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Lyraのイヤチップ [オーディオ]

今日の帰りに神保町の「成光」で餃子と炒飯を食す。
本格中国料理店の厚い皮のタイプでもなく、紙のように薄い皮でもなく、中庸をいく街場の中華屋の餃子。
餡に妙な甘みはなく、刻んだ野菜の触感が分かるもので、大変好み。
炒飯はしっかりと1粒1粒の米が炒められている。
最近炒飯を食すと炒めが足りずにフワフワした感じのものが多かったので、このしっかり炒めは嬉しい。
ただ、しっかり炒めた炒飯を1人前食していると米飯の柔らかさも欲しくなってくる(←身勝手な感想)。
半炒拉麺とゆー組合せが正解なのかもしれん。

さて、ポタ環境のハナシ。
Lyraのデフォのイヤチップがへたってきて、内周のチューブとフォーム部分が剥離したんで、付属品のコンプライ(Tx400)に取り替えて聴いていた。
数週間はコンプライを使ってたのだが、デフォの黒いフォームチップで聴いてた時に比べると、高音が丸くなったよーな感じが気になる。
最初はエージングのせいかなと思ったんだが、やっぱりイヤチップの影響だらうなぁ。
とゆーわけで、他のイヤチップも試した。
Lyraには前述の黒いフォームチップ、コンプライのほかに、薄手のシリコンチップも付いている。
この時点での不満が高音が丸くなっちゃったことなので、フォーム・コンプライよりもシリコンのほうが改善に期待できるかなと思って交換。
でもダメだった。
ワタシの耳の穴の大きさと形状では、シリコンチップはS,M,Lのどのサイズを使っても隙間ができてしまい、低音がなくなってしまった…
で、結局はデフォと同じフォームチップがイチバンってことに。
この黒いフォームチップを3サイズ付いてきたので試してみたが、結果としては、これまたデフォと同じMサイズがイチバン座りがよかった。
ワタシの耳穴は大分大きいのでLのほうがいいかなと思ったんだが、Lでは十分に奥まではまらないやうだ。
やっぱり伊達にデフォルトとして黒いフォームチップが付いてるわけじゃないなぁと感心。


最近の読書
堂場瞬一「Killers」上下巻(講談社)読了。
1960年代・1980年代・2010年代と超長期周期の間欠泉のやうに渋谷に現れる連続殺人犯。
追うのは1960年代・1980年代に捜査した刑事の孫娘(これまた刑事)。
50年にわたる物語を各世代の刑事が追うとゆー設定のためか、ちょっと佐々木譲の「警官の血」と似た印象。
せっかくの作家デビュー100作目の記念作なのに他の著書と似た印象ってのは少々惜しい。
いつもの堂場の警察小説の風味は孫娘の恋人である新聞記者の取材のほうに現れてる感じがする。

鳴らし込みの結果とか中間報告とか [オーディオ]

2つ前の記事で書いた先週末の散財の品々。
鳴らし込んで早々に結果が出たのが、MH334のリケーブルSK-05。
これでN5の2.5mmバランス駆動で鳴らす。
結果として、低音がしっかりとして力強くなったが、元々のMH334の量的に豊かで少々隈取りが曖昧な印象の低音とゆー音調と重なることで弊害も出てきた。
相対的な問題なんだけど、強化された低音に対して高音が弱い。
低音に対抗するには、もう一息の高音のアクセントが欲しくなる。
やっぱりMH334には須山のケーブル(現在使用しているのは006)で、しかもDX100で鳴らすのがイイのかなとゆー結論に。

SK-05はもう1本持ってる須山の333のリケーブルに使うことにした。
333の特徴である輪郭が強めの高音なら、バランス駆動・ケーブル変更による低音増強に負けないはず。
で、333にSK-05を付けて聴いてみると、ほぼほぼ想像どおりの出音。
こっちのリケーブルで固定してよさそう。

もう1つ鳴らし込みネタで、STAX SR-L700。
こちらはまだまだ時間不足で、中間報告といった体。
だが、かなり期待してよさそう。
音の評価はもっと鳴らしてからだが、卸したてでも十分帯域バランスのよさは分かる。
こんなのはワタシの所有するSTAXの他機では考えられなかった。
卸したてでは高音にシーシーいうようなクセのあった009。
同じく卸したてでは低音過剰で中域までモジられちゃう007。
幽玄だが、大分エージングが進まないと低音不足に聴こえる407。
これらに比べると、今度のSR-L700は大変使いやすい。
ちなみにドライバには真空管式のSR-007Taを用いた。

睡魔が来たので続きは月曜か火曜にでも。

散財候補メモ [オーディオ]

