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日本映画のアタリ1本・ハズレ1本 [映画・テレビ]

昨日はほとんど寝て過ごす。
扁桃炎のほうはだいたいよくなったが、ずっと寝ていたせいで五十肩は悪化。
今朝から筋肉を伸ばすよーなリハビリもどきを自己流でやってたら少しはマシになったけど。

とゆーよーな状況だったんで、食事も凝ったものは食わず(朝パスタ、昼菓子パン、夜松屋のカレー)、音楽は聴かず、読書もせず(寝っ転がって未読コミックス6冊消化したのみ)。
ただ、録画した日本映画は2本鑑賞。

まずは、一昨日の晩に数分で寝落ちした「11・25自決の日 三島由紀夫と若者たち」(2012、若松孝二監督)のWOWOW録画。
主演のARATAこと井浦新はセリフ回しこそ怪しげなところがあるが、左様なことは気にすべきでもないと思わせる熱の入った芝居に感心。
映画としてはぶっきらぼうなところがあり、事件の背景や各登場人物の(映画に描かれたこと以外の)言動が分かりにくいかもしれないので、本件に詳しくないヒトは「三島由紀夫」、「楯の会」、「三島事件」の3項目をググってから視たほうがよいかも。

もう1本は「貞子3D」の2D版を日本映画専門チャンネルの録画で。
元祖の「リング」は精神的に主人公が追い詰められていくところの怖さにより、貞子の不気味なフォルムによる恐怖が相乗効果で高まっていた。
この「貞子3D」には精神的恐怖の要素はなく、音と画で脅かすだけ。
吃驚することはあっても怖くないとゆーか、貞子を異形のモンスタに仕立てたキャラクタ映画になってしまってた。
フォルムが似てるわけではないのに、どことなく貞子の姿が、幼少時に視た「ガンマー第3号 宇宙大作戦」(1968年、東映)の怪物を彷彿とさせて、苦笑しながらの鑑賞となった。

最後にオーディオ小ネタ。
春には出ると言われてたCentranceのHiFI-M8は、1st batchが6/1リリースとのこと。
24時間限定のpre-orderには間に合ったので、あと1か月の辛抱だ。
これでEdition9(BAL)を持ち出せる。
まぁ、夏場の通勤に使うのはムリだが、まともにエアコンを効かせてる喫茶店なら使えるなぁと皮算用しながら、この1か月をニヤニヤして過ごそう。

WOWOWの録画で「ホロヴィッツとの対話」を視た [映画・テレビ]

終日、ウツラウツラしながら休養。
気圧のせいか五十肩がきつくて、気力が奮わず。

WOWOWの録画で三谷幸喜の芝居「ホロヴィッツとの対話」鑑賞。
子育てをめぐる真面目な言い争いのパートと、ホロヴィッツ夫妻の奇人変人ぶりをネタにしたコメディのパートがうまく融け合っていない。
時間としてコメディのほうが長いため、真面目な部分が付け足しのよーに見えてしまう。
だが、キャスティングの妙は面白く感じられた。
ピアノ調律師の妻は堀内敬子がピッタリなんだが、これを和久井映見に充てていた。
もうこーゆー役を演ずる年齢なんだねぇ(>和久井)。
調律師を演ずるのは渡辺謙。
超大物役者らしい(変に)重厚な芝居でもなく、余裕かました洒脱な演技でもなく、フツーの役者がフツーに演じてる風なのがよかった。

AKBメンバーのGoogle+を眺めてたら、岩佐美咲の書き込みを読んで吃驚。
「そういえば、ポタアンはFiio E17にしました!/早速DockケーブルでAKG K702に繋げてみました…/耳が幸せです(>_<)/ヘッドホンLOVE♡/折角ポタアン買ったから、色々ヘッドホンGETして楽しみます♪/色んな音楽聴こう♡/音楽にあったヘッドホンがあるはず♡」とのこと。
オーディオ女子なんてのはメイカーとジャーナリズムの結託したウソっぽいハナシかと思ってたけど、案外そーでもないのね。
モンスターあたりのオシャレ系ヘッドフォンではなくK702ってとこが渋めだ。
澪ホンの眷属ってことで選んだのかもしれんけど。

今日の読書
架空戦記に着手し、1/2まで。
冒頭書いたよーに五十肩のせいで読書に集中できず。

1本1,000円なら映画もイイね [映画・テレビ]

昨日は仕事を早々に片付けて、午後から半休。
TOHOでは毎月1日は1,000円で映画を愉しめる。
「ゼロ・ダーク・サーティ」を視るつもりだったが、退勤後の食事時間と移動時間を計算すると、上映スケジュールがうまく合わずに、2時間強暇になってしまう。
1,000円なら、もう1本視るかと思って、スケジュールを確認すると、丁度「ストロベリーナイト」を嵌めこむことができた(「ストロベリーナイト」終劇の10分後に「ゼロ・ダーク・サーティ」開始とゆータイミングのよさ!)

