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PRO900聴きながら「三匹のおっさん」読了 [ミステリー]

今日のお供は、iMod + MOVE + PRO900(純正パッド、ビクターmini-miniケーブル)。

ケーブルの選択で中低域が引っ込まなくなったPRO900にはホントはiQubeのほうが合いそうだが、iQubeは寝起きが悪いんで、ちょっと出かけるときには都合が悪い。
D級アンプのiQubeのほうが暖機とか要らなさそうな感じだけど、実際にはMOVEのほうが寝起きは良好で通電直後からソコソコいい音だ。
ワタシの持っているiQubeだけかもしれないが、通電直後は低域の支えが弱く高域優勢なのに加えて、LchのゲインがRchよりも少々小さい。
いずれの問題も10~15分慣らし運転しておけば解決するが、ちょっとそこまでお出かけ程度のときには本調子になる頃にはスイッチを切る羽目になってしまう。

今日は晩飯の買い出しだけのつもりだったので、MOVEを選択した。
原田知世のヴォーカルもイタくないし(「music&me」)、上原ひろみのピアノは跳ね(「アナザー・マインド」)、村治のギターはいい意味で線が太く(「Transformation])、ショルティ・CSOの金管は吼え、低弦は唸る(チャイコ4番)。
MOVEでも、なかなかの絶好調ぶりだ。

聴いた曲数が多いのは、実際には買い出しだけで済まなかったから。
本屋で有川浩の新作「三匹のおっさん」(文芸春秋)を見つけちゃったんで、エクセシオールでどっぷりと読書・リスニングでコーヒータイムとあいなった.
これならiQubeを選んでもよかったなー。

今日の読書
ということで、「三匹のおっさん」読了。
自衛隊とか図書隊とか公的実力部隊の設定を外しても、有川はちゃんと暴れてくれる。
この人は権力・権限・実力部隊(暴力装置)をアタマっから否定するような60年代・70年代の主義者たちに毒されてないから、こーゆー力の正しい行使が大好きなんだね。
恋愛要素よりも正しい暴力装置が好きだと思う。
さて、本作は6話連作で完結した単行本だけど、いくらでもシリーズは続けられそうだ。
「続・三匹のおっさん」、「またまた三匹のおっさん」とか続刊希望、いや熱望。
こんなハナシはとても好きなんだが、自分の年齢(45歳)から15年後の自分を想像してみると、実際の60歳は本作のおっさんたちよりは若いような気がする。
そういう気になってるのは、3匹のおっさんより15歳だけ若いおっさんだけかもしれんけど。

おっ、この記事で200本目だ。

「鬼の棲む家」読了 [ミステリー]

今日のお供は、iPod6G + SR-71A + PRO900。

すっかりエージングが済んだPRO900は極端な低域過剰にならないで済むので、最近は純正パッドを使うことが多い。
「深く量が多い最低域→少し引っ込んだ中低域→世上言われてるほど引っ込んではいない中域→金っ気が少し残る高域」というようなバランスで定着ということかな。
中低域がひっこんでるのでヴォーカルが人体で響くところは少なめで、高域が独特の金っ気を含んでるので痩せたヴォーカルっぽくなるが、これもキャラクターのうちかなと納得できる程度のこと。
ハスキーな女声(中本マリ「Mari」)なんかは、この金っ気具合が妙にナマナマしい。
ただ、フルオケが一斉に鳴るような曲では、中低域が足りないのに、最低域だけは十分以上に厚いので、低弦の基音が聴こえにくいのに半音だけは少し遅れてドッカリ聴こえるところは不自然。
じゃあクラシック全般ダメかと言うとそうでもなく、ペトルーシュカ(今日聴いたのはブーレーズ・クリーブランドのリマスタリング盤)なんかは、楽音が1つずつポンポン飛び出してくるあたりの表現は得意だ。
ピアノもVnも器楽曲を聴くにはいい。
ジャズは好みが分かれるかもしれないが、ECMの録音には合ってるだろう。
iPod6Gではイコライザーが使い物にならないのでダメだが、iMod5.5GでRockboxのイコライザーを使って、中低域を少しブーストしてみたら、どうなるだろう?
あとで実験してみよう。

