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C4+SE535(LUNEリケーブル)連チャン登板させて聴いた曲 [音楽]

月・火連チャンで、C4+SE535(LUNEリケーブル)がお供。
何がよかったっていえば、ソースを選ばないバランスのよさ(SE535)、音場の見通し(C4とLUNE)、高域の冴え(C4)などなどのワタシが音楽を聴くのに心地よく感ずる要素が塩梅よく表出してくれるところ。
もっと突出したよさを発揮する組合せはあるかもしれんが、安心して何でも聴けることが使いやすさにつながる。

月曜は、ジャズボーカルからAkiko「Words」からスタート。
ヴォーカルが薄くならずにキレイな音場再現の中にぽっかり浮かぶ。
元のソースが「キレイ」とゆーよりもささくれ立つ程にアグレッシヴな曲の代表例として、アール・ワイルドのラフマニノフ「パガニーニの主題によるラプソディ」を聴いたが、荒っぽさをギリギリのところの寸止めで聴かせる。
これなら乱暴すぎて聴くのが辛いなんてことにはならないだろーなってギリギリのとこ。
もういっちょクセのある録音として、ジュリアード弦楽四重奏団のベートーヴェン弦楽四重奏曲14番とシューベルト「死と乙女」のカップリング盤を聴いた。
この録音は古いので(ベートーヴェン1960年、シューベルト1959年)、仕方ないところだが、音場のプレゼンスが感じられない。
直接音のほかにエコー成分も聴き取れるのに、なぜか収録場所の空気感が感じられない。
C4+SE535をもってしても、この録音のクセが補正されることはなかったものの、各楽音を上手に分解してくれるんで、さほど不快感はない。

火曜は、ウェラーのショスタコーヴィッチ交響曲1番・9番からスタート。
スイスロマンドを御して曲の作風によくあった軽妙な演奏をしているが、この軽妙さを薄っぺらにならずに楽しさに繋げた出音。
キース・ジャレットのヨーロピアン・クァルテット「My Song」も深刻にならない軽妙さがイイ感じ。
この調子で、最近購入したCDでやや評価を辛くせざるを得なかった、スザンヌ・ヴェガのバービカンでのライヴ盤(2枚組)も何とかしてくれんじゃないかと期待して聴いてみた。
う~ん、やっぱりヴォーカルに対してバックバンドが頑張りすぎてバランスを失しているって印象は変わらなかった…
まぁ、ライヴ自体がそんな幹事だったのかな?
バンドに負けじとスザンヌ・ヴェガが声を張り上げて音程を崩し気味なとこを発見できたのは面白かったけど。

月曜・火曜の読書
蓮見恭子「アンフェイスフル 国際犯罪捜査官・蛭川タニア」(角川文庫)。
帯に「新星による警察小説の最前線。新シリーズ!」とあるので、続作が予定されてるよーだ。
事件は解決したが、エピローグ部分での副主人公(所轄通訳警官)の心理描写がグダグダなのも続作への橋渡しなのか?
それを狙ってのことじゃないと不味いよなぁと独り言ちたくなるほどのグダグダ。
ここまで徹すれば却って立派なもんだ。

続いて、檜山良昭「戦艦大和の1704日」(光文社知恵の森文庫)に着手し、1/3まで。

邦人女流ジャズピアニストを集中的に [音楽]

今日のお供は、C4+ESW10。
コレならai kuwabara trio projectの2枚を上手に鳴らしてくれると実証済みの組合せ。
とゆーことで、邦人女流ジャズピアニストを集中的に聴く。

1枚目は妹尾美里「HANA」。
ややBGM風に流れてしまうところもあるが、聴いてると心穏やかになる鎮静効果がある。
エンドレスリピートでずーっと聴いていたくなるが、もうちょい刺激的なところも欲しいかな?

