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HM-602で聴いた3枚 [「クラシック名録音究極ガイド」実聴]

今日のお供は、昨日のうちにファームを直して戦線復帰させたHM-602+MH334(オヤイデリケーブル)。
この組合せで「クラシック名録音究極ガイド」紹介曲を聴き進めていく。

通勤往路で聴いたのは、メータ・ロスフィルのチャイコ全集の中から6番「悲愴」。
決して悪い演奏・録音ではないが、いかにも中庸を得たとゆー印象でそれ以上のものではない。
これって「名録音」なのか?
「悲愴」なら、録音の出来でいえばフェドセーエフ・モスクワ放送so.のディジタル録音のDレンジを目いっぱい使ったJVCモスクワ出張録音を取る。
演奏でいえばオフチニコフかな(これもモスクワ放送so.)。
このオフチニコフの悲愴はヴィニール盤は持っているが、CDは長年探しているのに見つからない。
ごく短い期間ではあるが、CDがリリースされてたことがあるにはあるのだが……

昼休みには、ショルティ・VPOのワーグナー「ラインの黄金」1枚目を聴いた。
久々に聴いたのだが、やはりこの録音は素晴らしい。
歌唱とオケのバランスで考えると、ナマのオペラでは聴くことのできない解像度だ(演奏会形式でもない限りオケがこんなにハッキリ聴こえないだろう)。
だが、HM-602はギャップレス再生ができないので、プツプツ演奏が途切れることに閉口。
う~ん、オペラの類はiPod+soloじゃないとダメだな。

通勤復路では日本音楽集団ほか「響」(1枚目)を選択。
邦楽の楽器の音はクラシックのそれに比べて強烈だ。
破裂音、擦過音のパルス成分を鈍らせることなく収録し、かつ、ホールトーンも豊かにとらえている。
驚くべきは、これが40年前のアナログ録音だとゆーことだ。
当時の菅野沖彦って、ものすごいミキサーだったんだなぁと再確認。
2枚目、3枚目も早く聴かなきゃいかんね(「……ガイド」で紹介している武満は2枚目に収録されている)。

今日の読書
幸田真音「財務省の階段」(角川書店)読了。
これは読むに値しないと思った。
帯には「本格経済小説にしてホラー経済小説!」とあるが、経済小説としてもホラー小説としても中途半端だ(幸田らしくもない!)
特にホラーという要素については致命的。
ホラーは怪異現象を描くことではなく、ヒトの恐怖心をいかに揺すぶるかにあるはずなのに……
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プルーデンス

僕は「悲愴」はカラヤンのラストコンサートでFAです。全てのカラヤンの演奏が好きなわけでは無いですが、ベートーヴェンの7番・3番(何年か分からなくなってしまった・・・)、ラストコンサートのブルックナー7番、「悲愴」は別格中の別格。フルヴェン・バーンスタイン(VPO)の第九と同じ次元の超名演だと思います。

そういえば、このブログにThe Bandの記事があってちょっとビックリ。ファーストアルバムの「Music From Big Pink」なんか宝の山ですよね。アルバムの「The Band」の中では「Rara Mama Rag」が好きです。アコースティックで豊潤で、複雑な音はニール・ヤングにも共通する所があるのですが、聴きますでしょうか?

ついでに僕の1番好きな、というか別格だと思っているクラプトンのライブをオススメしておきます。「24nights」というアルバムの「Old love」という曲です。語り尽くす言葉も無い程の超名演なので、ぜひ聴いてみて下さい。


・・・なんか遅くまで起きていてハイになったのか、まとまりの無い長文になってしまった(ーー;)オヤスミナサイ。。
by プルーデンス (2011-08-05 01:31) 

プルーデンス

勘違い発見!!ブルックナー7番は最晩年の演奏というだけでラストコンサートではありませんでした。ブラ1と混合してしまった(コレも超名演であるが)。。

ブルックナー7番はVPOのやつです。。
人間が作ったとは思えないほどの美しく・端正で・密度のある演奏です。ムーティをして「神の声を聴く」と言わしめたとされる演奏だそうですよ。



by プルーデンス (2011-08-05 13:51) 

ms061027

ご教示ありがとーございます

The Bandは、中学のときに友人から「Last Waltz」を聴かせてもらったのがきっかけでした。
ライヴとゆーか、ドキュメンタリームービーとして「Last Waltz」が好きで、レーザーディスクでよく見てました。
ブルーレイソフトも輸入盤でリリースされているのですが、日本語字幕がないので見送り中。

カラヤンのラストシリーズはブラ1と悲愴を持ってたはずなんで、CD棚を探索してみます
by ms061027 (2011-08-05 17:49) 

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