今日の読書
吉村達也「鬼の棲む家」(集英社文庫)読了。
サイコホラーのようなタイトルだが(実際にそういう要素も入ってる)、謎ときと言う意味での本来的なミステリーにもなっている。
帯に「この意外な”鬼”の正体は見破れまい!」なんて書いてあったが、まさにそのとおり。
正体が判明してラストのところは読んでて、素直に「うーーーん、やられたぁ」と唸った。
ちゃんと伏線も張ってあったし。
このブログでたびたび言及しているが、ぜんぜん伏線のないままラストで「実は…」と言われても、そんなのはミステリー失格だと思っている。
本作は、犯人の父が自分の兄に腹を立てて兄の紹介してくれた弁護士を数時間で解任する奇矯な行動にでること、被害者は幼少期虐待を受けていたことなど、読み返してみればラストの謎解きのためのヒントはちゃんと描かれてる。
脱帽!!


「暴雪圏」読了 [ミステリー]

今日のお供は、iHP-120 + D10 + ESW10。
う~ん、昨日よりも音がザラついた印象なんだが、これって別のオペアンプにローリングしたときにも出た症状のような気がする。
いったんザラついて、その後に滑らかになるって変化はそうそうあることなのか?
とりあえずザラつきが気にならないソース(キース・ジャレットとかノラ・ジョーンズあたり)でお茶を濁す。
こういうときのためにも、もう少しソースを入れておきたいなぁ。
iHP-120は予備機も入手したから、ダメ元で32GBのCF化でもしてみるか??

今日の読書
「暴雪圏」読了。
う~ん、ちょっと期待外れだった。
前作「制服捜査」の提示した村落共同体の隠蔽体質とか、道警人事政策(無策)とかの要素はゴッソリ抜け落ちてしまい、フツーに出来のよい警察小説になっちゃった。
前作と同じことをやってもしょうがないと判断したのかな?
複数の事件やら過去を背負った者たちがだんだん1つの現場に収斂していき、それぞれに解決やら折り合いを付けていくという展開は、ちょっと宮部みゆきっぽいかも。
明日は堂場瞬一の新シリーズ「蝕罪」(中公文庫)に着手する予定。

堂場瞬一「断絶」一気読み [ミステリー]

今日のお供は、iPod6G + SR-71A + HD250Ⅱ。
近所の整形へリハビリに行くだけで、電車に乗らないと分かってるから、遮音性がよくないHD250Ⅱでも安心して使える。
以前書いたとおり周波数特性の低域部分がスッパリと切れてるような偏った音しか出ないが、それを前提に選曲するとなかなか楽しめる。
聴いたのは、主としてピアノで、アシャッツのガーシュイン・ピアノ曲集、キース・ジャレットのバッハ・平均率クラヴィーア曲集第1巻、山本剛トリオ「La La Lu」。
それにショルティ・CSOでマーラー交響曲第5番(1970年録音のほう)の第4楽章。
これらの曲に関しては、HD250Ⅱで聴くと楽器の音がピタリとフォーカスされて夾雑物のない美しさを醸し出す。
低域がスッパリ切れてることがかえって好結果をもたらしたのだろう。
そういう状態で聴くマラ5は最新の録音のものに比べると少々ホコリっぽい。
初期のCDからのリッピングだからなのか?
たぶんリマスタリングしたのがSHM-CDになってたはずなんで買いに行くかな?