2枚目はai kuwabara trio project「from here to there」、3枚目は同じく「THE SIXTH SENSE」。
やっぱりこの組合せでドンピシャ。
「from here to there」で刺激的なまでに辛口のピアノを聴かせてくれたが、「THE SIXTH SENSE」では更に一歩進んで音の嵐(エレキ・ベースとドラムス)の中ですっくと立つが如き、凛とした表情を見せてくれる。
ワタシの手持ちのDAPとポータブル用ヘッドフォンの中では、今日の組合せのC4+ESW10だけがこのよーな表現ぶりを聴かせてくれる。
これから暑くなってくるとイヤホンでの運用が増えるだろーが、イヤホンでも同じよーに聴かせてくれる組合せは見つかるだろーか。
見つかるかどーか不安でもあるが、いろいろ試して探し当てるまでのプロセスが楽しみでもある。

4枚目は山中千尋「Abyss」。
2007年リリースのこのアルバムが山中の代表作ってことでイイのかな?
近作に比べるとヤンチャな音が暴れまわるのが聴いてて愉しい。
ただ、録音としては音の深く沈み込むよーなところを収録してくれてないんで、やや軽い音に感ずる。
もっともコレを重たい音で録音しちゃったら折角のヤンチャさが減殺されちゃうかもしれんから、コレはコレで正しい選択なのかも。

う~ん、邦人女流ジャズピアノのまとめ聴きで如何にも堪能したぞって満足感でいっぱいだ。

今日の読書
半藤一利「ぶらり日本史散策」(文春文庫)に前半(第一部 昭和史巷談)まで。
コミックスで「神様ドォルズ(12)」読了。
ふだんはコミックスは当ブログの記録に残していないが、6年に亘るシリーズの堂々完結なので書いておく。

EPH-100で1978年のジャズを聴いた [音楽]

熱も下がったんで今日は出勤。
あまりヘビーなブツは持ち歩きたくなかったんで、iPod Touch3G(FLAC Player)+EPH-100がお供。
この軽便な組合せでは、大編成のオケを聴くと諸々破綻をきたすところもあるのだが、ジャズは上手に鳴らしてくれる。

今日は、キース・ジャレット・ヨーロピアン・クァルテット「My Song」、THE SQUARE「Midnight Lover」、三木敏悟とインナー・ギャラクシー・オーケストラ「Back To The Sea 海の誘い」の3枚を聴いた。
4人編成、フュージョン、ビッグバンドとゆー違いはあれど、ほぼ同時期(いずれもヴィニール盤時代のリリースは1978年)のジャズはノリもよく愉快に聴けた。
当時の録音は自然なサウンドステージが展開するよーな音場再生よりも、演出的とゆーか人造的な音場の中に各楽音の音像が屹立するよーな録り方・ミキシングがされてる(すごい大雑把な言い方だが)。
オーディオ的な意味での好録音とは言えないかもしれん。
でも、演奏の素晴らしさの前には左様なことも些事に思えてしまう説得力。
そこんとこを上手く鳴らしてくれるのはEPH-100の功績。

これでオケも上手に鳴らしてくれたら万人向けのよい組合せになるんだけどねぇ…
今日もダメ元でバーンスタイン・NYPOのショスタコーヴィッチ交響曲5番4楽章を試しに鳴らしてみたものの、左右chがバラバラで、しかも位相が狂った音のよーな聴こえ方になってしまうところがチラホラ。
C/Wのチェロ協奏曲(ヨー・ヨー・マ、オーマンディ・フィラ管)1楽章ではそんな変な聴こえ方はしなかったんで、絶対的にクラシックに不向きってわけでもないんだろーけど。

帰宅後にeイヤのブログを読んでたら、俄然、AKG K267を試聴したくなった。
ダンスミュージックで著名なDJとのコラボとのことなんで、その限りではクラシック向きではないのかもしれんけれど、そーゆーのが意外と大編成オケを上手に鳴らしてくれることもある。
ゾネのDJ1proで聴くオケは結構愉しかったって記憶がある。
体調のほうが本復したら聴きに行ってみよーかなと。

今日の読書
読みかけの架空戦記(新書2冊分合本)の2/3まで。
病み上がりでは活字を追うのがどーしても遅くなってしまうのかな。

今日は餃子も音楽も読書も充実 [音楽]

会社の帰りに神保町の餃子の老舗スヰートポーヅへ。
フツーの餃子とちょっと違って、肉饅の中身を餃子の皮で包んだよーな感じだが、時々食いたくなってしまう。
店内で若い会社員4人が初めて食ったらしくワイワイと楽しそーにしてた。
聞こえてきた会話。
「新橋って旨いお店多いですよね。チェーン店じゃないのに旨いとこが!」
う~ん、今時の若い人たちにとっては「チェーン店=旨い」、「非チェーン店で旨いのは珍しい」ってことなのか…
オッサン世代にとっては「チェーン店=当たり外れがない凡庸な味」、「チェーン店で旨いのは珍しい」って感覚なんだけどなぁと思ってしまう。
まぁ、今後は若人たちがスヰートポーヅみたいな非チェーン店での美味の経験を積んでくれることを祈ってる。