最近の散財を書いたついでに、ちょっと気になってる近い未来の散財候補をメモ。
要はヘッドフォン祭で公表されるネタの中から注目してるもののことなんだけど、人混みやイベントが嫌いなんで実際に聴くのはまだまだ先のことだろーな。

①Shure KSE1500
コンデンサ型でイヤホンタイプといえばSTAX SR001(後継機SR002は現役)。
コンデンサ型で密閉型といえばSTAX 4070(後継機なし。ワタシも2度ほど試聴したことがあるだけ)。
でも、コンデンサ型でイヤホンタイプで密閉型はShureのコレがお初。
コレクタアイテムとしても入手しておきたいブツで、値段がもう10万円やすければ試聴なしで買っちゃうとこだけど、さすがに36万円は聴いてから判断。
「数がたくさん売れて、手頃な価格の後継機や下位機種が出る」って類のもんじゃないのが悩ましい。

②AROMA A10
ワタシが最近入手したiBasso P5と似たコンセプトだと思う(電源周りとか、ローリングできるOPAとか)。
外部電源をつかえるところも似ている。
口惜しいことに、P5よりもA10のほうがコンセプトを徹底しているよーに見える。
デュアルモノーラル構成のキットも愉しそう。
コレ聴いてみてP5よりも好みだったら、すげー口惜しい……

③Chord MOJO
HugoをB級品(箱がちょっと汚れてたかな)で買ったばかりなので、たぶんMOJOは買わないだろーと思う。
MOJOがHugoにどこまで迫ってるのかは気になる。
それで、イヤホン・ヘッドフォンを鳴らした出音がHugoに迫るものだったら口惜しいなぁ。
だって、圧倒的にやすいし、DAPと組ませたポタでの使用に使いやすそーな形状・大きさだし…
意地が悪いよーだが、「Hugoの水準には及ばないね」ってことになることを祈りたい(笑)

④SENNHEISER HD800S
HD800の後継機だったら、ホントは音質向上があっても「アレはカラバリだ」と自分に言い聞かせることもできたのに、HD800はディスコンせずにそのままでHD800Sは上位機種だと言われちゃうと気になる。
ヨドあたりに試聴機が出まわるのも早いだろーな。
そーすると試聴しちゃうんだろーし、(それでよかったら)買っちゃうんだろーな。
HD800持ちなのにHD800Sも買っちゃうのは口惜しい(でも買っちゃいそう…)


①は(値段を除けば)純粋に欲しいってブツだけど、②~④はみんな「口惜しい」ってブツなのが我ながら笑える。
欲しいけど口惜しいってのはワタシの性格が屈折してるのか、色んなものを買うタイミングの運が悪いのか…
ま、そーゆー煩悩じみた心象も含まれるからこそ、「散財」とゆーのだらう。

イヤホンケーブルをはじめとする最近の散財 [オーディオ]

N5で聴いたSE846(SAECリケーブル)の音がお団子状になる(勿論、ソースによってだが)。
試しにLyraのケーブル(ALO Tinsel)に付け替えてみると、こっちのほうが調子イイ。
ただ同じケーブルの使い回しをしてると端子が緩むので、もう1本その手のケーブルを買おう。
同じTinselじゃ面白くないので、銀メッキ銅線を用いたケーブルから選ぶ。
Tinselより安価のものにしたいし、試聴なしで買うので定評のあるメイカー製のほうが無難だ。
そー考えて選んだのはZEPHONEのEL-25。
交換してみると、お団子状の音場はサーッと開けて、音の密度は失われていない。
卸したての状態では音場の左右間隔が広すぎとゆーか、各楽音の連担性が少なくてバラバラの感じもある。
とゆーわけで、今は慣らし込み中。
20時間程度で落ち着いてくれるとイイんだがなぁ…

EL-25を買いに行ったのはオヤイデの店舗。
あそこに行くとついつい目的外のものも買ってしまう。
今回も小物ではラバーバンド2本(これまで使ってのがプッツリ切れてしまったので)、mini-miniのHPC-MSSを購入。
まぁ、この程度なら散財のうちには入らない。
これらに加えて、イヤホンケーブルをもう1本買ってしまった。