今日の読書
堂場瞬一「断絶」(中央公論新社)読了。
堂場の警察モノにいまのところハズレなし!
本作もゴツゴツした男くさいハナシなのに、抵抗なく次から次へと頁をめくらないではいられない。
ランチ後にエクセシオールでコーヒーを飲みながら半分くらい読もうかなということで読み始めたが、最後までそのまま読み切ってしまった。
これなら2月から刊行される中公文庫書きおろしシリーズも期待できる。

本作は架空の県を舞台にしているが、まぁ、これは常磐新線開通前の茨城県がモデルっぽい。
新線を県庁所在都市まで引っ張れるかどうかみたいな記述があるが、実際の常磐新線でも(県庁所在地じゃないが)土浦まで引っ張るかどうか大もめにもめて、今のような中途半端なところが終点となったという経緯がある。
事件そのものと直接関係ないことなんだけど、こういう細かい書き込みが作品の厚みを出す。
しかし、何より本作の白眉はラスト間際の会話だ。

「親子でも、かね」
「関係ありません」

この2行がダブル・ミーニングで、かつ、含意される裏の意味のほうが本作の背骨になっている。
ここまでの356頁はピンポイントでこの会話に収束される。
うん、傑作!!

「屋上ミサイル」読了 [ミステリー]

今日のお供は、iPod6G + iQube + ESW10。
音漏れ以前のハナシとしてESW10の遮音性がよくないことが電車の中ではハッキリ認識されてしまう。
暗騒音に音楽がマスキングされてしまうということ。
コーヒーショップでならボリュームを上げぎみにすることができるんで問題ないんだけど。
聴いた曲は、サン・サーンス「オルガン」(ミュンシュ)、R・シュトラウス「アルプス」(カラヤン)。

今日の読書
「屋上ミサイル」読了。
今年の「このミス」大賞は、「臨床真理」A評価かつ「屋上ミサイル」C評価と、「臨床心理」C評価かつ「屋上ミサイル」A評価の真逆の意見が対立したので、両作を同時受賞としたという経緯があるとのこと。
なるほど、ミステリーのプロトコルに適ってるのは「臨床」だが、読んでて面白いのは「屋上」だ。
まずはミステリーであれかしというんなら「臨床」で決まりだ(少々読み口は薄いけれど)。
かたや「屋上」はご都合主義という言葉が白々しくなるような偶然の連鎖でハナシを作っている。
拳銃も殺し屋もでてくるけど、これをミステリーとは呼ばないだろうと言うひとがいてもおかしくない。
ワタシも同じ批判をしたくなったけれど、ラノベとして読めばいいんだよね。
賞を授けることでミステリーを盛り上げていという趣旨なら「臨床」の単独受賞でよかったんだと思う。

今日のコミックス
「龍(RON)」(15)・(16)。
完結まで残りあと5巻というとこまで来ちゃった……

「完全恋愛」読了。自分的「このミス」1位は? [ミステリー]

今日のお供は、iPod6G + SR-71A + IE8。
聴いたのは、マラ7(ブーレーズ)、山本剛トリオ「LaLaLu」、ザ・プレイヤーズライヴ、ベト1(ヤルヴィ)。
ここのところ、ヘッドフォンとかリスニングルーム模様替えでラウドスピーカーとかで聴くことが多かったので、ちょっとイヤホンでのリスニングに違和感を覚えた。
IE8でさえ音場がちょいと窮屈に思ったのだから、数日間のことなのに、耳の慣れというのは恐ろしい。
イヤホン、ヘッドフォン、ラウドスピーカーそれぞれに美点があるので、なるべく偏らないようにローテを組むのが幸福な付き合い方なのかもしれないなぁ…

今日は、昼食(脂がきつめのラーメン)→ ベローチェでカフェオレ・読書 → 買い物 → ドトールでアイスコーヒー・読書。
買い物は、ワタシにしては珍しく衣類(セーター、シャツ3枚)。
ブルックスブラザーズでメンバー3割引というので、ちょっとまとめ買いをした。
あとは、年始の食料のうち日持ちがするものを少々(合鴨、蒲鉾、伊達巻、山葵)。
鮮魚の類は大晦日に仕入れる予定(たぶん鮪の赤身か中トロ、鰤、値段しだいで鮑)。
衣類と食糧でSR-71Aと同じ値段くらいかかってしまった。
これって、今日の散財が結構な水準になったことのたとえになってるのか、SR-71Aの値段のたとえになってるのか、うーん、どっちが物差しになってるのか微妙な比較だな。