「ストロベリーナイト」劇場版は表題シリーズの「インビジブルレイン」が原作。
原作では主人公(♀)とヤクザ(♂)のそれぞれの過去に抱えたものは何か、そこから産まれた他人の死への渇望感=闇、闇の克服の方向性が真逆であること等々を丁寧に描いた上で、和合し、別離する。
事件の本筋と離れた登場人物のバックボーンの描写に尺を割けなかったのか、映画では薄っぺらいアタマの悪そうな女と男のラヴシーンになってしまった。
その点を割り引いたとして、まぁ、1,000円なら及第点かな。
でも、竹内結子の容姿が年々よろしくなっていってるのを確認できたのは大変よかった。
10年ほど前のドラマ「白い影」のときよりも、5年前の「チーム・バチスタの栄光」でのほうが綺麗だったし、さらに本作のほうが「バチスタ」のときよりも綺麗。
加齢により容姿が衰えるのがフツーなのに、ときどきこーゆー魔女体質の女優がいるから困ったもんだ(いや、別に困らんけど)。

さて、本命の「ゼロ・ダーク・サーティ」だが、CIAの若手女性スタッフがビン・ラーディンの居場所を見つけ、米海軍特殊部隊がこれを暗殺するまでを淡々としたトーンで描いていく。
捕虜への拷問、地道な探索作業、突然にふりかかるテロの恐怖等々の個々の描写は、静かな筆致ながらもシッカリ画角に切り取った感があり、画面にはヒタヒタと忍び寄ってくるよーな迫力がある。
ただ、約2時間40分の上映時間は長い。
う~む、短くしちゃったら上記の「忍び寄ってくるよーな迫力」が希薄化しそうな気もするんで、一概に尺をもっと詰めればよいとも言えないのだが。

それにしても米帝のビン・ラーディン殺害ってのは、法的に評価するとどうなるんだろ?
指名手配犯の逮捕とゆー警察行為でもない。
戦争に準ずる行為だが、相手が主権国家とはいえないアルカイダでは国際法上の戦争でもなさそうだ。
諜報機関主導(実行は軍)の非合法諜報活動の一環ってことになるのか?
ま、ビン・ラーディン一派の排除とゆー正義の前には法的評価もへったくれもないってことか。
法律的な解釈といえば、3・11以降の米帝における拷問の許容(の世論・風潮)と、それに対する法的評価に関し最近読んだ論文が面白かった(愛敬浩二「国家緊急権と立憲主義」(平25 奥平・樋口編「危機の憲法学」(弘文堂)175頁~203頁))。
公法学の論文を趣味で読むよーな物好きにはオススメ。

音楽の方は、通勤時間や移動時間にiPod Touch3G(FLAC Player)+UE900(ADLリケーブル)でエディ・ダニエルズのブラームス「クラリネット五重奏曲」、スザンヌ・ヴェガ「Beauty & Crime」を気楽に聴いた。

昨日の読書
「そして、警官は微睡る」読了。
正統派警察小説の要素とコメディの要素の配合割合が絶妙。
コメディ要素を含んだ場合には警察小説の描写や設定の詰めがデタラメなことがままあるけど、本作はちゃんと真面目なとこは真面目に描いているところに好感。
日明の「警官」シリーズ3作目のよーだが、前作・前々作は未読なので、これらも読んでみようかなと。

AKBドキュメンタリーvs点と線 [映画・テレビ]

年末から持ち越しの案件が水曜に片付いたんで、金曜は年休取得。
月の初めの日(1,000JPYで鑑賞可)だったから映画にでも行こうかと思って上映スケジュールをチェック。
すんごい行きたいってのはなかったんで、AKBのドキュメンタリーにしてみた。
1,800JPYは出す気にならんけど1,000JPYで3時間(上映時間+舞台挨拶中継)愉しめるんなら悪くないかなと思ったんだが…
前日の丸坊主騒動のせいで、「コイツ、自分のがばれんかったときは、こんなこと言ってんだな」とツッコミとゆーか失笑、嘲笑したいところしばしば。
そーゆーとこでは、正直、腹抱えて指さして嗤いてぇと思ったけど、映画館ではそーもいかない。
コレは自宅で「コイツ、何ウソくせぇ」とか声に出してツッコミながら視るほうがよかったかな。