最近入手してお気に入りのN5には2.5mmバランス出力が付いている。
どの程度の効果があるのか知りたいってこともあって買ってみた。
N5と相性のよいLyra用にMMCXのバランスケーブルを買うのが常道なんだろーが、そこはそれ天邪鬼なもんで、あえて別のにした。
N5よりもDX100のほうが相性のよかったMH334。
これをバランス化することでN5でもMH334が愉しく聴けるよーになったら選択の範囲が増えるなと目論んで、Fitear用のSK pota labo SK-05も購入した。
こちらも鳴らし込み中だが、数時間でほぼほぼ落ち着いた模様。
DX100+MH334(006ケーブル)とN5(バランス出力)+MH334(SK-05ケーブル)のどちらをメインとするのか、楽曲のジャンルによる使い分けがよいのか、そのうちジックリ聴き比べてみよう。

とゆーよーな記事を書いてる最中に宅配便到着。
STAXの新世代ラムダことSR-L700だ。
ドライバは管球のSRM-007tAにしようか、トランジスタのSRM-717にしようか……
あ、そもそもSTAXはエージングに結構時間がかかるんだったっけ。
まぁ所有しているSR-009を超えるってことはないだろーが、どこまで肉薄してくるかなぁ。
重たくて暑いのでSR-009の出番はめったにないんだけど、SR-L700がSR-009に迫る水準ならこっちの出番は増えるのが必至。
さてどーなるもんだか。



最近の読書
「中野のお父さん」読了。
著者の円紫シリーズ、ベッキーシリーズは知的な興奮を起こしつつも大変軽妙な作風で好み。
本作も軽妙な作風が読んでて心地よく、肩こりがほぐれるよーな読後感。
これまでのシリーズよりも軽妙さの要素が強めにも思えたが、ヘビーな作品を読む合間に愉しむのが目的だったので大変結構。

続いては、ちょっと重めに高嶋哲夫「富士山噴火」(集英社)読了。
「ちょっと重めに」と書いたが、読んでみると主人公が(中年のおやじながら)かなりのヒーローっぷりだったんで一気読み。
題材の重大さ、スケール感は桁外れなのに、アクション映画でも観ているよーな痛快さも感じられたのが面白い。

「ねぎし」お茶の水店で晩飯 [グルメ]

ねぎし(白たん)+がんこちゃん(赤たん)のミックスセットにブラッキー(牛カルビ)ミニプレートを追加。

前回「ねぎし」で食事をしたときには和風シチューを食べた。
「ねぎし」でたん焼きを食べたのは一体どのくらい前のことなのか忘れてしまった。
当然にどんな味だったのかも憶えてなかった。

で、今日、実食してみると、「んー、こんなもんだったのか?」と肩透かし。
普段は会社の近くにある「味太助」でたん焼きを食べてるので、それと比べてしまうと分が悪い。
「ねぎし」を腐すつもりは全くなく、「味太助」の水準がやっぱり結構なもんなのだなと再確認したとゆーこと。
ついでに言えば、テールスープも両者を比較してみると、「味太助」に軍配を上げる。
ただ、「味太助」のスープは塩分が強すぎるかなとゆー日があったり、テールの大きさに当たり外れがあるので、その意味では「ねぎし」のテールスープのほうがイイってヒトがいても驚かない。

初めて食べたのがブラッキー。
値段(3枚340円)から考えても、実際に食べてみても、上等な肉質の訳がない。
味付けは美味い。
ただ、甘みが濃くてくどいんで、3切れのミニプレートで丁度かもしれん。
今日も、口の中が甘ったらしくなっちゃったんで、味噌なんばん(10g)を追加した。

次回「ねぎし」で食うんなら、ブラッキー(ミニ)+豚旨辛焼(ミニ)+麦とろセットとゆー組合せかなぁ。

あ、「ねぎし」再訪の前に、別のたん焼きの店も開拓しなきゃ。
喜助とか利休とか……


今日の読書
北村薫「中野のお父さん」(文藝春秋)に着手し、3/4まで。

DX100+MH334 [オーディオ]

1つ前の記事で書いたとおり、充電器が見つかって現役復帰したDX100。
次はMH334と組ませてみる。
すると、オケ曲とVocalに関して言えば、DX100+MH334のほうがN5+MH334よりもはるかに好ましい出音。
音のキャラクタがDAPとイヤホンで揃ってる。
さらに音場が自然にスーッと広がる。
Lyraの音場感ではDX100よりもN5のほうが良好だったのと真逆の結果だ。
イヤホンによってDAPの音場の広さの評価がひっくり返るってゆー面白い例だと思う。

DX100+MH334でちょっと留保しておきたいのがピアノ。
これはClassic、Jazzを問わず、アタック感が強めでちょっと音がほぐれにくい。
全然ダメってことではなく、音量調整がデリケートで、ピアノのアタック感とほぐれた感じが丁度よくバランスする音量があるよーだ。
まぁ、通勤の車中でゴソゴソと音量のスィートスポットを探るのは面倒なんだけどね。