今日の読書
「このミス」5位までで未読だった牧薩次「完全恋愛」(マガジンハウス)を読了。
結構なボリュームだったので、外出中に2回もコーヒー屋に入った次第。
さて、主人公が誰に孕ませたのかは読みながらすぐに分かったが、双子のトリックは最後の謎解きまで材料不足のため唐突で先読みはできなかった。
素材を事件の中に出さずに、謎のときの段になって「実は…」っとのは、ちょっとミステリーの作法に外れてると思う。
小説としては、不器用な主人公の恋愛観が微笑ましく、好感を持ったし、「完全恋愛」の意味するところが主人公を主体とするのではなく客体とするものであることが判明するラストは見事(驚きを用意してあるところはミステリーの作法に適っている)。
「このミス」で、ちゃんと最初から最後までミステリーの王道を行く面白さだったのは「告白」というのが今年の結論かな。

今日のテレビ
引き続き地上波のメジャーな番組に視るものなし。
MXの「劇場版エースをねらえ」、ムービープラスHDの「007ロシアより愛をこめて」を視る。
「エース…」は出崎演出が異常だ。
テニスの試合がほとんど幻魔大戦の超能力者の対決のような気合の入り方。
原作(の第1部。コーチの死と日記に残された絶筆まで)が相当にシッカリと構成された作品なのに、この劇場版は有名なエピソードをバッサバッサと省略している。
それでいて誰が視ても「エース…」になってるのは大したもんだなぁと感心。
「007…」は古い作品なので、さすがにテンポのとろさに時代を感ずる。
でも、この頃の007のほうが生身の人間っぽくて、親しみが持てる。
ハイビジョン化でフィルム感が再現されてる。
さらによいことに、音声を疑似ステレオとか擬似5.1チャンネルなんていう姑息なことはせずにモノラルのままであることもよい。

さて、このあとは日本映画専門chで録画した山口百恵特集(今日は「伊豆の踊り子」「潮騒」)を視る予定。
この年末も、ワタシのスケジュールに「大掃除」の文字はない。
うーん、それでいいのか?

「覇者と覇者」読了 [ミステリー]

今日のお供は、iPod6G + SR-71A + ER-4S。
現時点におけるワタシの標準器たる組合せだな。
いろいろな機械やその組合せを試すときに、アタマのなかで(たぶん無意識に)、この標準器に比べて、低域が過剰とか、高域がイタイだとか評価してるんだと思う。

聴いた曲は、グラズノフVn協、チャイコ懐かしい土地の思い出、Vn協(リットン、ベルゲンフィル、グルズマン。瑞BIS)、斉藤由貴「ripple」、山本剛トリオ「Once Apon A Dream」。
rippleは87年にリリースされた斉藤由貴のミニアルバム(6曲)で、全曲自身の作詞でアカペラの変わり種だが、精神安定剤的な効果がとても大きい。
昼休みにコーヒーをすすりながら、コレを聴いてると13時になったのも忘れてしまう。

さて、打川文三の未完の遺作「覇者と覇者」は読了。
二十年近くにわたる内戦の暫定的な平和への道程と、うわべの平和の中での混乱、こうした中で登場人物が死んだり、成長したり、振り返ったり……
折り合いをつけて生き延びた人、変わらないままの人、死んで決着をつけた人。
けっして、目出度し、目出度しにはしない流動性の続く決着だった(未完だけど)。
もしかすると未完だったから、話に膨らみが出ているところもあるのかな。

戦争のきっかけを作り、儲けて、和平を支える金を出し、影響力を行使し得る唯一の外国として米国が設定されている。
ここ数カ月の米国中心の金融の壊滅的状況を考えると、今となってはあり得ない設定で(突出した軍事力だけは変わらないが)、ナマの現実社会のほうが本作での内戦下日本よりも予測のつかない状況になってしまった。

三部作をまとめて読み返したい衝動にもかられたけれど、しばしクーリングオフすることにした。
そうでないと、前2作をこの第3部の視点で読んでしまいそうだから。
第3部の折り合いの付け方を忘却して、つまり戦後からの振り返りではなく、同時進行的に読んでこそ、この3部作の混沌とした流動性の下で登場人物が何をしたのかをウォッチしないと、この三部作は生きないと思う。