口直しに日本映画専門チャンネルで「THE BEST テーマ:鉄道」。
てっきり「天国と地獄」(在来線特急こだま号貸切で撮ったとこは圧巻!)かと思ったら、取り上げられはしたものの、THE BESTにはエントリーもされてなかった。
それでも「点と線」が選ばれたのには納得。
気のせいか、当方のハードウェアが更新されてるせいなのか、「点と線」の画質がよかった。
以前ハイビジョン版を視た時の印象ではフィルムグレインが多すぎて、フィルム撮影のシットリ感がなくザラついた印象だったのに、昨日の夜のは調度よい具合。

音楽の方は、ちょっと気を入れて聴く気になれず、木・金連続でお気軽な選択。
iPod Touch3G(FLAC Player)+IEM856の直挿しで、ヴォーカルやジャズをつまみ食い的な聴き方をしてた。
IEM856のナロウレンジで6KHzあたりに軽くピークを作ったと思われる音作りでは、クラシックには向かないけれど(実聴して確認したけどダメだった)、昔の中本マリとか、70年代~80年代のキース・ジャレットを聴くには好適。

木曜・金曜の読書
太田忠司「セクメト」(中央公論新社)読了。
警察小説の体を取ってるが、中身はSF的な伝奇モノに近い。
無難な展開の筆運びで、読んでて飽きが来ることはないが、ヒネリもない。
「警察内部の通報者ってコイツじゃねぇのって思わせて、実は…」とゆー展開かと思ったら、まんま「コイツ」が内通者だったのは爽やかなくらいヒネリがない。
人口問題解決のトンデモなハナシだったらTVドラマ「非情のライセンス」(天知茂主演)の第3シリーズ最終回くらいの奇想天外さがほしいね。

HDDの整理で色々視た [映画・テレビ]

今日の日中はBDレコーダのHDDの整理。

今朝BSプレミアムで放送されたスラットキン・N響のショスタコーヴィッチ交響曲7番から視始める。
ところどころクソ真面目なN響の音大優等生的な演奏もあったが、総じてスラットキンが上手く料理してくれた。
打楽器パートがよかった。
小さなスピーカー(セレッションSL6)で聴いてても、頑張り具合が聴き取れた。

次は、WOWOWの録画で最近の邦画「ロボジー」と日本映画専門チャンネルの録画で懐かしの岡本喜八作品「独立愚連隊西へ」を続けて視た。
「ロボジー」はB級くささを丁寧に追求した秀作。
「独立愚連隊西へ」は、前作「独立愚連隊」がミステリー性の強い作品であったのに対して、ゲラゲラ嗤いながら愉しめる娯楽性の高いアクション映画だ。
どちらも時間潰し以上に堪能。
ハナシの共通項はない2作品だが、ミッキー・カーチスが出てるところは共通かな。

昼食を挟んで、日本映画専門チャンネルの録画で「赤頭巾ちゃん気をつけて」。
1970年の時代の空気をそのまま切り取ってきた感じで面白い。
まぁ、当時ワタシは7歳だから、リアルタイムで世情をちゃんと理解してたわけではないので、後知恵で了知した「70年の時代の空気」なんだけどねぇ。
本編に加えて主演男優の岡田祐介のインタビューがよかった。
岡田は岡田茂の実子で現在は東映の社長だが、当時は東宝の役者だった。
倉本聡脚本・岡本喜八監督のSF怪作「ブルークリスマス」にも出てたので、そのあたりのハナシも期待したけど、主にプロデューサー業のエピソードが中心のインタビューだった。
そーゆーインタビューのほうが日本映画における史料的価値は高いから、よしとする。