ピアノ曲の音量調整とゆー難点を考慮しても、やっぱりDX100+MH334の音はよい。
ベームの「英雄の生涯」を聴いたときは腰が抜けそーな幸福感が得られた。
再生機器によってはダルくなってしまうベルグルンドのショスタコーヴィッチ交響曲11番がキビキビとスピード感ある音で再生されるのも非常に快感。
こうしたオケ曲における圧倒的な再生音は他の曲での少々の難点を補って余りある。
MH334に関しては、Lyraを鳴らすDAPと主従がひっくり返って、DX100がメイン、N5がサブとゆー運用になりそうだ。

それにしても、DX100+MH334って組合せは数年前にも聴いてたはず。
しかし、今回ほどの好結果が得られた印象が薄い。
数年前と今回の違いは何かと考えてみると、イヤホンケーブルを須山の006に交換したことに思い当たった。
ケーブルに凝りだすとキリがないんだが、MH334に006をあてがったのは正解だったんだろーな。

iBasso DX100の現役復帰 [オーディオ]

ハイクラスなDAPの先駆的な存在のiBasso DX100。
充電器をどこに置いたか分からなくなってしまい、そのせいで暫く死蔵状態だった。
昨日、ひょんなことから充電器が見つかったんで、久々に使用。

最近使用頻度の高いイヤホンLyraを鳴らしてみた。
N5で鳴らした音に比べると、低音の温度感が高い。
高音は少し抑えられるが、Lyraらしい隈取りのハッキリしたところは低音に埋もれていない。
低音の暖かみの副作用かもしれないが、音場は見通しがよいとゆーよりは聴き手に迫ってくるよーな感じ。
楽音の立体的な配置の再現よりも迫力重視の感があり、その意味では少し古い音かもしれない。

DX100のmicroSDスロットは1つだが、内蔵ストレージが64GBなので、128GBmicroSDと合わせると実効180GB程度になる。
128GBが2枚刺し(実効240GB)には及ばないが、まぁ180GBあれば十分かなぁ。

今のワタシの音の好みからするとN5のほうがイイかなと思うけれど、別の味付け(迫力重視)で聴きたいなぁとゆーときのアナザーDAPとしてDX100はまだまだ現役。
容量が足枷になることもないし。
それにLyra以外のイヤホン・ヘッドフォンならDX100のほうが主役になるかもしれんし。

とゆーわけで充電器が見つかってよかったなぁってことなんだけど、久々に使ってみると、やっぱりDX100はデカいなぁって率直に思う。


最近の読書
佐々木譲「犬の掟」(新潮社)読了。
たぶんコイツがやったんだろーなぁってのは早めに読み取れるが、そのことは本作の瑕疵にならない。
2組の刑事が真相に迫り、両者が邂逅した時の衝撃を描く筆の力に魅せられた。

続いて、堂場瞬一「邪心 警視庁犯罪被害者支援課2」(講談社文庫)読了。
読んでスッキリ爽快ってわけにはいかない妙なシコリが残るよーな読後感。
登場人物の女性陣の変な押しの強さに少々辟易としてしまうのは当方の年齢のせいなのか、それとも著者の目論見どおりってことなのか…
このあたりのことも含めてシリーズ第3作に期待


N5とイヤホン [オーディオ]

陽気なN5のヘッドフォン出力。
このキャラクターを承知のうえで使うと、聴いてて愉しい。
音の輪郭が(ちょっとあざといくらいに)鮮明で、通勤の車中で使うのにもよい。

とゆーふーに思ったのはLyraと組合せてのこと。
他のイヤホンではどうか。
X10は低音の量感が過剰で、しかも低音の締りがない。
中高音は鮮やかさがキレイに決まるが、オケ曲では締りのなさが聴いててつらい。
低音の締まったイヤホンではどうかと思い、ER-4Sにしてみる。
思いのほか、平板な音になってしまい退屈。
N5の陽気さとER-4Sの几帳面な音は、お互いのよいところを消し合ってしまうのかな。
MH334はよかった。
MH334の低音域の定位の曖昧さ(よくも悪くもそれがMH334の音作りと思う)がN5の低音の豊かさと重なって、中高音がもうチョイ強めに欲しいかなと思うよーな曲もあった。
でも、MH334の低音は十分引き締まっているので大丈夫。
やっぱり低音の締りのよさは大事だなぁ。
333もよい組合せ。
ただ、333の独特の吹き抜けるよーな高音の特徴を残しつつ、上手に角を丸めてくれるDX90jのほうが333を鳴らすにはよいかもしれん。