さて、今日のお供は、DX100+MOMENTUM。
キリリとした感じに音をまとめたかったらオヤイデにリケーブルするが、今日は温和なバランスのよさを味わいたかったんで純正ケーブルを使用。
DX100の情報量の多さに支えられて、MOMENTUMのバランス重視の音でも、もの足りなさは微塵も感じない。
聴き心地のよさと、シッカリとした聴き応えの按配がよく、聴いててホントに愉しくなった。
スヰートポーヅのあと喫茶店に立ち寄って、リスニング時間をタップリとった。
そのおかげもあって、今日は通勤の往復・昼休みも合わせて、CD約6枚分を聴いた。
①キース・ジャレット・ヨーロピアン・クァルテット「My Song」、②・③スザンヌ・ヴェガの新譜「SOLITUDE STANDING LIVE AT THE BARBICAN」(2枚組)、④チック・コリア&ゲイリー・バートン「In Concert」(2枚組の1枚目のみ)、⑤ギレリス&メータ・NYPOのチャイコフスキーP協奏曲、⑥ヤルヴィ・独カンマーのベートーヴェン交響曲4番&7番の6枚だ。

スザンヌ・ヴェガのライヴ盤はとても期待していた。
まぁ、音も大変クリアで歌唱も上手い。
でも、バックバンドに負けちゃってるところがチラホラ。
声量が衰えたのか、バンドメンが頑張りすぎちゃったのか、録音屋がミキシングのバランスをしくじったのか……いろいろ妄想してしまう。
スザンヌ・ヴェガの歌そのものに焦点をあてるのなら、セルフ・カヴァーシリーズの「Close-Up vol.1~vol.4」のほうがイイかなぁ。

ハードウェア(DAP、ヘッドフォン)に助けられたのは、チック・コリア&ゲイリー・バートンとギレリス&メータの2枚だ。
前者は中高域にピーキーな音を含んでるし、後者は1楽章のアタマなどでオケの音が荒れてるところがある。
だが、温和なバランス重視でハードを選択したご利益はテキメンで、ピーキーさも音の荒れも気にならない程度に抑制される。
オーディオの王道が「ソースに忠実に」とするのなら、こうした録音の咎をさらけ出すほうが当該王道に即しているといえるかもしれないが、「録音のよし悪しではなく演奏を愉しむ」とゆー意味では今日の組合せのほうが成功だ。

今日の読書
東雅夫編「怪獣文藝」(メディアファクトリー)に着手し、半分まで。
並行して読み始めた、小森陽一「天神」(集英社文庫)は読了。
この「天神」だが、空自のパイロット候補を主人公とした航空小説だ。
隣国との戦闘シーンもなければ、ブルーインパルスの壮絶な訓練の様子が描かれてるわけでもない。
パイロット候補がパイロットになるまで(又はパイロットを諦めざるを得なくなるまで)の過程をリアリティを重視しながら描く。
戦闘シーンはないのに、このパイロットになるまでの過程も立派な「闘争」なんだなと思う。
「訓練中のトラブル→惨事回避のため衝撃的行動→組織の論理による評価→ラストでの逆転劇」に至る描写の緊迫感のメリハリは素晴らしい。

辛口なピアノ、闊達なタコ7、そして明瞭な芥川 [音楽]

予告どおりに今日のお供はC4+ESW10。

ai kuwabara trio project「from here to there」を聴いた。
このピアノトリオは初めて聴いたのだが、なかなかよい。
チョイ聴きでの印象が初期の上原ひろみっぽいところが聴き手にとって親しみやすいとも言えるし、オリジナリティに欠くよーに取られてしまうとも言える。
だが、ちゃんと腰を入れて聴いてみると、グサグサと聴き手の内面に迫るよーな音作りに魅了されるし、何よりも辛口な聴き応えのあるところが凄い!
ピアニスト兼プロデューサーの桑原あいはアルバム制作時弱冠20歳であることに恐れ入る。
ここから更にどんなふうに化けていくのか誠に楽しみだ。
とゆーことで4月10日リリースの2ndアルバムも早速注文した。