寝室の電球が切れてたことを思い出して、夕方から買出し。
買出しのお供は、手軽な組合せにしようってことで、iPod5.5G(RockboxでFLAC再生)+MOMENTUM。
実際のところはiModなんだけど、dock出力を使わずにヘッドフォン直刺しで使ったので「iPod5.5G」と表記した。
さて、この5.5Gの音がなかなかよい。
MOMENTUMはiPod直刺しでも十分愉しめる使いやすさを持ったヘッドフォンだが、iPod6G(ALAC)、現行classic(ALAC)、Touch3G(FLAC Player)に比べて、5.5G直刺しがイチバン好みに合う。
フルオケの強奏部で音が飽和するよーな聴こえ方になることを除いて、5.5G直刺しで十分なんじゃないかと思ってしまう。
まぁ、フルオケ聴くのに限界があるんで、5.5G直刺しを多用しよーとは思わんけど。
ショルティのワーグナー指輪管弦楽曲集、クナッパーツブッシュ・ミュンヘンフィルのワーグナー序曲集、ショルティのマーラー交響曲5番1~4楽章を聴いた。

電球を買うついでに、気になってたヘッドフォンを2機種試聴(持参のiPod使用)
SONYのMDR-1Rは、カップが大きく、イヤパッドの弾力・肌触りが上質なんで、着け心地はMOMENTUMよりも良好なんだが、肝心の音が好みに合わず…
量は多いが、テンションの低い低音。
シャリつかないとはいえ、やや耳障りな高音。
うん、やっぱりMOMENTUMにしておいてよかった。

期待せずに試聴したのに、思った以上によかったのはMonsterのDIESEL VECTR。
これまでのDr.Dreシリーズはフカフカ(ってゆーよりスカスカ)の低音が量ばかり多いだけで好みに合わなかったが、VECTRでは引き締まった低音、それに全帯域硬めの音調で歯切れがよい。
耳に刺さるよーなとこはないのに、辛口の音味をちゃんと出していることには素直に感心。
VECTRのことを意匠優先のオシャレ系ヘッドフォンと見くびっていたが、実物は極めて真っ当に音作りがなされた優秀作だった。
MOMENTUMの対極として使い分けのしやすい一品。

今日の読書
架空戦記新書2冊合本文庫を半分まで(新書1冊分読了)。

必死過ぎたり、安定し過ぎたり [映画・テレビ]

寝るときにはエアコンを使わないってのを続けてたが、ここのところの暑さで宗旨替え。
2時間ほどで切れるよーに設定してるが、よく眠れるわ~。
エアコンは適切に使ったほうが健康にイイと思う。

昨日のお供は、C3+tf10(カスタムチップ、HPC-UEリケーブル)。
エリン・ボーデ「The Little Garden」、THE PLAYERS LIVEの2枚が上手に鳴ったのは想定どおり。
3枚目はtf10の苦手そうなのを選曲。
オケ曲の中でもダイナミックな展開頼みのショスタコとかは上手に鳴っちゃいそーなんで、敢えて外す。
スクロヴァチェフスキーのラヴェル集を聴いてみた。
高弦のたなびくよーな響きとか、深々とした中低音とかは流石に上記の組合せからは出てこない。
音場の見通しのよさやイヤな音のクセのなさで十分愉しめる水準だ。
夏場にこの組合せは軽便でイイかなと思ったけど、実際にはちょっと躊躇うところもある。
C3の筺体が懐炉並みに暑くなるんで、ポケットに入れておくのがつらい…

昨日の映画
日本映画専門チャンネルで「マルタイの女」。
伊丹の遺作となった作品で、公開当時劇場で視たときには面白いなぁと思ったのだが、いま視直すとチグハグな印象も。
場面、場面では面白いんだが、伊丹作品のよさ(とワタシが思ってるだけか)の皮肉な嗤いが読みとれない。
何だかどいつもこいつ必死過ぎるわ。
キャラクターが状況に応じて足掻く様子を描きつつも、全体の構図を斜に構えて嗤うよーなのがないとね…
ラストでメタっぽい構造ですよってオチをつけてるのが必死過ぎた作風への伊丹の衒いなのかな?
未だに伊丹の死は何があったのか不明なところが多いけど、撮り続けて醜態を晒すよーなことがなかったのは幸いだったのかも。

昨日の読書
「空飛ぶ広報室」読了。
安定の面白さだし、自衛隊へのリスペクト(とゆーより根拠なき自衛隊批判への反発)もいつもどおりのこと。
そのスタンスは共感を持っている。
しかし、安定しすぎだ。
ハズレがなさすぎると、なんだか「水戸黄門」的なマンネリも感じてしまう。
大ハズシ覚悟で違った味付けのも読んでみたいもんだなと