明日からは今野敏「触発」(中公文庫)の予定。

「神の領域」読了 [ミステリー]

今日のお供は、iPod6G + MOVE + tf10。
最初に買った高額イヤホン、最初に買ったヘッドフォンアンプで、ほぼ1年前に聴いてた音で。
complyチップからSONYのチップに換えたのと、自分の耳道の方向に合うような装着方法の工夫とで、tf10の評価はワタシの中で確実にUPした。
低域が緩みがちなtf10をiPod6GとMOVEで引き締める。
シリコンチップで高域の冴えを殺さないようにする。
やっぱり、この組み合わせは、よい出来だ。
通勤往路は中本マリのジャズヴォーカルを、復路はショルティ・CSO旧録音の方のマーラーSym.5番(1楽章・2楽章)を聴いた。
ER-4Sが旧録音を新録音のようにリフレッシュさせて聴かせるのに対して、tf10はアナログ録音時代の雰囲気をよく再現する鳴り方なので、両方持っていてもムダはない。


「嘆きの橋」は月曜の帰りに会社に忘れてきちゃったんで、代わりに、堂場瞬一「神の領域」(中公文庫)に着手した。
夕方から夜にかけて仕事はなかったが、ちょっと待機がかかってたんで、待ち時間中に読了。
無駄な待機時間を作ってくれた民主党某代議士のおかげというべきか。

さて、本作は刑事・鳴沢了シリーズのバイ・プレイヤー横浜地検の城戸南が主人公なんだが、作品のカラーは鳴沢シリーズよりもカラッとしている。
主人公の過去・トラウマが事件の解決ともに雲散霧消するわけではないが、堅結びになっちゃってるシコリが解けて、主人公の踏ん切りがつき、次のステージに進むような展開は共通している。
この話の運び方は主人公の行動に説得力を持たせているんだが、犯人側、つまり、殺人の実行犯側に目を向けると、犯行の動機付けは弱いような気がする。
本作の舞台となっている大学や実業団の陸上部ってのがワタシ自身と接触がないというか、もっぱらインドアで文系なワタシと対極にあるというか、そんなことで同機への理解(共感)が乏しいのかな?
まぁ、実行犯を当てたり、そのトリックを暴いたりするのが主題の作品じゃないんで、読む楽しみの妨げになる訳じゃないんだけどね。

鳴沢シリーズは完結しているんで堂場の今後の展開はどうなるのかと思ってたら、折込みチラシによれば新しい警察小説シリーズを文庫書きおろしでスタートするという。
堂場の再起動という感じで、新シリーズにも大いに期待できそうな予感。

明日からは「嘆きの橋」の続きを読む予定。

イノセント・ゲリラ読了 [ミステリー]

昨日のお供は、iMod + V-Cap + iQube + ESW10。
V-Capをかませた場合も、Mod用ケーブルの場合と同様に、iQube + ESW10の場合には、控えめの音量で低域が散漫になる傾向。
iQube + ESW10には、iPod6Gが相応しいということで確定かな。

家に戻ってから、昨日購入したSONYのハイブリッドイヤチップをtf10に装着して、iTransport + DA10で。
complyチップが自分の耳道の形にはいちばんシックリくるので愛用していたが、どうも高域の抜けの悪さが気になって仕方なかったので、いろいろチップを換えてみることにした。
ハイブリッドチップの構造のおかげなのか、tf10の豚鼻状のダクトはまったく塞がれずに高域はとてもクリアなんだけど、Mサイズでは安定感が悪い。
Sにして奥に突っ込むのがよいのか、Lにして耳道への引っかかりを増やしたほうがよいのか?
SとLの両方を追加購入しても、1000円弱なんでポイント使って早速入手してくることにしよう。

