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昨日・今日で聴いた8枚と、昨日届いたSilver Dragon v3 [音楽]

昨日は届いたブツ(後述)の試聴をしながら寝オチ。
テレビやPCで目が疲れての寝オチはよくあるが、聴いてるだけでオチたのは初めてか?
とゆーことで、2日分の記録と届いたブツについて。

昨日は日曜と同じC3+tf10。
聴いたのは、テレサ・ストラータスの歌唱によるクルト・ワイルの3枚組。
3枚通して聴いてみても印象に残るのは「知られざるクルト・ワイル」だ。
タワレコのオリジナル企画で3枚ボックスでリリースされたことは大変結構なことながら、他の2枚(「名曲集(オケ伴奏)」と「七つの大罪」)はオマケの感あり。
「知られざるー」は他と何が違うかと言えば、ピアノ伴奏のみによることで退廃的な雰囲気をイチバン色濃く出していることだ。
オーディオ面で気になったのは3枚とも金属的な響きを付帯してるよーに聴こえたことだが、別のハードウェアで聴いたらそんなことはなかったんで、録音に由来するものではなく、C3かtf10(多分後者がクサイ)のせいだろう。

今日のお供は、C4+SE535(Luneリケーブル)。
通勤往路で聴いたのは、クライバーのベートーヴェン交響曲6番。
この組合せで聴いても悪くない。
CDリリース直後に何だか洞窟の奥で鳴らしてるみたいな音だなと感じたのはなんだったんだろ?
昼休みには、ミュンシュのラヴェル集。
ボレロはちょっとエコーが強いかなと思うところはあるが、大きな録音上の瑕疵はない。
他の曲(スペイン狂詩曲、ダフクロ2番、亡き王女のパヴァーヌ)では低音不足で、しかもフォルティシモでは音が割れてしまう。
このよーな録音であるのにもかかわらず、演奏は魅力的だ。
さすがはミュンシュ時代のパリ管だけあって、十全とはいえない録音コンディションなのにカラフルさを強く感ずる。
帰りは途中でエクセルシオールに寄り道したので聴く時間はタップリ。
メロディ・ガルドー「アブセンス」はボサノヴァなどのエキゾチックな風合いの曲調で驚いた。
米帝のジャズを離れて何処へ行ってしまうのだろーと少々不安に思いつつも、聴き進めれば、メロディ・ガルドーのヴォーカルが聴き手の琴線を鷲掴みにして暗い方へ曳いていくところは変わっていないことに気付く。
このギャップは混乱の素なのか、それとも新たな魅力なのか?
最後は、ゲルギエフとドイツ・ソヴヱート・ユング・オケのベートーヴェンP協奏曲5番とチャイコフスキー交響曲5番の2枚組。
伯林の壁崩壊の半年前にゴルバチョフが西独を訪問した時の記念ライヴ。
左様な歴史的意義はあろうけれど、ワタシの好みからは大きく外れてた。
ユース・オーケストラであるが故か演奏はバカっ丁寧で、録音はFM放送並みの水準であるよーに思えた。
ワタシは荒っぽい演奏を圧倒的な情報量を取り込むかのよーな録音のほうが好きだ。
う~ん、春の祭典やショスタコーヴィッチの交響曲では、そこそこゲルギエフのことを評価したのだが、それ以前の録音も、それ以降の録音もワタシの好みかは外れてるよーな気がする。

さて、冒頭書いた、昨日届いたブツはヘッドフォンケーブルだ。
Moon AudioのSilver Dragon v3(ゾネホン用3.5ft)
web上の注文画面では5ftか10ftしか選べないが、5ftではポータブル用には長すぎるので、3.5ftで作ってくれるのかと問い合わせたらアッサリOK(短い分少し値段も廉かった)。
コレはポータブル用と書いたとおり、変換ケーブル経由でSpirit Oneに使うためのケーブルだ。
現物を見るまで不安だったのは、ポタで使える程度の柔軟性があるかどうかとゆーこと。
v2では明らかにポタ用には不向きだったが、v3ではナイロン被覆がなくなって、web上の画像で見る限りはポタでも大丈夫そうだなと思いつつも、現物を確かめるまではどうなのか分からない。
で、現物を確かめてみると、ESW10やT5pのケーブルに比べると、ホンの少しだけ取り回しがよくないけれども、これなら十分ポタで使える。

さっそくSpirit OneにつないでDX100、C4、T51+The Portaphile627で聴いてみたが、導入前に想像していた以上に素晴らしい音だ。
音像はBlue Dragonよりもさらに滑らかだ。
純正ケーブルを木綿、Blue Dragonを並製の絹とすれば、Silver Dragonは上質な絹に喩えられよう。
その上で、滑らかさと引き換えに力感が弱まることはなく、むしろ純正よりも力強い。
低音とか高音とかが特定の帯域が突出して力強くなるのではなく、全体域で万遍なく力感向上。
そのおかげで音が前に出るべきところはさらに一層前へ出る。
立派なのは、どんな場合も全部音が前にせり出すのではなく、奥に引っ込むべきところはちゃんと奥に引っ込む。

約3万円のSpirit One(米帝25K円、国内35K円)に約2万円のケーブルはアンバランスかなと思ったが、この音を聴くと、そんな価格バランスを考えることに意味がないなぁと実感。
まぁ、夏場にSpirit Oneを持ち出すことはないだろーが、秋になるのが愉しみでしょうがない。
暫くはエアコンの効いた室内でリケーブルしたSpirit Oneを堪能しよう。

昨日・今日の読書
桜木紫乃「凍原 北海道警釧路方面本部刑事第一課・松崎比呂」(小学館文庫)読了。
1つの殺人事件を追いかけることで、終戦直後・17年前・現在の3つの時点での人間模様が浮かび上がってくる。
これを縦軸とすれば、主人公の女刑事や事件の利害関係人たちの家族の喪失と家族関係の回復が横軸になって世界観を構成。
ここまで書くと良作の予感がするわけだが、ミステリーとしてはよろしくない。
どう読んでも犯行の動機が弱い。
そんなことでヒトは殺人を犯すものなのか説得力が弱い。

続いて、浜田文人「青狼 男の詩」(幻冬舎文庫)読了。
男気を通す主人公は読んでて格好いいなぁと思うのだが、それでもヤクザはヤクザだ。
「若衆は可愛い子だが、捨て駒でもある」とアッサリ書いてしまうところが浜田の任侠小説の真骨頂だろう。
この1行を読めただけでも十分なほどの価値のある1冊。
続編の文庫化が待ち遠しい。
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