「タップス」、「終戦クーデター」、「日本のいちばん長い日」 [映画・テレビ]

蕁麻疹のせいで睡眠不足だった分を取り返すべく、昨夜は22時台に就寝。
暑くて4時間で目が醒めたけど、なぜかアタマはスッキリ。

さて、木曜のお供は、C4+Edition8。
クソ暑くなることは分かっていたが、オーバーヘッドのヘッドフォンで聴きたかった。
せめて涼やかな音にしてみよーかとゆーことで、上記の組合せを選択。
この組合せだと、ボヨヨ~ンとした弾力のある低音にカリカリの中高域が乗っかるバランスになることは分かっていたけど、暑苦しい音にはしたくなかった。
ムラヴィンスキーのショスタコーヴィッチ交響曲5番(1984年ライヴ)では金管が煌びやかではあるが、金属の厚みに欠けて少々安っぽい。
大編成は諦めて、ワルターのベートーヴェン交響曲6番は好印象。
カリカリの音には違いないけれども、それを上回る音場の見通しのよさ、各楽音の位置関係の立体表現が気持ちよい。

金曜のお供は、荷物を軽くしたかったので、オーベーヘッドを運用するのには最小の組合せとゆーことで、C3+ESW9。
木曜とうって変わっての暖色系の音色だ。
金曜も外気はクソ暑かったので、歩きながらヘッドフォンを装着することは避けて、行き帰りの電車の中だけで運用。
ダグ・アシャッツのガーシュインピアノ曲集と、ベルティーニのマーラー交響曲4番を聴いた。
形成される音場が小ぶりであること、細かい情報量はネグられてること、音のキレは甘いことなどを短所として挙げることは可能だが、そんなことは分かった上で、不快な音は出ないことによる聴き心地のよさに浸るほうが幸せに愉しめる。
いわゆる「こまけぇーことはいいんだよ」って姿勢で聴けばイイ。

木曜・金曜の映画
木曜はWOWOWで「エアポート80」を視たが、もはや「大空港」シリーズにカウントすることさえ躊躇われるほどの出来(の悪さ)。
ツッコミどころ満載で、ここまで非現実的なハナシをするのなら、先日も言及したパロディ映画「フライング・ハイ」のほうが誠実ささえ感じてしまう。
結局、このシリーズは「大空港」と「エアポート75」の2本だけで十分だった。
金曜はBSプレミアムの録画で「タップス」。
おそらく十数年ぶりに視る映画なんで、HD画質で視るのは初めてかな?
刑事コロンボ「祝砲の挽歌」と同様に、私立の陸軍幼年学校の廃校が事件の発端となっている。
「軍=国民の敵」とゆーステロタイプな表層的平和主義を朝日・岩波・NHK・日教組に叩きこまれたヤポンスキィーには受けなかった映画だが、米帝では素直に「国民のための軍」と「経済的非効率の象徴たる軍」の葛藤がドラマとして普遍性を持ってるのかな?
ワタシは、軍をめぐる葛藤を正面から描いたとゆーことのほかに、滅びゆく種族へのもの悲しい目線を好ましく思う。

木曜・金曜の読書
「終戦クーデター 近衛師団長殺害事件の謎」読了。
角田房子「一死、大罪を謝す」、半藤一利「日本のいちばん長い日」、小堀桂一郎「宰相 鈴木貫太郎」などの著書で、阿南陸相は至誠の忠臣であり、終戦が御前会議で決まる直前まで抗ったのは「腹芸」だという見方が定着しているが、本書では、8・14クーデター未遂事件の黒幕は阿南だと断ずる。
なるほど少壮の参謀(佐官クラス)がやらかした割には大掛かりなクーデター未遂なのかなとゆー気がしてくる。
また、映画「日本のいちばん長い日」では参謀たちに騙されて兵を出動させた近衛師団の芳賀連隊長が無天組(陸大非卒業者)であるがゆえに将官に出世できないことの不満がクーデターに積極的な協力をさせたって視点も新鮮だ。
映画「日本のいちばん長い日」フリークスは、演じた役者の容貌で印象操作をされてしまっているので、ついつい実在の人物関係について誤解しているところが多いのかもしれない。
本書冒頭の登場人物一覧には陸士を何期で卒業したのかが記載されており、映画での印象を訂正するのに有益だ。
上記の芳賀連隊長(大佐・陸士28期・無天組)と上司の森師団長(中将・陸士28期・天保銭組=陸大卒業者)は陸士同期であるとか、阿南陸相(大将・陸士18期・天保銭組)は森師団長よりも10期上の大先輩であるとかは、映画の中の役者の容貌でマスキングされてる事実であることが分かる(この登場人物一覧だけで30分以上愉しめる)。