そして、ここ数日聴き続けてるビシュコフ・ケルン放送響のショスタコーヴィッチ交響曲7番は時間の関係で1楽章だけ聴いた。
この録音における1楽章ではショスタコらしからぬ不思議な闊達さは奏でられてるのだが、T-51+ESW10で聴いた時に比べると腰が座って聴こえる。
でも、やっぱり他の録音・演奏では聴くことの出来ない闊達さは健在だ。

帰宅後に、BSプレミアムの録画でクラシック倶楽部枠で放送された芥川也寸志特集を視聴。
BDレコーダのディジタル出力+DA10+SRH1840で聴いたわけだが、選曲も芥川作品の中ではポピュラーなものが選ばれており、どれも大昔の録音やチョイ昔のフォンテック録音で聴いたことがあるものばかりだ(赤穂浪士、交響三章、弦楽のための三楽章、交響管弦楽のための音楽)。
それらのパッケージメディアによる録音よりも今回の放送音源のほうが極めて明瞭に音が録られているのがとても嬉しい。
この音源だけあれば交響曲を除く芥川のオケ作品はもう十分だとゆーほどの出来。
この明瞭さの要因はホールでのライヴではなくスタジオでの収録だったからだらう。
こーゆーインフラを持ってるところがNHKの凄さだなと思う。

今日の読書
「ドキュメント太平洋戦争全史」下巻2/3まで。
今日のうちに読了しよーと思ってたが、なんだか異様に疲れてるんで無理せず明日へ持ち越し。

T-51+ESW10で聴いた2枚のアルバム [音楽]

まだ体調は万全ではなかったが、今日は出勤。

今日のお供は、T-51+ESW10の直刺し。
ESW10は中低域の一部が凹んだ特性と承知していたのだが、T-51のキャラのせいか、それとも超長期でエージングが効いたのか、今日の組合せでは凹みを感じず。
ESW9みたいな中低域の濁りとゆーか、ザラつきさえ聴かれた。
とゆーことで、直刺しながら相当に迫力重視の音調だ。
これで聴いたのは最近入手した2枚。

最初は、ビシュコフ・ケルン放送響のショスタコーヴィッチ交響曲7番。
これがなかなかにユニークな演奏で驚いた。
1楽章は闊達な運びで、いつも聴いてるベルグルンドの同曲の重厚さと好対照。
2楽章~3楽章ではオケの華はVnだといわんがばかりに高弦主体。
と、ここまでは「明るいレニングラードなのか?」と思わせておいて、4楽章では重厚・沈痛な音が支配的で、金管はまさに哭くがごとし。
これほどまでに音の表情がコロコロ変わるレニングラードは初めてだ。

2枚目は、リサ・バティアシュヴィリのブラームスVn協奏曲。
Vnも頑張ってるんだが、異様なほどにオケ(ドレスデンシュターツカペレ)が頑張りすぎてて、ややバランスを失しているかな。
Vnの切れ味よりもオケの迫力が印象的な演奏だ。
C/Wのクララ・シューマン3つのロマンスでは、伴奏のアリス=紗良・オットのピアノが愛らしい。
こちらはVnとのバランスも適切で、曲に浸ることができる。

1枚目のショスタコーヴィッチも、2枚目のブラームスも、聴く前に想像してたのとは少々勝手が違った演奏(各楽音のバランス)に聴こえたのだが、冒頭書いたとおり、今日の組合せでは濁り・ザラつきを感じさせる音であったことも、その要因なのかもしれない。
別のハードウェアの組合せでも再聴して、確認することが必要だなと。

今日の読書
「ドキュメント太平洋戦争全史」上巻読了。

ゴールドスミス「パットン大戦車軍団/トラ・トラ・トラ」に甚だ感心 [音楽]

今日は役員会で議案を説明することになってたんで、念の為にいつもより早めに家を出た。
ところが市川・小岩間が強風のため徐行運転。
列車間隔が狭まってるとかで、結局、通常35分のところが70分以上かかった。
おかげで役員会には遅刻。
まぁ、ウチから通したかった案件は、議案の順番を入れ替えてもらって何とかなったが、それでも会社に着くまでは気がきではなかった。
その証拠に70分の間ずっとイヤホンで何か聴いてたはずなのに1つも印象に残ってない…