海堂「イノセント・ゲリラの祝祭」は昨日の朝に読了。
バチスタ、ナイチンゲール、ジェネラル・ルージュで田口・白鳥シリーズも一段落かと思っていたら、まだまだ続きそうな気配。
本作でも、回収していない伏線が複数あるので、続編が少なくとも2~3本は予定されてるのだろう。
さて、4作目ともなると、だんだんミステリー小説の要素よりキャラクターものの色彩が強く感じられる。
さらに海堂の本職(医師)としての思想も、解剖・病理軽視、司法(警察捜査)との不自然な共存といったあたりへの異議であることが明瞭になってきた。
こういうのが透けて見えるのは興醒めなんだが、キャラものの仮装がうまく効いてるためか、あまり鼻につかないで済んでいるのは、作家としての腕前。

ホントは「覇者と覇者」に着手するつもりだったのに、なぜか外国ミステリーを読みたくなって浮気。
スタインハウアー「嘆きの橋」(文春文庫)。
共産主義全盛時の東欧が舞台なので、その辺の事情も含めて楽しめそうだ。

昨日のテレビ
「東京少女岡本あずさ『追っかけ少女』」(BS-i)を視る。
演技はド素人同然なんだけど、分かりやすい演出が好印象。
アンドリウが見つけてきたんだから、きっと化けるんだろうなぁってことで青田買い。

ほかには日本映画専門チャンネルで昭和ゴジラの最終作「メカゴジラの逆襲」。
これホントにハイビジョンなのかというくらいにホコリっぽい画質。
シリーズを通して視ると、「キングコング対ゴジラ」から「怪獣総進撃」までの高度成長期のカラー作品はハイビジョン化の価値がある目を見張るような画質だったが、それ以降のはどうもいけない。
もともとのフィルム素材の画質の問題なんだろう。
不景気下で作られた映画だから、低予算を強いられたから、って整理でいいのかな?
12月放送の平成ゴジラではどうなのか要検証だろう。

情報欲ということ [ミステリー]

今日のお供は、iMod + SR-71A + ER-4S。
APSにリケーブルして情報量が上がったんだが、元の録音のノイズもよく拾ってくれる。
音質は向上してるんで(そしてお金もかけてるんで)、オリジナルケーブルに戻すつもりはない。
ER-4Sを使うときには、聴くソースのほうを好録音のものに絞る運用かな。

「黒の狩人」読了。
うん、これはイイ!
留保条件なしで楽しめた。
法による秩序、力による秩序、理性による秩序、こういう概念に並んで「情報による秩序」というのもアリだな。
起訴休職中の外務省職員は著作を連発してるけど、そういうことを言いたいのかもしれない(文体が好きじゃないし、自己正当化の匂いが強いので読んでないから、ここのとこは想像)。
それから、A国とB国のダブルスパイがどちらにも知らせてない情報を自分だけが独占し、A国・B国の両方を手玉に取ること(うまく行けば両国の関係改善、悪くすると……)、このこと自体が快楽欲求になっていくってとこは共感が持てた。
自分の仕事も似たとこがある。
もちろんスパイやってるんじゃないけど、社外から言われたオーダーと社内の体制をつなぐ仕事なんで、オーダーしてきた方にも言わず、社内にも言わず、調整することが日常。
ま、ストレスのたまる仕事だが、オーダーしてきた方の事情と社内の事情の両方を握ってるのは、ウチのグループだなと(自己)満足することはたまにある。
あまり褒められたこっちゃないけど。

「黒の狩人」は扱ってるネタだけじゃなく、小説としても素晴らしい。
ラストの余韻は適切。
これよりアッサリでもいかんし、粘ってもいかん。
うーん、うまいなぁ。

で、奥付まで進んだところで、日刊ゲンダイ連載小説だったことをはじめて知った。
あんなクズ新聞と蔑んでたけど、こういう小説を載せてたことは評価しよう。
記事がクズである評価は変えないけど。

今日の晩飯
海老とアサリでシーフードカレー。
具は煮込むと硬くなるので食べる直前に和えるだけ。
それだとソースにコクが出ないので、フュメ・ド・ポワソン(ハインツの缶詰)を少量加えた。
うん、成功。
しかし、フュメ・ド・ポワソンの残りは何に使おう?
とりあえず冷凍したけど、使い道が思い付かない……

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