続いて、有川浩「空飛ぶ広報室」(幻冬舎)に着手し、半分まで。

今日は色々捗った [映画・テレビ]

今日の昼食と買物のお供は、DX100+Edition8。
Edition8を鳴らすときはDX100+The Portaphile627の組合せを使う方がワタシの好みに合うことは分かってたが、昨日使ってから充電するのを忘れてたので、やむなくDX100直刺しで運用。
聴いた曲は、キース・ジャレットとキム・カシュカシャンのバッハ「ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロのためのソナタ」、バイロン・ジャニスのラフマニノフP協奏曲3番・2番、村治佳織「ポートレイツ」。
The Portaphile627なしでの運用だったが、キース・ジャレットのバッハと村治のギターについてはDX100直刺しでも特段の不満はない(バッハについては立体的な音場の提示が印象的で、この表現についてはDX100直刺しの方がストレートに出てくるかもしれない)。
バイロン・ジャニスのピアノについては、やや上ずったピアノになってしまったので、このアルバムについてはThe Portaphile627が欲しかったところ。

帰宅後に小細工を一つ。
Moon Audioのゾネホン用Blue Dragon5ftをポタ用に小改造。
ナイロン被覆を除去、長さを3.5ftに短縮、オヤイデのゾネホン用プラグに換装。
オヤイデのゾネホン用プラグなら、Spirit Oneのケーブル差込口(カッターで削って拡張済み)に入る。
これでSpirit One用のケーブルラインナップが充実した。
ムッチリ中域の厚いSilver Dragon、中庸のバランスのオヤイデHPCの2本をSpirit Oneの交換ケーブルのメインとしていたが、ここのBlue Dragonが加わったわけだ。
ちょっと聴いてみたところ、Silver DragonとオヤイデHPCの中間位のキャラクターに感ぜられた。
数十時間鳴らしてみて半田付けしたところが安定してからが本領発揮だとおもうで、今日のところの感想は、まぁ当てにならないんだけどねぇ。

今日の映画
午前中はWOWOWの録画で「日輪の遺産」を視た。
原作は大変素晴らしいもんだったんで、映画化とゆーか映像化(特にマッカーサーが驚愕するところ)には期待しつつも、たぶんガッカリさせられるんだろーなって諦めも半分で視始めた。
う~ん、軍部の独善とマッカーサーの傲岸さへの異議申し立てというべき要素がゴッソリ落ちてしまっている。
それらを象徴するマッカーサーの驚愕シーンは、おどろおどろしい映像にしてほしかった。
堺雅人らの3人の軍人を演じた役者の好演が救いだ。

夜はWOWOWで「世界侵略:ロサンゼルス決戦」。
ドンパチのみのおバカ映画かなと思ってたら、コレは期待を上回る出来。
もしかしたらヴェトナム戦争の暗喩(主人公のUS海兵隊をヴェトナムに、侵略者の宇宙人を米軍に置き換え)かななどと根拠のない深読みをしてしまった。

今日の読書
翔田寛「逃亡戦犯」(講談社文庫)読了。
米帝への忠誠の証として米軍入りした日系2世と、日本留学中に軍への協力を余儀なくされた日系2世。
戦犯として後者を追いかける前者。
こうした皮肉な運命をもたらしたのは、米帝(戦勝国)としての正義感だ。
だが、この追跡劇に隠された真意は、非常に個人的な感情に基づくものだった(コレが本作における最大の謎解きの対象)。
社会正義と個人の感情は本作ではほとんど2項対立のよーに扱われるが、両者を近接させる仕組みが民主主義(民本主義)なのかな?
もっとも両者を近づけることが衆愚主義への途となる可能性も。
学部時代の友人Kくんが新潮45に「選挙をするたびに国が狂ってゆく」とゆー論説を寄稿しているのを思い出した(総選挙がカウントダウンに入った今日この頃、必読の論説だ)。
ま、こーした民主主義への疑いってのは本作の内容に直接関係ないが、そーゆーことを想起させるだけのインパクトのある一作だったとゆーことで。

邦画三昧の日曜日 [映画・テレビ]