そんな今日のお供は、iPod Touch3G(FLAC Player)+UE900(ADLリケーブル)の直刺し。
通勤往路で何を聴いたのか碌に憶えてないのは上述のとおりだが、流石に復路で聴いた曲は憶えている(これも忘れてたら健忘症か痴呆症だらう)。
ゴールドスミス「パットン大戦車軍団/トラ・トラ・トラ」だ。
サントラとゆーよりも純粋音楽(現代曲)といった面持ちだが、何よりも録音が素晴らしい。
弱奏部ではイヤホンで聴いてるのを忘れるほどの立体的な奥行きのある楽音配置を提示し、その音場再生のよさをキープしたまま強奏部に移ってゆく。
また、音像の芯のしっかりとした音にも感心。
これはUE900をADLにリケーブルした成果で、純正ケーブルではなかなか出せない(帰宅後に試した)。
まともに聴けたのは、この1枚だけだったが、非常に充実したリスニングだったなぁ。

今日の読書
通勤往路では本を読む気になれず、着手した架空戦記も1/2どまり。

MOMENTUMで聴くオール・ベートーヴェン・プログラム [音楽]

うーん、ホントに年齢でカラダにガタが来てる。
今朝、家を出たところで膝の関節が歩くたびにズキズキ。
慌てて家に戻って、温湿布しながら20~30分揉んでるうちに痛まなくなった。
なんだか油の切れた機械みたいな感じで…

まずは、昨日の記録から。
お供はC4+T5pで、ヤンソンスのR・コルサコフ「シェヘラザード」ほかオケ曲を聴いた。
この組合せでは低音が軽い、中高音が尖った音になるかなと思ったが、それほど極端なバランスにならずに済んだ。
もっとも低音の沈み込むよーな表現は苦手で、その分だけオケ曲には不利なのだが、情報量の多さ・音場の広さで補われてたよーだ。

今日は、もっとバランス重視の組合せにしてみた。
DX100+MOMENTUM(純正ケーブル)だ。
最初に聴いたのは、ワルターのベートーヴェン交響曲6番。
リマスタリングで音がリフレッシュされた反面でヒスノイズが目立ってしまうソースなのだが、音調が柔らかなせいか、他のハードウェアで聴くよりも耳障りにならない。
ゼンハイザーとベートーヴェンってイイ取り合わせなのかななどとアホなことを思って、今日は全曲ベートーヴェン攻めにしてみた。
交響曲7番(クライバー・VPO、DGG盤)、同8番(ヤルヴィ)、ピアノ協奏曲5番(グリモー)、レオノーレ3番(バーンスタイン)とゆー順に聴き進んだ。
オーディオ的な意味で何の問題もなかったのはヤルヴィの8番だけだった。
クライバーの7番はバイエルンとのORFEO盤のほうが思い切りのよさを聴かせてくれるために、VPOとのDGG盤は劣ってるよーな印象がある。
それを裏付けるかのよーに1楽章はクライバーの色とVPOの色が喧嘩してしまって、音響的にもチグハグな音に聴こえるのだが、終楽章ではちゃんと渾然一体となってるのが面白い。
グリモーの皇帝はピアノの音のカラフルさは素晴らしいのだが、オケの低音がドッカンドッカン響き過ぎ。
音響のコンディションがよろしくない、設計の古い多目的ホールでの音みたいだ。
でも、終楽章では余り気にならなくなっている。
これは聴き手の耳が慣れてきたからなのか、それとも実際に録音の途中でバランスを整えていったからなのか?
もし後者なら曲の進行とともにピントを合わせていったみたいで面白いなぁ(アタマっから完璧なバランスであるほうがよいことはいうまでもないけど)。

いろいろと問題も聴き取れたけれど、最後まで愉しめたのはMOMENTUMの適応力によるところが大だったかなと思う。

昨日・今日の読書
大倉崇裕「福家警部補の報告」(東京創元社)読了。
コロンボをリスペクトしたこのシリーズも3冊めで、出来のよさは前作・前々作同様。
数年前NHKでドラマ化されたときの主演・永作博美が強烈な印象を残しているよーで、読んでても永作の顔かたちと声で再現されてしまう。
そのことは悪い印象ではなくドラマと原作が上手に噛み合ってる例だなぁと。

続いて、濱嘉之「警視庁公安部・青山望 報復連鎖」(文春文庫)読了。
これまたシリーズ3作目。
主人公の超人ぶりは健在。
その面白みに加えて、著者の中共に対する評価が垣間見えるところも興味深い。

iPod classic(Rockbox)+The Continental+ESW11で聴いた [音楽]

