友人のAH-D5000を聴かせてもらう

今日は学部時代からの友人が拙宅へ来訪。
同好の士なんで、クラシックやらヘッドフォン・リスニングについて歓談。

友人が持参してくれたDENON AH-D5000を聴かせてもらう。
iPodTouch3G＋solo＋The Continental、SR-71A or STEPDANCE＋AH-D5000。
３つのPHPAで共通して聴き取れた特徴は、
・巷間言われているほどの低音過多ではない
・高音は柔らかな音調のため耳に刺さることはないが、量としてはむしろ多め
・他の帯域に比べて、低音のスピード感が遅く感ずる
といっところ。
クラシック、とりわけオケを聴く限りでは、低音のスピードが遅めであることは、ホールトーンが豊かになったよーに聴こえるが、打ちこみ系の低音を含むソースに対する相性はよくない。
これで言えることは、オールマイティでどんなジャンルでもこなすとゆータイプではないが、クラシックに標的を絞って考えるなら、聴きごたえのあるヘッドフォンだってこと。
ヴォーカル曲についても、肉声感を大事にして聴くには向いていそうだ。

ちょっと低音の聴感上の速度を上げるためにはSTEPDANCEがよかったし、3機種の中では音場もイチバン広い。
だが、AH-D5000らしさが削がれるよーにも感じた。
音場の左右の間隔は狭まるが、奥行き感や各楽音の溶け合うような表現からすると、SR-71Aのほうが相性はよさそうだ。

その後、「クラシック名録音究極ガイド」のハナシに移って、1958年録音のモントゥ・LSOのエルガー「エニグマ変奏曲」のつもりで購入したら、購入したCDのライナーノーツに1960年録音と書いてあったので、「……ガイド」で紹介されてるのとは別の演奏だったとゆーことを話した。
ところが、友人いわく「モントゥがわずか2年間のうちにエニグマを2度も録音したってことはないんじゃないか」。
言われてみると、そんな気がしてきた。
早速、海外サイトも含めて、モントゥのディスコグラフィを調べてみると、1958年にこの曲を録音した記録はいくらでも出てきたが、1960年にもう1度録音したって記述は見当たらなかった。
どーやらCDのライナーノーツの記述が誤っているよーだ。
とゆーことで、間違って購入してしまったと思い込んでたCD（60年録音と表記）が、たぶん、探していた1958年録音なんだろと結論付けた。
ライナーノーツの表記のいい加減さは困ったもんだが、探してCDが見つかったんだから結果オーライかな。

今日の読書はなし。

コメント 2

背景が夏らしくなりましたね。

AH-D5000はフラットの範囲でドンシャリというレビューを良く見ますし、そんなに低音過多とは言われていないと思います。ただ、上位機種のAH-D7000がかなり低音過多のようなので、そのレビューと混同されたのでは？と思います。

モントゥ・ロンドン響のエニグマ変奏曲、1960年録音は存在するかも（？）しれません。
http://www.topvinyl.ch/eShop/produkte/vinyl/klassik/lsc2418.html
↑この盤がそうなんじゃないかなぁと。Aufnahmejahr: 1960ってかいてあるんですけど、Aufnahmejahrは「録音された年」という意味のドイツ語だそうです。
by プルーデンス (2011-08-01 20:06) 

コメントありがとうございます。

D5000とD7000ですが、以前、本の短い時間でしたが、聴き比べたときにはD7000のほうが高域が強く感じてドンシャリに思いました。
このあたりはヒトそれぞれ（感じ方、中耳の形状）なのかなと。

「クラシック名録音究極ガイド」で紹介されているのがまさにご教示いただいたLSC2418なんです。
「……ガイド」では、このLP盤の説明として、1958年6月24、25日録音と明記しています。
このレコード番号のLPを海外のサイトでは1960年リリースとかプレスと紹介されていることが多いのですが、録音年月日まで明記されているのは1958年説のほうです。
したがって、モントゥのエルガー「エニグマ」には２つの録音があるのではなく、1958年6月24、25日に録音されたものが1960年にリリースされたというのが最大公約数的な解釈なのかなと思います。
また、1960年リリースと紹介されることが多いので、1960年録音と誤解されたのかもしれませんね。
このあたりは「エニグマ」だけのことはあって、まさに「謎」ですが……
by ｍｓ０６１０２７ (2011-08-01 21:47)