まだまだ寒いのだが、あと一月もすると、いま着ているスーツでは暑い。
クールビズ励行後は、5月下旬当ごろからシャツのみで出勤できるよーになったので、薄手のスーツが2着しかないことに気付く。
ちょうどブルックスブラザースでオーダーフェアをやってるし、このあたりで発注すると4月の納品でちょうどイイなぁと思い立ち、1着作ることにした。
とゆーことで、寒いけど昨日は出かけることになった。

買物のお供は、手軽にC3+333。
村治佳織「Transformations」は、ギターの胴鳴きがもうちょい欲しいところだが、まぁ満足のいく再生音。
ここのところしつこくチェック用に多用しているキース・ジャレット「The Cure」では、村治のギターと同様に「響き」の要素が不足気味。
帰宅後に、イヤホンをMH334に切り替えて聴いてみると、「The Cure」にはこのほうがよい。
C3も卸たてのときと少し違った音に化けてきているようで、中低音が締まってきたことによるものと思われる。
ま、ソースにもよるんで、即断はせんが、手軽にポタで聴くときには、C3+MH334での運用を基本にするのがよさそうかなと。

で、今日はといえば、寒さに負けて引き籠り状態。
日本映画専門チャンネルの録画で「お葬式」、「最後の忠臣蔵」、WOWOWの録画で「すべては海になる」と邦画を3本立て続けに視る。
今日の3本にはハズレがなかった。
「最後の忠臣蔵」は全然期待してなかったのだが、主演の役所がとても巧くて、そのおかげで作品全体に品格を感じさせた。
このあとも「ライアーゲーム ザ・ファイナルステージ」、「ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃」と続けて視る予定。
ま、このあとの2本は初見じゃないので、本でも読みながらの適当なスタイルで。

昨日・今日の読書
「第五番」読了。
著者の「無痛」という作品の続編としての要素と、新型カポジ肉腫をめぐる医学界の国際的な謀略の要素がうまく融合していない。
長編1本に絡み付けなくても、中篇2本に仕立てた方がスッキリ(又はさらにえぐく深掘り)させることができたよーな気もする。
ま、単なる読み手のワタシが言っても詮無きことだが。

昨日視たもの [映画・テレビ]

昨日は「BLACK LAGOON」1話~12話を通して視聴。
何度視ても面白い。 
引き続き、録画したままで視てなかった映画「孤高のメス」。
演ずる役者に罪はないが(ってゆーか、中越典子を除くメインキャストはみんな巧い)、ホンがよろしくない。
盛り上がりに欠く。
静かで暖かな雰囲気を帯びた感動作を狙ったんだろーけど、ドラマティックな要素が欠如し過ぎなのが問題だと思う。
それならノンフィクションのドキュメンタリーを視たほうがよい。
本作のホンには劇映画に仕立て上げるとゆー視点を欠いているよーに思えてならない。
その点では、カネをきちんとかけたBS系のドラマはバランスが取れている。
民放の痴情波でたれ流されているドラマの多くは喧噪そのものでまともに視れないが、NHKのBSプレミアムやWOWOWのドラマは抑制的に(しかしドラマであることを忘れずに)作りこまれていて好ましい。
昨日は、BSプレミアム「開拓者たち 第2話」(第1話は面白みに欠けたが、第2話は良作)、WOWOW「贖罪 第1話」と2本視たが、期待どおりの出来で満足。

昨日の散歩のお供は、CK4+The Portaphile627+HD25-13Ⅱ。
HD25-13Ⅱは一昨日に引き続いての連投だが、PHPAを替えてみた。
聴いたのはジャズピアノを3枚(チックコリア「Piano Solo Standards」、上原ひろみ「Another Mind」、キース・ジャレット「Jasmine」)。
チック・コリアのこの録音はピアノがキャンつくことが多いけれども、流石にHD25-13Ⅱでは安定した音調で一安心。
上原ではピアノの音はよいのだが、ベースとか低音のキレが不十分であることが難。
キース・ジャレットではもう少し透明感が欲しい気もしたが、このアルバムではこれがフツーかなと。
一昨日のThe Continentalで鳴らしたときに比べると、The Portaphile627のほうがアラが見えやすい。
オーディオ機器としての性能がどーとかこーとか言い出したらキリがないが、愉しくHD25-13Ⅱを鳴らすんならThe Continentalに軍配が上がると思う(あくまでもワタシの耳基準)。

昨日の読書
「地の底のヤマ」第3部半ばまで。
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