMI盤)の2枚を紹介しているので、聴き比べようとした。
「~ようとした」と書いたのはムーティのほうが酷い音だったためだ。
CD用のマスタリングに当たって、迫力を出そうとしたのか、レベルを大きくし過ぎてクリッピングしているよーに聴こえる。
ヴィニール盤で聴いたことがあるが、こんなホコリっぽい音じゃなかったはずだ。
ヘタなリマスタリングをしていない初期CDでも探さないと、ムーティの演奏・録音のよし悪しは判別不能。
とゆー次第で、ショルティの方のみを聴いた。
これもヴィニール盤で聴いたことがある演奏だが、今回のCDからリッピングしたソースでは、明らかに音場の見通しが改善していることが分かる。
フォルテシモでは他のハルサイに比べてもずば抜けて、やかましい演奏なのだが、やかましさの中で各楽器の音が潰れてしまうことなく聴き取ることができる(ヴィニール盤よりも上出来な音だ)。
これはオリジナルの録音のよさに加えて、マスタリングが上手なんだろーな。
2つの「ハルサイ」の聴き比べは、マスタリングのよい代表例と悪い例とゆー結果となった。

今日の読書
柳原慧「Xの螺旋」(徳間文庫)読了。
「科学探偵小説」と銘打ち、帯には「不死の生物が地下に蠢く 研究者チームが謎を追う!」と大書してある。
これだけ見たら、往年のドラマ「怪奇大作戦」(米帝「Xファイル」のご先祖みたいな番組)を想像しながら読んだのだが、見事なほどに期待外れ。
ミステリーなので殺人事件も取り扱うことは分かっていたが、それは従で、主はSFなんだろーと思ったのに、まったく逆だった。
それでも、「不死の生物」探求と殺人事件の謎解きが密接に絡み合ってたら文句は言わない。
だが、本作ではミステリーとSFを同じ登場人物で書いてムリクリ合体しただけと言わざるを得ない。

コミックス「幻影博覧會(4)」読了


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