1つ前の記事にちょっと書いたが、今日のお供にDAP=iPod classic(Rockbox)、ヘッドフォン=ESW11を選ぶのは既定路線。
問題は間に挟むPHPAに何を選ぶのか?
無難な線で選べばSR-71Aなんだが、ESW11の下膨れバランスを整えるには思い切って高域の抜けのよいものにしてみよう。
とゆーことで、iPod classic(Rockbox)+The Continental+ESW11。

まずは、聴き慣れたソースでキース・ジャレット「My Song」からスタート。
通勤往路の電車の中ではESW11の低音過剰バランスも気にならず、ピアノの高いキーやサックスが気持よく音が抜けていくのは明らかにThe Continentalのよさが活きている。
昼休みに聴いた曲は、バイロン・ジャニスのラフマニノフP協奏曲3番。
35mmフィルムレコーダの豪快さが大味ながらも愉しめて好印象。
通勤復路+寄り道(立読み・買物)では、クラフトワークのライヴ盤「Minimum Maximum」2枚組。
原音とゆー概念がない電子音楽なんで、ライヴとゆーことを認識するのは聴衆の歓声だけなのだが、その他にもこのライヴ盤ならではのよさがある。
「アウトバーン」のオリジナルアルバムでは位相をいじってるためにヘッドフォンでは不自然・不快に聴こえるところも、本盤では落ち着いて聴ける。

まぁ、こーして印象を書き連ねると欠点がない組合せのよーに見えるけど、T-51に比べるとiPod classic(Rockbox)では同じFLACを再生しても情報量が足りないのも事実。
でも、それが許容できないってほどではない。
T-51、CK4が死んでしまった後でPHPAを使いたいなぁと思ったときを想定すれば、十分に使えるなぁと思う。

今日の読書
「春風伝」2/3まで。

C3+K3003で聴いた3枚 [音楽]

日曜午前中は体調も良好で、録画しておいた映画2本(「ブルークリスマス」、「男はつらいよ 寅次郎の縁談」)を消化。
午後から断続的に頭痛となったんで、読書も音楽もおやすみ。
寝たり起きたりで半日ノンビリしてたら治ったから、まぁ、大したことなかったんだらう。

さて、今日は荷物の多い日だったんで、軽い組合せでC3+K3003をお供にした。
C3でもイヤホンなら十分鳴らせるし、スカッとヌケのよいK3003に、中域のシッカリとしたC3を合わせると、低音を除けば丁度よさそうな期待もあった。
それに両機のシルバーの色使いが見た目にもよく合っている。

皮切りは村治佳織「リ・サイクル」の1枚目(ポピュラー音楽編)を聴いた。
このベスト盤に収められた曲はすべてオリジナルアルバムでも持っているんだが、ポピュラー音楽が原曲のものだけをまとめて聴きたいときには大変便利。
オリジナルの「Transformations」は他のアルバムよりも平均収録レベルが小さいのだが、ベスト盤では音量レベルも合わされてるよーな気がする(実際のところは未確認だけど)。
今日の組合せではパルス成分がキッチリと立っているよーな音で、深みは感じないけど、ポピュラー曲にはよく合ってる。

2枚目は芥川也寸志・新響の芥川作品集。
FONTECの録音はヘンな策を弄していない素直な録り方をしているが、1980年台のアナログ録音では寝ぼけたところもある。
今日の中域に厚みを持たせつつ、高域のスッキリとした音で、リフレッシュ。
交響曲1番でその恩恵が大きかったよーだ。
それにしてもこの曲はもっと評価されてもいいのになぁ…

3枚目はノイマン・チェコフィルのドヴォルザーク交響曲9番(1981年録音)。
1993年録音の評価も高いが、ワタシはヴィニール盤時代からこの81年録音に聴き慣れている。
演奏は肩の力の抜けた手慣れたものと感ずるが、録音には少々難あり。
ヴィニール盤ではシットリとした音色が聴き取れたが、CDでは楽音がパーッと広がって散漫な印象が強い。
CDのマスタが悪いのか、それともアナログヴィニール盤で音が鈍って丁度よくなったのか、真相は分からない。
でも、今日の組合せでは広がりの要素は抑制的で、散漫なところが補正される。

まぁ、C3+K3003が万能とは思わないけど、今日のよーに曲をうまく選べば十分使える水準だ。
ちなみにジャンル選ばずで使うんなら、iPod Touch(FLAC Player)+K3003のほうがよさそう。

今日の読書
架空戦記1本読了。

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