とゆーことで、N5+Lyra、N5+MH334は愉しめる組合せだ。
明日はLyraだな。


最近の読書
濱嘉之「警視庁公安部・青山望 巨悪利権」(文春文庫)読了。
そんなノンキャリの捜査官たちっていねぇよってツッコミを入れつつも、スーパーマンのごとき同期4人のクァルテットは読んでて小気味よい。
精神安定のためのスッキリ感を得るには、この青山シリーズが好適だなぁ。

PHPAへの送出しのための新しいDAP=Cayin N5 [オーディオ]

アナログ接続のPHPAへの送出しがCK4だけでは心許ない。
新しい血を入れたい。
LINE OUTでPHPAへ送りこめることができればよいので、大型のDAPである必要はない。
良質なLINE OUTが確保できて、ついでにPHPAの電源切れの際に直刺しで運用してもそこそこの音が出せれば、なおよい。

候補はFiioのX5(2nd)かCayinのN5。
聴き比べることもせず、DACにAKMのAK4490が積まれてることをもってN5にしてみた。
DACにどのチップを使ってるかで音が決まるわけではない。
だが、数か月前にL&PのL5がイイなぁと思っていたが、国内リリースの見込みがまったく聞かれないこともあって、同じDAPチップを使ったN5に惹かれてしまった。

金曜にヨドに発注し、土曜に納品。
試聴なしで購入したので、開封後の音出しはドキドキもんだ。
そして、一瞬絶望した。
音がこもってるし、低域の付帯音みたいな変な圧が音を支配して、音場とゆーか楽音の配置関係が聴き取りにくい。
でも、絶望よりも、まずはエージング。
USBで充電しながら、鳴らしっぱなしにして半日ほど放置。

十数時間のエージングを経て、Lyraにつないで聴いてみる。
低音の変な圧による迫力はかなり軽減し、音場の見通しが効くよーになった。
でも、クセはある。
押出しの強い、陽気な音だ。
これはこれで愉しい。
だが、PHPAへの送出しにはクセがないほうがよい。
この陽気なクセがDAC部によるものかamp部によるものかは分からんから、不安半分・期待半分でLINE OUTを試す(PHPAにはP5を使用)。

有難いことにLINE OUTにはクセは感じられない。
フツーにフラットな音調のやうだ。
音場の見通しはヘッドフォン出力で聴くよりもスッキリとしている。
これならPHPAへの送出しに十分。
とゆーか、CK4を送出しにするよりもよさそーだ。
ただ、CK4よりも数mm厚いのが珠に瑕。
CK4+P5はギリギリでシャツの胸ポケットに入ったが、N5+P5は無理。
それでもN5+P5は使いたくなる要素が音のほかにもう1つ。
上端と下端をラバーバンドで結束し、赤ベルデンのmini-miniケーブルで接続した姿が非常に好ましい。
ゴツゴツした無骨さがワタシの好みに合う。

さて、N5にはmicroSDスロットが2つある。
せっかくの機能だ。
もう1枚128GBのmicroSDを買ってくることにしよう。

ショスタコヴィチってのは、社会主義リアリズムの音楽における最高の成果なんだ [映画・テレビ]

土曜から謎の肩こり。
特に重たい荷物を方からかけて行軍したよーな記憶もなく原因不明。
既に患ったことのある五十肩みたいな痛みじゃないから我慢はできるが、酷いと気持ち悪くなる。
そのせいで書いておきたいネタが溜まってしまった…

金曜は1時間早退けをして神保町シネマにて大島渚の「日本の夜と霧」(1960年、松竹)を鑑賞。
今回の件名は作中の台詞の一部。

この作品は何度かハイビジョンで放送されてるので、その録画を自宅のプラズマディスプレイで何度も観ている。
ハナシも画像の細々としたとこも承知しているつもりになってたのだが、ふと思い立って、映画館のスクリーンで観ておきたいなと思った。
スクリーンで観るのは何年ぶりだらう。
たぶん四半世紀前のことかもしれん。

で、実際に久々のスクリーンでの鑑賞は実に刺激的。
大島と松竹の本作をめぐる確執とゆーか、醜聞についてはwikiででも読めば分かるとおりだが、それに起因しての台詞のトチリも撮り直しせず長回しを多用しているところが舞台演劇的だなぁと思っていた。
その印象は一面で正しいけど、それだけではキャメラの視線の移動の映画らしさを無視した印象だ。
スクリーンで観てそのことを思い知った。
眞鍋理一郎の音楽による観客の不安の煽り立て方も自宅のテレビじゃ分からんかったし。

1時間47分の作品ながら観る者を非常に興奮させる一作。
機会あらば、またスクリーンで。

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